サッポロ銀座ビル
サッポロ銀座ビル(サッポロぎんざビル)は、2014年まで東京都中央区銀座5丁目8番1号にあった、地上10階・地下4階建て[1]の、サッポロビールグループのサッポロ不動産開発が所有する複合商業ビルである。晴海通りと中央通りが交わる銀座四丁目交差点の南側角に面し、日産銀座ギャラリーやビアホール「銀座ライオン」などが入居していた。
2016年に改築を完了し「銀座プレイス(GINZA PLACE)」となった。
また戦前から著名な「銀座ライオン七丁目店」とは異なる建物である。
歴史
[編集]この地は1886年から1909年まで毎日新聞社(横浜毎日新聞の後身)があった場所で[2]、移転した跡に1911年8月10日に築地精養軒によるカフェー・ライオンが開店した。1931年には経営が大日本麦酒に移り、ビアホール業態の「ライオンヱビスビヤホール」となった。1936年に隣地を買収して2階建ての建物となり、1940年ごろには、「銀座ライオン」の愛称で呼ばれるようになった。交差点角のヱビスビールから、「角エビ」とも呼ばれていた[3]。1945年に戦災により焼失したもののバラックによる営業を経て、1952年に改装開店。1970年には、サッポロ銀座ビルとして新築された[4]。
再開発
[編集]建物老朽化のため2014年春に営業を終了し、隣接する呉服店「つゞれ屋」とともに再開発される。2014年4月より現建物は解体され、2015年3月10日に新建物の起工式が執り行われた[5]。2016年9月24日に「GINZA PLACE」として地上11階・地下2階で再オープンし、現建物に入居していた銀座ライオンや日産銀座ギャラリーも営業再開する[6]。また同時に旧ソニービル内にあったソニーのショールームおよびソニーストア銀座もここに移転する。
広告塔
[編集]2005年6月7日より、本ビルの屋上広告塔に「サッポロスター★ビジョン」が稼働した。これは赤・青・緑の1700基のネオンユニットを組み込み、夜間にはサッポロビールのシンボルの★印や、ビールをイメージするテーマ映像を流すものである[7]。その下部には2009年7月に、ダイキン工業により温度計を併設したLED式サインが点灯を開始した[8]。
なお改築後の銀座プレイスには、広告物は取り付けられていない。
脚注
[編集]- ^ “サッポロ銀座ビル”. ビル図鑑. 2014年3月28日閲覧。
- ^ 野口孝一『銀座物語』中公新書P119-120
- ^ 五島屋商事
- ^ 『サッポロ銀座ビル建て替えにともなう 「ビヤホールライオン銀座五丁目店」長期休業のお知らせ』(pdf)(プレスリリース)サッポロライオン、2014年2月25日 。2014年3月28日閲覧。
- ^ 『「銀座5丁目再開発計画」2016年夏開業に向け着工』(pdf)(プレスリリース)サッポロ不動産開発、2014年3月10日 。2015年7月16日閲覧。
- ^ 『銀座5丁目再開発計画について』(pdf)(プレスリリース)サッポロ不動産開発、2014年2月24日 。2014年3月28日閲覧。
- ^ 『銀座4丁目交差点のサッポロ銀座ビル屋上に、新しいランドマーク誕生〜映像が表現できるネオン広告塔「サッポロスター★ビジョン」が完成〜』(プレスリリース)サッポロビール、2005年6月7日 。2014年3月28日閲覧。
- ^ “ダイキン工業サッポロ銀座ビル屋上サイン”. マスコミ文化協会 サイン&ディスプレイ (2009年8月). 2014年3月28日閲覧。