シングルマン (映画)
シングルマン | |
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A Single Man | |
2009年、ヴェネツィア国際映画祭にて | |
監督 | トム・フォード |
脚本 | トム・フォード デヴィッド・スケアス |
原作 | クリストファー・イシャーウッド |
製作 | トム・フォード アンドリュー・ミアノ ロバート・サレルノ クリス・ワイツ |
出演者 | コリン・ファース ジュリアン・ムーア マシュー・グード ニコラス・ホルト |
音楽 | アベル・コジェニオウスキ 梅林茂 |
撮影 | エドゥアルド・グラウ |
編集 | ジョアン・ソーベル |
製作会社 | Artina Films Depth of Field Fade to Black |
配給 | ワインスタイン・カンパニー ギャガ |
公開 | 2009年12月11日 2010年10月2日 |
上映時間 | 99分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $7,000,000[1] |
興行収入 | $24,964,890[1] |
『シングルマン』(A Single Man)は、2009年のアメリカ合衆国のドラマ映画。世界的なファッションデザイナーとして知られるトム・フォードの監督デビュー作。出演はコリン・ファースとジュリアン・ムーアなど。原作はクリストファー・イシャーウッドの同名小説。日本では2009年9月20日に第22回東京国際映画祭[2]、2010年7月9日に第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭[3]で招待上映され、2010年10月2日より一般公開された。
ストーリー
[編集]1962年のキューバ危機下にあったロサンゼルス。長年の同性愛の恋人だったジムを8か月前に交通事故で失い、生きる価値を見失っていたイギリス人の大学教授ジョージはピストル自殺を企てる。大学のデスクを片付け、弾丸を購入。「ネクタイはウィンザーノットで」と遺書をしたため、準備を進める。しかし、ジョージの教え子ケニーがジョージにゆっくりと近づいていく。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- ジョージ・ファルコナー - コリン・ファース(内田直哉)
- シャーロット(チャーリー) - ジュリアン・ムーア(日野由利加)
- ケニー・ポッター - ニコラス・ホルト(羽多野渉)
- ジム - マシュー・グード(川中子雅人)
- カルロス - ジョン・コルタジャレナ(酒巻光宏)
- ストランク夫人 - ジニファー・グッドウィン
- ストランク氏 - テディ・シアーズ
- ジェニファー・ストランク - ライアン・シンプキンス
- グラント - リー・ペイス
- 銀行員 - エリン・ダニエルズ
- ロイス - アリーン・ウェバー
- 電話をかけてくるジムの従兄弟 - ジョン・ハム ※声の出演[4]
エピソード
[編集]- トム・フォードが自身でデザインしてミラノで作らせたものは、ジョージ(コリン・ファース)とケニー(ニコラス・ホルト)の衣装のみであり、あとは衣装係のアリアンヌ・フィリップスが担当している[5]。
- ジョージの家は1948年にジョン・ロートナーによって建てられた実在する家であり、彼がフランク・ロイド・ライトの元から独立して初めて建てた家である[6]。
- 同じ1960年代を舞台としたドラマ『マッドメン』と同じプロダクションデザインチームが起用されている[7]。
- エンドロールの最後にて「For Richard Buckley(リチャード・バックリーへ捧ぐ)」と流れるが、これは監督であるトム・フォードの20年以上の長い恋人で「VOGUE HOMME international」の編集長であった(2005年に辞任)リチャード・バックリー(en:Richard Buckley)の事である。
- 映画に登場した犬(フォックステリア)は、トム・フォードとリチャード・バックリーが実際に2人の自宅で飼っている犬である[8]。
引用
[編集]- 『多くの夏を経て』 After Many a Summer Dies the Swan - オルダス・ハクスリーの小説。ジョージが課題図書として学生に読ませている本。
- 「ストーミー・ウェザー」 Stomy Weather - 1933年の楽曲。エタ・ジェームズが歌ったレコードをチャーリーが自宅でかける。
- 「グリーン・オニオン」 Green Onions - ブッカー・T&ザ・MG'sの1962年のヒット曲。ジョージとチャーリーがダンスをするレコード。
- 『サイコ』 - アルフレッド・ヒッチコック監督の1960年の映画。劇中に登場する街の壁に映画のワンシーンが描かれている。
評価
[編集]批評家の反応
[編集]トム・フォードは本作が初監督であったが、Rotten Tomatoesでは86%と非常に高い評価を得た[9]。
受賞・ノミネート
[編集]映画賞・映画祭 | 部門 | 候補 | 結果 |
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アカデミー賞 | 主演男優賞 | コリン・ファース | ノミネート |
ヴェネツィア国際映画祭 | 金獅子賞 | トム・フォード | ノミネート |
男優賞 | コリン・ファース | 受賞 | |
クィア・ライオン賞 | トム・フォード | 受賞 | |
ゴールデングローブ賞 | 主演男優賞(ドラマ部門) | コリン・ファース | ノミネート |
助演女優賞 | ジュリアン・ムーア | ノミネート | |
作曲賞 | アベル・コジェニオウスキ | ノミネート | |
英国アカデミー賞 | 主演男優賞 | コリン・ファース | 受賞 |
サンフランシスコ映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | コリン・ファース | 受賞 |
インディペンデント・スピリット賞 | 第1回作品賞 | ノミネート | |
第1回脚本賞 | トム・フォード デヴィッド・スケアス | ノミネート | |
主演男優賞 | コリン・ファース | ノミネート | |
クリティクス・チョイス・アワード | 主演男優賞 | コリン・ファース | ノミネート |
助演女優賞 | ジュリアン・ムーア | ノミネート | |
脚色賞 | トム・フォード デヴィッド・スケアス | ノミネート | |
美術賞 | ダン・ビショップ | ノミネート | |
GLAADメディア賞 | 最優秀映画賞(拡大公開部門) | 受賞 |
出典
[編集]- ^ a b “A Single Man (2009)”. Box Office Mojo. 2011年12月20日閲覧。
- ^ “東京国際映画祭 | スケジュール”. 東京国際映画祭. 2011年12月20日閲覧。
- ^ “* 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 2010 *”. 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭. 2011年12月20日閲覧。
- ^ Brown, Lane (10 December 2009). "Don Draper Revealed as Single Man’s Bearer of Bad News". New York
- ^ (パンフレットより抜粋)
- ^ According to Tom Ford's director commentary on the DVD. Verified Oct 10th, 2010.
- ^ Malkin, Marc (2008年9月24日). “Tom Ford Looking to Single Out Some Mad Men”. E! Online. 2009年12月2日閲覧。
- ^ http://abcnews.go.com/Entertainment/OnCall/story?id=4439567&page=1
- ^ “A Single Man”. Rotten Tomatoes. 2009年12月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト - ウェイバックマシン(2014年8月6日アーカイブ分)
- シングルマン - allcinema
- シングルマン - KINENOTE
- A Single Man - オールムービー
- Tech For PC
- A Single Man - IMDb
- A Single Man - Rotten Tomatoes