ジャン・レノ
ジャン・レノ Jean Reno | |||||||||
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2016年 | |||||||||
本名 | Juan Moreno y Herrera Jimenez | ||||||||
生年月日 | 1948年7月30日(76歳) | ||||||||
出生地 | フランス保護領モロッコ カサブランカ | ||||||||
国籍 | フランス | ||||||||
民族 | アンダルシア人 | ||||||||
身長 | 187cm | ||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||
活動期間 | 1980年 - | ||||||||
活動内容 | 1980年:テレビ・舞台デビュー 1982年:映画デビュー 1990年:ブレイク 1995年:アメリカ進出 2000年:ヨーロッパ映画賞 | ||||||||
配偶者 | ジュネヴィエーヴ・レノ(1977年 – 1995年) ナタリー・ティシュキーエヴィチ(1996年 – 2001年) ゾフィア・ボルツカ(2006年 – ) | ||||||||
著名な家族 | 長女サンドラ(1978年 – )1人目の妻との実子 長男ミカエル(1980年 – )1人目の妻との実子 次男トム(1996年 – )2人目の妻との実子 次女セレーナ(1998年 – )2人目の妻との実子 三男シーロ(2009年 – )3人目の妻との実子 四男ディーン(2011年 – )3人目の妻との実子 | ||||||||
主な作品 | |||||||||
『グラン・ブルー』 『レオン』 『フレンチ・キス』 『ミッション:インポッシブル』 『GODZILLA』 『RONIN』 『クリムゾン・リバー』シリーズ 『WASABI』 『ホテル・ルワンダ』 『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』 『ピンクパンサー』シリーズ 『ダ・ヴィンチ・コード』 『シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜』 『しあわせはどこにある』 『プロヴァンスの休日』 『ザ・ファイブ・ブラッズ』 | |||||||||
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ジャン・レノ(Jean Reno、本名:ホアン・モレーノ・イ・エレーラ=ジメネス(Juan Moreno y Herrera-Jiménez)[1][2]、1948年7月30日[3] – )は、フランスの俳優。
経歴
[編集]出自
[編集]モロッコ・カサブランカ生まれ。両親はスペイン・アンダルシア州出身で、フランコ政権を嫌い国外へ逃れていた。家族でフランス・メトロポリテーヌへ移住したのは1960年である。フランスでルネ・シモン設立の演劇学校に通った[4]。
業績
[編集]リュック・ベッソン監督の多くの映画に出演。同監督の『グラン・ブルー』(1988年)と『レオン』(1994年)は彼に大きな成功をもたらした。ブレイク後、ハリウッドの仕事が急増、『フレンチ・キス』(1995年)でメグ・ライアンとケビン・クラインと共演、『ミッション:インポッシブル』(1996年)でトム・クルーズと、『RONIN』(1998年)でロバート・デ・ニーロと共演し、以降もハリウッド、フランス両方の作品に積極的に出演し続けている。
私生活
[編集]1977年にGenevieveと結婚し2児をもうけるが1995年に離婚。1996年にNathalie Dyszkiewiczと再婚し2児をもうけるが2001年に離婚。2006年7月29日に女優のゾフィア・ボルッカと再婚した[5]。2009年と2011年に息子が生まれている。
2003年に市民名誉賞を授与された[6]。
丸縁のメガネを愛用しており 自身でメガネのデザイン(ジャン・レノ アイウェア)を立ち上げている。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
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1982 | サン・スーシの女 La passante du Sans-Souci | 田原アルノ | ||
1983 | 最後の戦い Le Dernier Combat | 乱暴な男 | (吹き替え版なし) | |
1984 | 真夜中のミラージュ Notre histoire | 隣人 | ||
1985 | サブウェイ Subway | ドラマー | ||
フレンチ・ノアール/真実と裏切りの掟 Strictement personnel | Detective Villechaize | |||
1986 | I LOVE YOU I Love You | |||
1988 | グラン・ブルー Le Grand Bleu | エンゾ・モリナーリ | 屋良有作(テレビ朝日版) 壤晴彦(テレビ東京版) | |
1990 | ニキータ Nikita | ヴィクトル | 小関一(ソフト版) 麦人(日本テレビ版) | |
1991 | グラン・マスクの男 L'Homme au masque d'or | ヴィクトール・ガエタノ | (吹き替え版なし) | |
オペレーション L'opération Corned-Beef | シャーク | 山野史人 | ||
1992 | パリの大泥棒 Loulou Graffiti | Pique la Lune | 玄田哲章 | |
1993 | おかしなおかしな訪問者 Les Visiteurs | ゴッドフロア | 肥後克広 | |
フライト・フロム・ジャスティス Flight from Justice | チャーリー・バート | テレビ映画 | ||
奇跡の旅 Homeward Bound The Incredible Journey | シャドウ | フランス語吹替 | 神山卓三 | |
1994 | レオン Leon | レオン | 大塚明夫(ソフト版) 大塚明夫(完全版旧録) 大塚明夫(完全版新録) 菅生隆之(テレビ朝日版) | |
ライオン・キング The Lion King | ムファサ | アニメ映画 フランス語吹替 | 大和田伸也 | |
1995 | ボクサー 最後の挑戦 Lee truffes | パトリック | 大塚明夫 | |
フレンチ・キス French Kiss | Inspector Jean-Paul Cardon | 大友龍三郎(ソフト版) ブラザートム(日本テレビ版) | ||
愛のめぐりあい Par del les nuages/Al di la delle nuvole | カルロ | 土師孝也 | ||
1996 | ミッション:インポッシブル Mission:Impossible | フランツ | 池田勝(ソフト版) 大塚明夫(フジテレビ版) 佐々木勝彦(テレビ朝日版) | |
ジャガー Le Jaguar | ジャン | 磯部勉 | ||
1997 | ロザンナのために Roseanna's Grave | マルセロ | ||
奥サマは魔女〜魔王の陰謀〜 Un amour de sorciere | モロク・エドラマレク | 大塚明夫 | ||
フィフス・エレメント The Fifth Element | ミスター・シャドー | 声のみの出演 | TBA | |
1998 | ビジター Les couloirs du temps: Les visiteurs 2 | ゴッドフロア | TBA | |
GODZILLA Godzilla | フィリップ・ローシェ[3] | 菅生隆之(ソフト版) 銀河万丈(日本テレビ版) | ||
RONIN Ronin | ヴィンセント | 金尾哲夫(ソフト版) 谷口節(フジテレビ版) 中田譲治(テレビ朝日版) | ||
1999 | 紅の豚 | ポルコ・ロッソ | アニメ映画 フランス語吹替 | 森山周一郎 |
2000 | クリムゾン・リバー The Crimson Rivers | ピエール・ニーマンス警視 | 菅生隆之(ソフト版) 菅生隆之(フジテレビ版) | |
アルマーニ Giorgio Armani: A Man for All Seasons | 本人 | ドキュメンタリー | ||
2001 | マイ・ラブリー・フィアンセ Just Visiting | ティボールト | 菅生隆之 | |
WASABI WASABI | ユベール | 大塚明夫(ソフト版) 菅生隆之(テレビ東京版) | ||
アトランティス 失われた帝国 Atlantis: The Lost Empire | ヴィニー・サントリーニ | アニメ映画 フランス語吹替 | 内藤剛志 | |
2002 | ローラーボール Rollerball | アレクシス・ペトロヴィッチ | 石塚運昇(VHS版) 菅生隆之(テレビ東京版) | |
シェフと素顔と、おいしい時間 Décalage horaire | フェリックス | 磯部勉 | ||
2003 | ルビー&カンタン Tais-toi! | ルビー | 手塚秀彰 | |
2004 | クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち Les rivières pourpres II - Les anges de l'apocalypse | ピエール・ニーマンス警視 | 菅生隆之 | |
ホテル・ルワンダ Hotel Rwanda | テレンス社長 | クレジットなし | 大塚明夫 | |
コルシカン・ファイル L'enquête Corse | アンジェ・レオーニ | 菅生隆之 | ||
2005 | エンパイア・オブ・ザ・ウルフ L'Empire des loups | ジャン=ピエール・シフェール | ||
人生は、奇跡の詩 La tigre e la neve | フアド | |||
2006 | ピンクパンサー The Pink Panther | ジルベール・ポントン | ||
ダ・ヴィンチ・コード The Da Vinci Code | ベズ・ファーシュ | 菅生隆之(劇場公開版) 石塚運昇(フジテレビ版) | ||
フライボーイズ Flyboys | ジョルジュ・セノール | 菅生隆之 | ||
マウス・タウン ロディとリタの大冒険 Flushed Away | ル・カエール | アニメ、声の出演 | 辻親八 | |
2008 | ライヤーゲーム Ca$h | マキシム | (吹き替え版なし) | |
2009 | ピンクパンサー2 The Pink Panther 2 | ジルベール・ポントン | 菅生隆之 | |
インサイドゲーム Le premier cercle | マイロ | |||
南の島のリゾート式恋愛セラピー Couples Retreat | マルセル | 龍波しゅういち(ソフト版) 銀河万丈(VOD版) | ||
アーマード 武装地帯 Armored | クイン | 菅生隆之 | ||
2010 | 黄色い星の子供たち La rafle | ダヴィッド・シェインバウム医師 | ||
バレッツ L'immortel | シャルリ | 菅生隆之 | ||
2011 | マーガレット Margaret | ラモン | (吹き替え版なし) | |
2012 | シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜 Comme un chef | アレクサンドル・ラガルド | 菅生隆之 | |
バーニング・クロス Alex Cross | ジル・メルシエ | |||
2014 | プロヴァンスの休日 Avis de mistral | ポール | 日本公開は2017年7月 [7] | (吹き替え版なし) |
しあわせはどこにある Hector and the Search for Happiness | ディエゴ | 山本格 | ||
2015 | ザ・スクワッド Antigang | セルジュ | 日本公開は2017年1月[8] | 菅生隆之 |
2016 | THE PROMISE/君への誓い The Promise | フルネ提督 | (吹き替え版なし) | |
2017 | グレート・アドベンチャー 俠盜聯盟 | ピエール | 菅生隆之 | |
2019 | ラスト・バレット Cold Blood Legacy | ヘンリー | ||
セブン・ラビリンス 少女ポリーナと七つの迷宮 Поліна і таємниця кіностудії (Polina and the mystery of a film studio) | ホログラムの男性 | WOWOW放映時のタイトルは『少女ポリーナと7つの迷宮』[9][10] | ||
ライオン・キング The Lion King | ムファサ | フランス語吹替 | 江口洋介 | |
2020 | アーニャは、きっと来る Waiting for Anya | アンリ | (吹き替え版なし) | |
ザ・ファイブ・ブラッズ Da 5 Bloods | デローシュ | Netflixオリジナル映画 | 土師孝也 | |
レッド・グラビティ Le Dernier Voyage | アンリ・W・R | |||
ドアマン The Doorman | ヴィクトル・デュボワ | 菅生隆之 | ||
ローグ・シティ Bronx | アンジュ・レオネッティ | (吹き替え版なし) | ||
2023 | ダイ・ハート Die Hart: The Movie | クロード・ヴァン・デ・ヴェルデ | Amazonオリジナル | 菅生隆之 |
2024 | Lift/リフト Lift | ヨルゲンセン | Netflixオリジナル映画 | |
ルー・ガルー: 人狼を探せ! Family Pack | ギルバート・ヴァシエ |
ドラマ
[編集]公開年 | 邦題 原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
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2013 | 刑事ジョー パリ犯罪捜査班 Jo | ジョアシャン“ジョー”・サン=クレール | ドラマ初主演 | 菅生隆之 |
2022 | そしてサラは殺された ¿Quién mató a Sara? | レイナルド・ゴメス | ||
伝えたかった、アイラブユー Toutes ces choses qu'on ne s'est pas dites | ミシェル・ソレル/アンドロイド | |||
お嬢様は謎解きがお好き Un asunto privado | ヘクトル | Amazonオリジナル作品 | 菅生隆之 |
CM
[編集]- 宝酒造 プラニパ
- キリン・シーグラム ウィスキーHIPS(1991年)。
- 本田技研工業「オルティア」のテレビコマーシャルに出演(1996年〜)。
- R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー「プレミア (たばこ)」のテレビコマーシャルに出演(1997年)。
- UCC 「BREAK」のCMに出演。地獄の閻魔大王役を演じている(1999年)。
- トヨタ自動車「アルファード」のテレビコマーシャルに出演(2002年~2007年)。
- フンドーキン醤油のシリーズTVCM「ジャン・レノ氏の3日間の恋」に出演(2000年)。
- 東京建物のBrilliaタワー東京のテレビコマーシャルでは、浴衣を着て下町で暮らす姿が放映された(2005年)。
- 2011年より再びトヨタ自動車の企業CMに出演。CMは漫画『ドラえもん』の20年後を実写化しており、ジャンは青いスーツを着用し、ドラえもんを演じている。野比のび太役は妻夫木聡。翌2012年、新型クラウンのテレビコマーシャルに引き続きドラえもん役で出演。ティザー編では、ビートたけし演じる豊臣秀吉の最期を見届けたドラえもんがタイムマシンで日本の歴史を、現代にビートたけしとして生まれ変わった秀吉が歴代クラウンの歴史を振り返るという内容になっている。「猫の役をやってくれ」と頼まれた当初は「どうやって猫を演じることができるんだ、絶対に演じられない」と思ったが、後にドラえもんのキャラクターを理解しなりきることができるようになったことをインタビューで明かしている[11][12]。
- サントリー オランジーナ(2015年)TORA役の リチャード・ギアと共演。
- マルハン(2019年)
その他
[編集]- 2004年、カプコンが製作したPlayStation 2用ゲームソフト『鬼武者3』において、主人公・ジャック・ブランのモデルに起用される。また、声優としてキャラクターの声とモーションキャプチャーも担当した。
- 『GODZILLA』に出演した縁で、本家ゴジラの最終作である『ゴジラ FINAL WARS』の出演オファーを受けていた(結局、出演はしなかった)[要出典]。
- 映画の公開や自らのプロデュースする香水の日本での発売などのために事あるごとに来日を果たしており、『笑っていいとも!』などのバラエティ番組にも積極的に出演。同番組出演時には「むかつく」を表現するゲームで「ゆですぎたパスタ」と答え、場内を盛り上げた。
日本語吹き替え
[編集]主に担当しているのは、以下の二人である。
- 菅生隆之
- 『クリムゾン・リバー』を筆頭に、大半の作品で担当しており、レノの専属(フィックス)として定着している[13]。
- 大塚明夫
- 『レオン』で初担当。菅生に次いで多く吹き替えており、主に初期の作品を担当した。
このほかにも、銀河万丈、石塚運昇、麦人、屋良有作、大友龍三郎、玄田哲章なども声を当てている。
受賞歴
[編集]- Giraldillo de Oro賞(セビリア映画祭、2007年)[14]
脚注
[編集]- ^ “Jean Reno - scheda attore”. Film.it. 2010年4月30日閲覧。
- ^ “France Guide - Famous French people of recent foreign descent”. Eupedia (1994年4月19日). 2010年4月30日閲覧。
- ^ a b 野村宏平、冬門稔弐「7月30日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、207頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ “Jean Reno Biography - Yahoo! Movies”. Movies.yahoo.com. 2010年4月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ジャン・レノ、フランスで結婚式”. シネマトゥデイ. (2006年7月31日) 2013年3月4日閲覧。
- ^ “J・レノ、シラク大統領から名誉を受ける”. シネマトゥデイ. (2003年12月22日) 2013年3月4日閲覧。
- ^ “映画情報 > プロヴァンスの休日”. シネマトゥデイ. 2016年7月28日閲覧。
- ^ “ジャン・レノがド派手な銃撃戦繰り広げるポリスアクション「ザ・スクワッド」”. 映画ナタリー. (2016年11月15日) 2016年11月15日閲覧。
- ^ セブン・ラビリンス 少女ポリーナと七つの迷宮 - allcinema
- ^ “少女ポリーナと7つの迷宮”. WOWOW. 2022年6月12日閲覧。
- ^ “注目のドラえもん役はジャン・レノ! 『実写版ドラえもんCM』主要キャラの全貌が明らかに”. オリコン (2011年11月18日). 2015年8月10日閲覧。
- ^ ““実写版ドラえもん”新作で出来杉くん役&ジャン・レノの思いが明らかに!”. 東京ウォーカー(角川マガジンズ) (2012年7月13日). 2015年8月10日閲覧。
- ^ “20年ぶりに再見しても、やっぱりカッコイイものはカッコイイ!「大人の男の振る舞い」を改めて学べる、名優たち・声優たちの演技対決──『ヒート 製作20周年記念版』(2017年3月30日アーカイブ分)” (March 10th, 2017). 2023年7月28日閲覧。
- ^ “ジャン・レノ Giraldillo de Oro賞を受賞”. AFP (2007年11月10日). 2019年1月28日閲覧。