コウロエンカワヒバリガイ
コウロエンカワヒバリガイ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Xenostrobus securis (Lamarck, 1819) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Small brown mussel |
コウロエンカワヒバリガイ(学名 Xenostrobus securis)はイガイ科に属する二枚貝の一種。日本には本来分布していない外来種である。
分布
[編集]日本では、本州、四国、九州に移入分布する。海外では、アドリア海に外来種として定着している[1]。
分類
[編集]1981年の記載時は、カワヒバリガイの亜種 Limnoperna fortunei kikuchii として扱われ、1999年に別種として現在の学名に整理された[2]。
特徴
[編集]殻長3cm。殻色は赤みがかった黒褐色。
内湾や河口の潮間帯に生息しており、集団で固着している。
外来種問題
[編集]日本では1972年に岡山県の児島湾で最初に記録された[1]。その後、西日本各地で確認されている。バラスト水によって拡散したものと推測され、初記録のあった1970年代は日本とオーストラリアとの貿易量が増大した時期である[3][4]。
外来生物法により要注意外来生物に指定されている。また、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
参考文献
[編集]- ^ a b コウロエンカワヒバリガイ 国立環境研究所 侵入生物DB
- ^ 木村妙子・田部雅昭・鹿野康裕「オーストラリア・ニュージーランドに生息する Xenostrobus securis コウロエンカワヒバリガイ Limnoperna fortunei kikuchii(二枚貝綱, イガイ科)の日本への移入」『貝類学雑誌』第58巻第3号、1999年、p.p.101-117。
- ^ 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7。
- ^ 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著)『外来種ハンドブック』地人書館、2002年9月30日。ISBN 4-8052-0706-X。