ジブチ料理

ジブチ料理(ジブチりょうり)は、ジブチで食べられる料理ソマリ料理アファル料理イエメン料理フランス料理インド料理の影響を受けて成立し、サフランシナモンをはじめとして、中東で用いられるような多種多様の香辛料を使うことに特徴がある。香辛料を多く使うため辛味が効いた料理も多く、ファファーやジブチエンヌスープ(辛味のある牛肉スープ)から、イタケルトウェット(辛い野菜シチュー)まで、多岐にわたる。またハルウォ(ハルヴァとも)は、イド・アル=フィトルや結婚式での披露宴などのハレの日に食べられる菓子であり、砂糖、コーンスターチカルダモンパウダー、ナツメグパウダー、ギーを材料とする。風味づけのために落花生が用いられることもある[1]

朝食

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ジブチでは朝食(Quraac)が重要視されており、お茶(シャーア)或いはコーヒー(ブナ)を飲んで一日を始める人が多い。主食は一般的にはラホと呼ばれるパンケーキの様なパンで、ワットと称されるシチューやスープと一緒に食べ合わせる。隣国エチオピアにおける主食であるインジェラに類似しているが、それよりも小さく、薄い。また、牛肉レバー山羊肉hilib ari)、さいの目切りにした牛肉のスープ(suqaar)、ジャーキーOodkacまたはMuqmad)もよく出される。ラホは蜂蜜ギーをつけてお茶菓子としても食べられる。

昼食および夕食

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ヒトコブラクダ肉[2]、ジブチのレストランにて。

昼食(Qado)と夕食(Casho)では、大抵多種多様なシチューが出される。(バリス)もよく食されるが、日本で食べられる状態とは異なり、肉やバナナを付け合わせとして出されることが多い。首都たるジブチ市では、ステーキが頻繁に食されている。パスタBaasto)は、発祥地のイタリアのパスタソースよりも濃厚であり、シチューとして出され、肉を付け合わせとすることが多い。

軽食・菓子

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サンブサ(サモサ

インド発祥の三角形型の菓子のサモサがソマリアに入って生み出されたサンブサは、ジブチでも広く食べられている。ジブチで独自に進化したサンブサは唐辛子の辛味が効いている。ヤギのひき肉或いは魚肉を主材料とする。前述のハルヴァもジブチの至る所で食べられている。

また、ジブチの定番料理の1つとして、ガルーベイが挙げられる。オート麦牛乳で炊いたの一種で、クミンなどの香辛料が効いており、ラマダン時によく食される。更にマンゴー(カンボ)や グアバ(セイトゥーン)、バナナ(ムース)なども根強い人気を誇る。

参考文献

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  1. ^ Barlin Ali, Somali Cuisine, (AuthorHouse: 2007), p.79
  2. ^ Dromedary or Camel Tibs in Djibouti Restaurants”. Melting Pot Restaurant Djibouti (30 May 2014). 28 February 2017閲覧。