スコット・クィッグ
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基本情報 | |
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階級 | フェザー級 |
身長 | 173cm[1] |
国籍 | イギリス |
誕生日 | 1988年10月9日(36歳) |
出身地 | イングランドベリー |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 40 |
勝ち | 35 |
KO勝ち | 26 |
敗け | 3 |
引き分け | 2 |
スコット・クィッグ(Scott Quigg、1988年10月9日 - )は、イギリスの元プロボクサー、元キックボクサー。イングランド・ベリー出身。元WBA世界スーパーバンタム級レギュラー王者。
来歴
[編集]最初に習った格闘技はムエタイで、後にボクシングに転向した[2]。
2007年4月21日、マンチェスターのジャービス・ピカデリー・ホテルでゲイリー・シェイルとバンタム級6回戦を行い、6回判定勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。
2010年5月29日、ベリーでアンドレイ・コスチンとスーパーバンタム級8回戦を行い、初回2分0秒TKO勝ちを収めた[3]。
2010年9月25日、ベリーのキャッスル・レジャー・センターでサンティアゴ・アリオンとWBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦を行い、3回2分3秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[4]。
2011年10月22日、ボルトンのリーボック・スタジアムでBBBofC英国スーパーバンタム級王者ジェイソン・ブースと対戦し、ブースの7回終了時棄権により王座獲得に成功した[5]。
2012年2月4日、ボルトンのリーボック・スタジアムでジェイミー・アーサーと対戦し、8回35秒TKO勝ちを収めBBBofC英国王座の初防衛に成功した[6]。
2012年6月16日、マンチェスター・ベロドロームでレンドール・ムンローとWBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を行い、3回負傷判定で引き分けた為、王座獲得に失敗した[7]
2012年11月24日、マンチェスター・アリーナでレンドール・ムンローとWBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で再戦し、6回2分37秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[8]。
2013年6月12日、WBO世界ライト級王者リッキー・バーンズの紹介でプロモーターのマッチルーム・スポーツと契約を交わした[9][10][11]。
2013年9月5日、WBAがクィッグを暫定王者からレギュラー王者に昇格させ、同年8月10日に暫定王座を獲得していたネオマール・セルメニョをスーパーバンタム級1位にランクインさせた世界ランキングを公式サイトで発表した[12][13]。これに伴い同月28日に予定されていたヨアンドリス・サリナスとの一戦は、WBA世界スーパーバンタム級レギュラー王座決定戦から、初防衛戦に変更となった[14]。
2013年10月5日、O2アリーナにてWBA世界スーパーバンタム級2位のヨアンドリス・サリナス(キューバ)と対戦し、12回1-0(115-113、2者が114-114)の判定で引き分けたが、初防衛に成功した[15]。
2013年11月23日、マンチェスター・アリーナでWBA世界スーパーバンタム級14位のディエゴ・オスカー・シルバと対戦し、2回1分41秒TKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[16]。
2014年2月20日、同年4月19日にマンチェスター・アリーナでWBA世界スーパーバンタム級暫定王者のネオマール・セルメニョと団体内王座統一戦を行うことが決定した[17]。
2014年4月11日、ネオマール・セルメニョにイギリスへの入国ビザが下りなかった為、同月19日にマンチェスター・アリーナで行われる試合はチフィワ・ムンヤイとの対戦に変更となった[18]。
2014年4月19日、マンチェスター・アリーナでWBA世界スーパーバンタム級9位のチフィワ・ムンヤイと対戦し、2回1分56秒TKO勝ちを収め、3度目の防衛に成功した[19][20]。
2014年9月13日、マンチェスター・アリーナで元WBO世界バンタム級王者パウルス・アムブンダと対戦予定だったが、アムブンダがトレーング中に膝の筋肉を負傷して欠場となり、代わりにWBA世界スーパーバンタム級12位のシュテファーヌ・ジャモエと対戦し、3回1分13秒TKO勝ちを収め、4度目の防衛に成功した[21][22]。
2014年11月22日、リヴァプールのエコー・アリーナ・リヴァプールにてネイサン・クレバリー対トニー・ベリューの前座でWBA世界スーパーバンタム級9位の大竹秀典と対戦し、12回3-0(2者が119-109、118-110)の判定勝ちを収め、5度目の防衛に成功した[23]。元々は和氣慎吾と対戦予定だったが、和気がトレーニング中に足首を負傷したことで大竹との対戦が決まった[24]。なお、クィッグはこの試合中に右拳の腱を負傷し手術を受けることになり、出場を予定していた翌年3月28日の試合を欠場した[25][26]。
2015年7月18日、マンチェスター・アリーナで元IBF世界スーパーバンタム級王者でWBA世界スーパーバンタム級11位のキコ・マルチネスと対戦し、2回1分4秒TKO勝ちを収め、6度目の防衛に成功した[27][28]。
2015年10月30日、WBA世界スーパーバンタム級スーパー王者のギレルモ・リゴンドウが休養王者となったため、クイッグはレギュラー王者から正規王者に認定された。
2016年2月27日、マンチェスター・アリーナでIBF世界スーパーバンタム級王者のカール・フランプトンと王座統一戦を行い、プロ初黒星となる12回1-2(2者が112-116、115-113)の判定負けを喫し王座統一に失敗、WBA王座は7度目の防衛、IBF王座の獲得に失敗した[29][30]。
2016年12月10日、マンチェスター・アリーナでホセ・カイェターノとWBAインターナショナルフェザー級王座決定戦を行い、9回1分23秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[31][32]。
2017年4月29日、ウェンブリー・スタジアムでIBF世界フェザー級4位のビオレル・シミオンとIBF世界フェザー級挑戦者決定戦を行い、12回3-0(117-111×2、115-113)の判定勝ちを収めIBF王座への挑戦権獲得に成功した[33][34]。
2017年11月4日、モンテカルロのカジノ・ド・モンテカルロ内サル・メディシンでWBA世界フェザー級4位のオレグ・イェフィモビッチとWBA世界フェザー級挑戦者決定戦を行い、6回50秒TKO勝ちを収めWBA王座への挑戦権獲得に成功した[35][36]。
2018年3月10日、カリフォルニア州カーソンの スタブハブ・センター・テニスコートでWBO世界フェザー級王者のオスカル・バルデスと対戦し2階級制覇を目指す予定だったが、前日計量でクィッグがフェザー級の規定体重である126ポンドを2.8ポンド(1.27kg)体重超過の128.8ポンドを計測し、通常であれば再計量が行われる事例であったが、カリフォルニア州コミッションのルールにおいて、規定体重を2ポンド以上超過した場合には、既に限界まで減量をしている選手がさらに減量をすれば健康が危険に晒されるとの判断から、再計量は認められないと定められているため再計量は行われず、クィッグは計量失格となった。そのため、バルデス陣営とクィッグ陣営の間で交渉を行い、クィッグがファイトマネーとして受け取る10万ドル(約1000万円)から20%の罰金(約200万円)をバルデスとコミッションに支払うことで一旦は合意するが、バルデス陣営が出した試合当日の朝に再度計量を行い体重増を136ポンドまでに抑えるという条件をクィッグが拒否したことで紛糾[37]、最終的にクィッグがさらに追加の罰金を払うことで試合当日の体重増を制限する条件は加えられないことで決着した[38]。バルデスが勝てば王座防衛となるがクィッグが勝っても王座は空位となる条件で試合は行われ[39][40]、試合時の体重がクィッグの142.2ポンドに対してバルデスが135.6ポンドと体重差が6.6ポンド(2.99kg)ある中で[41]、クィッグが12回0-3(111-117×2、110-118)の判定負けを喫した[42][43]。この試合でバルデスは顎を骨折して歯も折り、クィッグは鼻を骨折し、体重超過した理由を試合前から右足を疲労骨折していたからだとした[44][45][46][47]。なお試合を放送したESPNは110万人の視聴者数を記録した[48]。
2019年12月7日、ジョノ・キャロルと対戦が決定していたがクィッグが肘を怪我をして欠場した[49]。
2020年3月7日、1年5ヶ月ぶりの試合をマンチェスター・アリーナでジョノ・キャロルと対戦し、11回にクィッグのコーナーに付いていたジョー・ギャラガーがタオルを投げ入れ試合を棄権し、TKO負けを喫した。
2020年3月11日、自身のInstagramで現役引退を表明した[50]。
獲得タイトル
[編集]- WBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
- BBBofC英国スーパーバンタム級王座
- WBA世界スーパーバンタム級暫定王座(防衛0=レギュラー王座に認定)
- WBA世界スーパーバンタム級レギュラー王座(防衛6=正規王座に認定)
- WBA世界スーパーバンタム級王座(防衛0)
- WBAインターナショナルフェザー級王座
脚注
[編集]- ^ Carl Frampton vs Scott Quigg winner likely to give up one world title after the WBA and IBF order mandatory challenges Dailymail 2016年1月11日
- ^ “Quigg masters university of the gym”. Boxing Monthly (2015年2月7日). 2020年3月11日閲覧。
- ^ Quick-fire Scott Quigg Mirror Online 2010年5月30日
- ^ Scott Quigg Knocks Santiago Allione Out in Three Boxing Scene.com 2010年9月25日
- ^ Scott Quigg Punishes Booth, TKO To Grab British Title Boxing Scene.com 2011年10月22日
- ^ Scott Quigg Dropped, Rises Up and Stops Jamie Arthur Boxing Scene.com 2012年2月4日
- ^ Accidental cut sees Quigg v Munroe end in a draw ESPN.co.uk 2012年6月16日
- ^ キグとマーレイが快勝 英国の2暫定決定戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月27日
- ^ Scott Quigg confirms switch to new promoter Eddie Hearn Sky Sports 2013年6月12日
- ^ Ricky Hatton Statement on Scott Quigg Fightnews.com 2013年6月27日
- ^ Hatton riding waves of promotion ESPN.com 2013年6月28日
- ^ Official WBA Ratings of August 2013 Archived 2013年9月28日, at the Wayback Machine. WBA公式サイト 2013年9月5日
- ^ WBA Ratings movements as of August 2013 Archived 2013年9月18日, at the Wayback Machine. WBA公式サイト 2013年9月9日
- ^ WBAランキング、粟生がライト級2位に Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月6日
- ^ キグがドロー防衛、WBA・S・バンタム級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月5日
- ^ フロッチ、幸運なTKO防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日
- ^ Quigg to defend against Cermeno Fightnews.com 2014年2月20日
- ^ Nehomar Cermeno has visa issues, Scott Quigg will now face Tshifhiwa Munyai on April 19th Fightnews.com 2014年4月11日
- ^ Photos: Quigg annihilates Munyai WBA公式サイト 2014年4月21日
- ^ キグ楽勝、ムニャイを2回でストップ Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月21日
- ^ Scott Quigg had no problem knocking out Jamoye in Manchester WBA公式サイト 2014年9月14日
- ^ WBA・S・バンタム級 キグがジャモエに圧勝V4 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月14日
- ^ 大竹秀典、0-3判定負けでタイトル獲得ならず Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月23日
- ^ “異色ボクサー大竹秀典に世界獲りチャンス”. nikkansports.com (2014年10月28日). 2014年10月28日閲覧。
- ^ Scott Quigg sidelined after surgery ESPN.com 2014年12月12日
- ^ クイッグが大竹戦で右拳負傷、来夏まで復帰絶望 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月13日
- ^ Quigg Flattens Martinez WBA公式サイト 2015年7月18日
- ^ クイッグ速攻でV6、ペレスは物議醸すドロー防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日
- ^ フランプトンが2-1判定勝ち、英国のSB級統一戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月28日
- ^ Frampton Defeats Quigg, Unifies Titles WBA公式サイト 2016年2月29日
- ^ Quigg stops Cayetano; Yafai beats Concepcion to claim WBA superfly belt Fightnews.com 2016年11月10日
- ^ ジョシュアがクチリコ戦へ、ヤファイWBA・SF級王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月11日
- ^ Scott Quigg: British fighter beats Viorel Simion at Wembley BBC 2017年4月29日
- ^ ニエテス3階級制覇、キャンベル&クイッグ挑戦権 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月30日
- ^ Scott Quigg Stops Oleg Yefimovych in Sixth of WBA Eliminator Boxing Scene.com 2017年11月4日
- ^ 海外結果 マクドネルvsソリス再戦は無判定試合 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月5日
- ^ “Oscar Valdez Manager: Quigg Refused 2nd Day Weigh-In - Said 'No'”. Boxing Scene.com (2018年3月11日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ “Former junior featherweight world titleholder Scott Quigg fails to make weight for Oscar Valdez bout”. ESPN.com (2018年3月10日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ Quigg misses weight, nearly 3 pounds heavy Fightnews.com 2018年3月9日
- ^ 元王者のクイッグ計量失格、WBOフェザー級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月10日
- ^ “Oscar Valdez fends off Scott Quigg to defend featherweight crown”. ESPN.com (2018年3月11日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ Valdez defeats Quigg to keep WBO feather belt Fightnews.com 2018年3月11日
- ^ バルデスがクイッグ振り切る WBOフェザー級V4 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月11日
- ^ “Oscar Valdez overcomes brutal test with decision win over Scott Quigg”. LA.TAIMES (2018年3月10日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ “Oscar Valdez's Manager Gives Update on Broken Jaw, Recovery”. Boxing Scene.com (2018年3月12日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ “Oscar Valdez overcomes brutal test with decision win over Scott Quigg”. LA.TAIMES (2018年3月10日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ “Oscar Valdez's Manager Gives Update on Broken Jaw, Recovery”. Boxing Scene.com (2018年3月12日). 2018年3月28日閲覧。
- ^ ESPN's Valdez-Quigg Show Watched By Average of 1.1M Viewers BoxingScene.com 2018年3月13日
- ^ “Quigg Injured, Withdraws From Carroll Fight on Ruiz-Joshua Bill”. Boxing Scene.com (2019年11月8日). 2019年11月13日閲覧。
- ^ “Former junior featherweight titleholder Scott Quigg, 31, retires”. ESPN.com (2020年3月11日). 2020年3月11日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Scott Quigg
- Scott Quigg (@scottquigg) - X(旧Twitter)
- Scott Quigg (@scottquigg) - Instagram
- スコット・クィッグの戦績 - BoxRec
暫定王座決定戦 対戦者 レンドール・ムンロー | WBA世界スーパーバンタム級暫定王者 2012年11月24日 - 2013年9月5日 | 次暫定王者 正規認定により消滅 |
空位 前タイトル保持者 ギレルモ・リゴンドウ | WBA世界スーパーバンタム級王者 2013年9月5日 - 2016年2月27日 | 空位 次タイトル獲得者 ネオマール・セルメニョ |