コメルシー
Commercy | |
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行政 | |
国 | フランス |
地域圏 (Région) | グラン・テスト地域圏 |
県 (département) | ムーズ県 |
郡 (arrondissement) | コメルシー郡 |
小郡 (canton) | 小郡庁所在地 |
INSEEコード | 55122 |
郵便番号 | 55200 |
市長(任期) | ベルナール・ミュレル (2008年 - 2014年) |
自治体間連合 (fr) | fr:Communauté de communes du Pays de Commercy |
人口動態 | |
人口 | 6,771人 (2007年) |
人口密度 | 191人/km2 |
住民の呼称 | Commerciens |
地理 | |
座標 | 北緯48度45分43秒 東経5度35分34秒 / 北緯48.7618598937988度 東経5.5926399230957度座標: 北緯48度45分43秒 東経5度35分34秒 / 北緯48.7618598937988度 東経5.5926399230957度 |
標高 | 平均:m 最低:227 m 最高:280 m |
面積 | 35.37km2 (3 537ha) |
公式サイト | Site officiel - Mairie de Commercy |
コメルシー (Commercy)は、フランスのグラン・テスト地域圏ムーズ県のコミューン。
地理
[編集]ムーズ川谷にあり、西のバル=ル=デュック、東のナンシーの中間地点にある。
歴史
[編集]コメルシーの地には旧石器時代から人が定住していたが、9世紀以前に都市があったことを証明する証拠はない。フランク王ルイ敬虔王は830年頃コメルシーを通過している。都市はCommarchia(国境を示して『行進する』という意味)、中世にはCommerciumと呼ばれていた。
コメルシー領主は、神聖ローマ皇帝とメス司教、シャンパーニュ伯両方の家臣であった。ザールブリュッケン伯の娘をコメルシー領主シモンが娶ると、1247年にコメルシーはザールブリュッケン伯に組み込まれた。1324年、ザールブリュッケン伯ヨハン1世が町に憲章を授けた。1341年にヨハンが死ぬと、コメルシーを相続したのは息子のヨハン2世だった。次にザールブリュッケンを相続したのは弟ヨハン4世だった。彼は権利を行使してダンジョンを建設した。1345年にはコメルシーにバ城を建設した。バ城はザールブリュッケン伯の居城として1444年まで所有され、その後売りに出された。1544年、神聖ローマ皇帝カール5世はフランスへ進出しようと、長い攻防戦の末にヴェルダンとコメルシーの占領を試みた。
1650年、レ枢機卿ジャン=フランソワ・ド・ゴンディが城主となって1662年から移り住んだ。1665年、レ枢機卿は負債となっていた城と宗主権をリールボンヌ公爵フランソワ・マリー・ド・ロレーヌとその妻アンヌ・ド・ロレーヌへ売却した。フランスのロレーヌ侵攻後の1697年、リールボンヌ公爵夫人はコメルシーを含む権利を息子のシャルル・フランソワへ寄贈し、継承順で1702年にはロレーヌ公レオポールが継承した。レオポールはコメルシー領主権をシャルル・アンリ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモン(ロレーヌ公シャルル4世の庶子)へ授けた。彼は元からあった中世の城跡の上に、壮大なバロック建築のコメルシー城を建設した。
1722年、レオポール公は交換でバ城の城主権を手に入れた。しかし世継ぎが早世していたシャルル・アンリが1723年に死去したため、再びコメルシーは近親の相続者であるロレーヌ公が相続することになった。ロレーヌ公フランソワ3世(のちの神聖ローマ皇帝フランツ1世)がロレーヌ公国をフランスに譲渡した後、フランソワの母エリザベート・シャルロット・ドルレアンはコメルシーを自領として受け取り、コメルシー城を住居と定め半ば亡命状態で暮らした。1744年にエリザベートが死ぬと、ルイ15世の義父でフランソワ3世に代わってロレーヌ公・バル公になっていたスタニスワフ・レシチニスキが、新たに獲得したコメルシーを美化し、贅沢な庭園を創り上げた。
経済
[編集]1963年より第8砲兵連隊が駐屯しているため、経済効果が大きい。その他は製鋼、金属加工が行われる。コメルシー名物としてマドレーヌ菓子がある。
姉妹都市
[編集]参考文献
[編集]この参考文献は、フランス語版作成の際に参考とされたものであり、日本語版作成時には参考にしておりません。
- Albert Bertrand, Commercy d'hier à aujourd'hui, Office central de la coopération à l'école, Bar-le-Duc, 1981, 75 p.
- Michel Brunner, Commercy, L'Est républicain, Jarville-la-Malgrange, 1988, 30 p. ISBN 2-86955-055-3
- Jean-François Deblaye (abbé), Histoire des fiefs et principaux villages de la seigneurie de Commercy, C. Lacour, Nîmes, 2006, 16 p. ISBN 2-7504-1001-0 (critique du tome 1er de l'ouvrage de Charles-Emmanuel Dumont paru en 1843, fac simile de l'édition de Nancy, Imprimerie Vagner, 1857
- Charles-Emmanuel Dumont, Histoire de la ville et des seigneurs de Commercy, N. Rolin, Bar-le-Duc, 1843, 3 vol. (383, 412, 437 p.)
- Jacques Guillaume et Francis Roussel, Commercy, Meuse, Ministère de la culture, Inventaire général des monuments et des richesses artistiques de la France, Région de Lorraine, Office central de la coopération à l'Ecole de la Meuse, Nancy ; Centre culturel des Prémontrés, Pont-à-Mousson, 1986, 63 p . ISBN 2-9501474-0-2
- Jocelyn Leclerc, La principauté de Commercy au temps d'Elisabeth-Charlotte d'Orléans, 1737-1744, C. Lacour, Nîmes, 2005, 163 p. ISBN 2-7504-0808-3
- Nicolas Macquin, Le damoiseau de Commercy, C. Lacour, Nîmes, 2004, 15 p. ISBN 2-7504-0606-4 (sous-titre Histoire curieuse et intéressante du XV siècle, fac simile de l'édition de Nancy, 1857)
- Philippe Martin et Noëlle Cazin (dir.), Commercy : du château à la ville, Éd. Serpenoise, Metz, 2008, 288 p. ISBN 978-2-87692-766-7
- Roger Médard (abbé), La paroisse de Commercy et l'église Saint-Pantaléon, Inventaire général de Lorraine, Nancy, 1986, 99 p.
- Philippe Pagnotta, Autour d'une collection d'ivoires : catalogue des œuvres du Musée de Commercy et des Musées de la Meuse, Association des Amis des Musées de la Meuse, Commercy, 2002, 167 p. ISBN 2-9518432-0-8
- Jean Picart, Chronique concernant le Prieuré de Breuil, C. Lacour, Nîmes, 2005, p. 48-81 ISBN 2-7504-0931-4 (extrait des Mémoires de la Société des lettres, sciences et arts, fac simile extrait de l'édition de Bar-le-Duc, Société des lettres, sciences et arts, 1871)
- Jean-Paul Streiff, Espaces, réseaux et sociétés urbaines de l'Ancien Régime à la Restauration : Bar-le-Duc - Commercy (1750-1815), Université de Nancy 2, 2005, 2 vol. , 457 p. (thèse de doctorat d'histoire)