スクリーム3
スクリーム3 | |
---|---|
Scream 3 | |
監督 | ウェス・クレイヴン |
脚本 | アーレン・クルーガー |
原作 | ケヴィン・ウィリアムソン |
出演者 | |
音楽 | マルコ・ベルトラミ |
撮影 | ピーター・デミング |
編集 | パトリック・ルッスィア |
製作会社 | |
配給 | ディメンション・フィルムズ[1] アスミック・エース |
公開 |
|
上映時間 | 117分[2] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[3] |
興行収入 | $161,834,276[3] |
前作 | スクリーム2 |
次作 | スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション |
『スクリーム3』(原題:Scream 3)は、2000年に公開されたアメリカ映画。『スクリーム2』の続編である。
概要
『スクリーム2』の続編にして3部作の完結編とされる[4]。
脚本は前2作品のケヴィン・ウィリアムソンからアーレン・クルーガーに交替している[4]。ウィリアムソンによる初期案では再び高校を舞台としていたが、監督のウェス・クレイヴンは主人公らを大人にしようと考えており、この案を却下し、その後ウィリアムソンが多忙となったことからクルーガーが起用された[4]。クルーガーはシリーズの大ファンであり、ストーリーやキャラクターをよく把握しており、アウトラインを3日間で仕上げたという[4]。
ストーリー
ウッズボローで発生した連続殺人事件の容疑者として逮捕され、のちに自身が無罪であることを証明して釈放されたコットン・ウェアリー。彼は前作でシドニーを助け、シドニーとともに犯人を滅ぼした。そのコットンが、マスクを被った謎の殺人鬼による襲撃を受ける。彼の恋人・クリスティーンを殺した殺人鬼は、コットンに「シドニーの居場所を教えろ」と尋ねるもコットンは構わず殺人鬼に抵抗する。だが、抵抗も空しく、コットンは殺人鬼に刺殺された。講演を行っていたゲイル・ウェザーズは、ロス市警に所属する警官・キンケイドから、コットンが殺されたという事実を聞かされる。事件は連続殺人に発展し、映画『スタブ3』の出演者たちが次々と殺害されていく。事件現場には、シドニーの母モーリー・プレスコットの顔写真が置かれていた。
警察の依頼で殺人事件を追っていたゲイルはデューイと協力し、ロス市警でシドニーと再会。ウォレス刑事の協力を仰いだ。前作で殺害されたランディの妹・マーサと出会い、ランディが残したビデオテープを受け取った。そのテープには、新たな殺人事件が起こるであろうことを予見していたランディが、自身が殺される前に殺人鬼の特徴のヒントを残していた。ランディが残した最期の映像を見たシドニーたちは、死んだランディのことを想い、涙した。
『スタブ3』の撮影スタジオを再現したセットに殺人鬼が現れてシドニーに襲い掛かる。なんとかセットから逃げ出し、デューイや警官たちに救われる。その頃モーリー・プレスコットについて調べていたゲイルは、『スタブ3』の出演者の1人、ジェニファーと協力し、モーリー・プレスコットが、ホラー映画によく出演していた女優「リナ・レイノルズ」であったという事実を突き止めた。デューイと合流したゲイルは、かつての映画プロデューサー、ジョン・ミルトンに会うが、「彼女はルールを破った」と言うだけで、それ以上の詳細については話そうとしなかった。
殺人鬼は、ゲイルやデューイをパーティーの会場に誘い出し、『スタブ3』に出演予定だった役者全員を惨殺し、さらにゲイルとデューイを人質にして捕らえる。シドニーは殺人鬼から電話でパーティー会場に呼び出されて襲われるが、キンケイド刑事が現れ、彼による援護攻撃のおかげで難を逃れる。その後、『スタブ3』の監督、ローマン・ブリッジャーが姿を現し、全ての殺人事件の真相を明かし、事前に捕らえていたジョン・ミルトンの首を掻っ切って殺害した。
彼はシドニーの生き別れの兄であった。母モーリーを長年探し、ようやく母を見つけたが、「自分の子供はシドニーだけ」と冷たく突き放された。ローマンは母を憎み、母に愛されて育った妹を強く憎んだ。ローマンはビリー・ルーミスを利用してモーリーを殺害させ、コットンを殺人犯に仕立て上げたのだという。全てを告白したローマンはシドニーに襲い掛かった。シドニーは何度も窮地に陥るが、ローマンに反撃する。倒れたローマンは、涙を流し、妹の手を握りながら目を閉じた。しかしその後再び起き上がって襲い掛かる。デューイが何度銃撃を浴びせても倒れないほどの耐久力を見せ付けたが、額を撃ち抜かれると、今度こそ倒れて死亡した。数日後、デューイはゲイルに指輪を送ってプロポーズし、2人は結婚する。デューイ、ゲイル、キンケイドも加わり、シドニーは穏やかな一時を過ごす。
登場人物
前々作から登場
- シドニー・プレスコット(Sidney Prescott)
- 演 - ネーヴ・キャンベル
- 物語の主人公。女性の人権ホットラインのオペレーターの仕事に従事している描写がある。
- デューイ・ライリー(Dwight "Dewey" Riley)
- 演 - デヴィッド・アークエット
- ウッズボロー警察保安官代理。『スタブ3』のテクニカルアドバイザーとして呼ばれている。
- ゲイル・ウェザーズ(Gale Weathers)
- 演 - コートニー・コックス・アークエット
- 前作と同様に、デューイと協力して事件の真相を探る。
- コットン・ウェアリー(Cotton Weary)
- 演 - リーヴ・シュレイバー
- ニュース・ショー『コットン100%』の司会者。物語の冒頭で殺人鬼に惨殺されてしまう。
- ランディ・ミークス(Randy Meeks)
- 演 - ジェイミー・ケネディ
- 故人。シドニーの古くからの友人。本作ではビデオテープの映像に登場。ビデオ映像の中でシドニーたちに語り掛ける。自身の記録映像を冗談めかして「遺作」と呼んでいる。
映画関係者
- ローマン・ブリッジャー(Roman Bridger)
- 演 - スコット・フォーリー
- 映画監督。シドニーの異父兄。
- ジョン・ミルトン(John Milton)
- 演 - ランス・ヘンリクセン
- 映画撮影スタジオの社長で、ホラー映画のプロデューサーを務める。
- トム・プリンズ(Tom Prinze)
- 演 - マット・キースラー
- 『スタブ3』のデューイ役。
- サラ・ダーリング(Sarah Darling)
- 演 - ジェニー・マッカーシー
- 『スタブ3』のキャンディ役。
- アンジェリーナ・タイラー(Angelina Tyler)
- 演 - エミリー・モーティマー
- 『スタブ3』のシドニー役。
- ジェニファー・ジョリー(Jennifer Jolie)
- 演 - パーカー・ポージー
- 『スタブ3』のゲイル役。
- タイソン・フォックス(Tyson Fox)
- 演 - デオン・リッチモンド
- 『スタブ3』のリッキー役。
- スティーヴ・ストーン(Steven Stone)
- 演 - パトリック・ウォーバートン
- サラのボディーガード。デューイをコケにしている。
- ビアンカ・バーネット(Bianca Burnette)
- 演 - キャリー・フィッシャー
- ジョンの部下で、昔の女優に詳しい。『スター・ウォーズ』のレイア姫を演じた女優と瓜二つで、レイア姫役を争ったが敗れたという。
- ドン・クロスビー(Don Crosby)
- 演 - ロジャー・コーマン
- 映画のスタッフ関係者。
その他
- マーク・キンケイド(Mark Kincaid)
- 演 - パトリック・デンプシー
- ロス市警に所属する刑事。シドニーを探している。
- ウォレス(Wallace)
- 演 - ジョシュ・パイス
- ロス市警に所属する刑事。
- クリスティーン・ハミルトン(Christine Hamilton)
- 演 - ケリー・ラザフォード
- コットンの恋人。物語の冒頭で殺人鬼に惨殺された。
- マーサ・ミークス(Martha Meeks)
- 演 - ヘザー・マタラッツォ
- ランディの妹。兄が残したビデオメッセージをシドニーたちに手渡す。
- ニール・プレスコット(Neil Prescott)
- 演 - ローレンス・ヘクト
- シドニーの父。1人で暮らしている娘を心配する。
- モーリーン・プレスコット(Maureen Prescott)
- 演 - リン・マクリー
- 故人。シドニーとローマンの母。睡眠中のシドニーの夢の中に姿を現す。
- ジェイ(Jay)
- 演 - ジェイソン・ミューズ
- スタジオツアーの観光者。
- サイレント・ボブ(Silent Bob)
- 演 - ケヴィン・スミス
- スタジオツアーの観光者。
- スタジオツアーでビデオカメラを持っている男
- 演 - ウェス・クレイヴン
- 電話口での殺人鬼
- 声 - ロジャー・L・ジャクソン
出演
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
シドニー・プレスコット | ネーヴ・キャンベル | 根谷美智子 |
デューイ・ライリー | デヴィッド・アークエット | 宮本充 |
ゲイル・ウェザーズ | コートニー・コックス | 佐々木優子 |
コットン・ウェアリー | リーヴ・シュライバー | 小杉十郎太 |
クリスティーン・ハミルトン | ケリー・ラザフォード | 渡辺美佐 |
ランディ・ミークス | ジェイミー・ケネディ | 神奈延年 |
マーサ・ミークス | ヘザー・マタラッツォ | 徳光由禾 |
ニール・プレスコット | ローレンス・ヘクト | 仲野裕 |
モーリーン・ロバーツ・プレスコット | リン・マクリー | |
マーク・キンケイド刑事 | パトリック・デンプシー | 井上和彦 |
ローマン・ブリッジャー | スコット・フォーリー | 置鮎龍太郎 |
ジョン・ミルトン | ランス・ヘンリクセン | 佐々木勝彦 |
トム・プリンズ | マット・キースラー | 緑川光 |
サラ・ダーリング | ジェニー・マッカーシー | 山田みほ |
アンジェリーナ・タイラー | エミリー・モーティマー | 本田貴子 |
ジェニファー・ジョリー | パーカー・ポージー | 日野由利加 |
タイソン・フォックス | デオン・リッチモンド | 花輪英司 |
ウォレス刑事 | ジョシュ・パイス | |
スティーヴ・ストーン | パトリック・ウォーバートン | 谷昌樹 |
ビアンカ・バーネット | キャリー・フィッシャー | 野沢由香里 |
スチュアート・マーカー(声のみ) | マシュー・リラード | 森川智之 |
ビリー・ルーミス(声のみ) | スキート・ウールリッチ | 三木眞一郎 |
電話口での殺人鬼の声 | ロジャー・L・ジャクソン | 山野井仁 |
役不明又はその他 | 彩木香里 緒方文興 佐久田修 平野俊隆 |
製作
- 監督:ウェス・クレイヴン
- 製作:キャシー・コンラッド、ケヴィン・ウィリアムソン、マリアンヌ・マッダレーナ
- 共同製作:ディクシー・J・カップ、ジェリー・プレク
- 共同製作総指揮:スチュアート・M・ベッサー
- 脚本:アーレン・クルーガー
- 撮影:ピーター・デミング
- プロダクションデザイン:ブルース・アラン・ミラー
- 衣装:アビゲイル・マレイ
- 音楽:マルコ・ベルトラミ
- 音楽監修:エド・ジェラード
- オリジナルキャラクター:ケヴィン・ウィリアムソン
- キャスティングディレクター:リサ・ビーチ