コーヒーフレッシュ
コーヒーフレッシュまたはフレッシュは、コーヒーなどに加えるクリームである。食品分類上の区分は「植物性油脂食品」や「植物性油脂クリーミング食品」である。ポーションクリーム(和製英語:potion cream)と呼ばれることもある。
液体タイプがポーションクリーム で、粉末タイプの商品がクリーミングパウダーである。日本以外では粉末タイプと液体タイプは区別されずに「クリーマー」「coffee whitener」などと称される。
歴史
[編集]コーヒーフレッシュが開発されるまでは、牛乳や生クリームを用いたが流通や保存に冷温保存を要するため、1950年代に代替品としてクリーミングパウダーが開発された。液体タイプは1958年にアメリカのカーネーション社が「コーヒーメイト」のブランドで発売したものが最初である。カーネーション社は後にネスレが買収し、コーヒーメイトはアメリカではクリーマーの代表的な製品である。
日本では1975年に日興乳業が「メロディアンミニ」を1976年に名古屋製酪が「スジャータ」を、それぞれ発売してコーヒーフレッシュが広まった。1970年代に他社の製品も販売され、安さと便利さで家庭や業務用ともに全国で使用されている。
成分
[編集]乳脂肪を主原料とする生クリームと異なり主原料は植物性脂肪である。
森永乳業が販売していたクリープポーションは乳由来で「ミルク生まれ」と宣伝された。
製法
[編集]植物性油脂と水に乳化剤を加えクリーム状にした後、着色料および香料で色合いや香りを調整する。トランス脂肪酸含量0.0グラムの商品もある。
日本の主要メーカー
[編集]- メロディアン(商品名「コーヒーフレッシュ・メロディアン・ミニ」がコーヒーフレッシュの語を関西地区に広めた。)
- スジャータめいらくグループ(商品名「スジャータ」)
- ネスレ日本(商品名「クレマトップ」)
- 味の素AGF(商品名「マリーム ポーションタイプ」)
- 雪印メグミルク(商品名「メグミルククリーミィリッチ」)
- 明治(商品名「明治ベターハーフ」)
- 森永乳業(商品名「クリープポーション」)[注釈 1]
- 日世