スーパーリーグ (スイス)
クレディ・スイス・スーパーリーグ Credit Suisse Super League | |
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加盟国 | スイス |
大陸連盟 | UEFA |
創立 | 1898年 |
参加クラブ | 12 |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | チャレンジリーグ |
国内大会 | スイス・カップ |
国際大会 | UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ |
最新優勝クラブ | ヤングボーイズ (16回目) (2022-23) |
最多優勝クラブ | グラスホッパーズ (27回) |
公式サイト | 公式サイト |
2023-24 |
スイス・スーパーリーグ(Swiss Super League)は、スイスにおけるプロサッカーの最上位リーグである。スポンサーの名を冠して、クレディ・スイス・スーパーリーグ(Credit Suisse Super League)と呼ばれる。
概要
[編集]スーパーリーグは7月末に開幕し、5月末に閉幕するスケジュールで開催されるが、12月中旬から2月の第一週目までの冬の中断期間を挟んでの日程となる。試合は、スコティッシュ・プレミアシップと同じ方式での2ラウンド制で行われる。他の欧州主要リーグと同じようにビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が採用されている[1]。
第1ラウンドでは、各チームが同じ相手と3回ずつ対戦し33試合までを行い、上位6チームを「優勝グループ」、下位6チームを「降格グループ」に振り分ける。 第2ラウンドでは、第1ラウンドの勝ち点を引き継いだままそれぞれのグループ内で総当たりで各チーム合計5試合を戦い、順位を決定する。
スーパーリーグでは、隣国のミニ国家であるリヒテンシュタインの都市に本拠地を構えるクラブも、越境参加によってスーパーリーグを戦うことが認められている。しかし、スイスサッカー協会所属のクラブという扱いにはならないため、リーグ戦を1位で終えても優勝クラブとしては認められず、代わりに最も順位の高いスイスのチームに優勝資格が授与される[2]。これに加えて、リヒテンシュタインのチームがリーグ戦の結果によって、欧州サッカー連盟(UEFA)主催大会の出場権を得ることは出来ない。ただし、リヒテンシュタイン・カップの結果では出場可能である。
スーパーリーグの最下位となったチームは、同シーズンのチャレンジリーグにて優勝を果たしたクラブと入れ替わる形で2部リーグへと降格する。スーパーリーグのリーグ戦11位となったチームは、チャレンジリーグで準優勝を果たしたクラブとホーム&アウェーの1部・2部入れ替え戦を行う[3]。
歴史
[編集]セリエA時代
[編集]国内リーグを統括する組織であるスイスサッカー協会は1895年に設立されたが、大会開催費を工面する余裕がなかったため、設立から2年間は国内リーグ戦を開催できなかった。しかし、1897-98シーズンのリーグ戦は国内の新聞社「La Suisse sportive」が独自に非公式で開催した。記念すべき初の公式リーグ戦は1898-99シーズンからスタートし、アングロ=アメリカン・クラブ・ツューリヒが優勝を果たした。1930年代まで続くセリエA時代は、主にチューリッヒ州に本拠地を置くクラブがリーグの中核を占めた。
ナツィオナール・リーガ時代
[編集]1931-32シーズンから、リーグ名がセリエAからドイツ語のナツィオナール・リーガに改名され、9チームの2グループ制である計18クラブによって優勝が争われた。他の欧州諸国とは異なり、永世中立国であるスイスでは第二次世界大戦によるリーグ戦中断は行われず、戦勝中もリーグ戦は平常通り開催された。1944-45シーズンから、ナツィオナール・リーガAにリーグ名が変更され、14チームによるリーグ戦へと対戦形式が変更された。これ以降、リーグは一気に商業化や近代化が進み、1954年には放映権を売却、1956-57シーズンからの背番号着用義務などが行われた。
1966-67シーズンからFCバーゼルの台頭が始まり、以後14シーズンのうち半数の7シーズンでリーグ優勝を果たした。また、1976年からはユニフォームにスポンサーの企業ロゴが導入された。1980年代から20年間は、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒがリーグの顔として多くの優勝を積み重ねた一方で、この年代で3クラブがリーグ初優勝を飾った。この間の各クラブが登録できる外国人選手はわずか1人だったが、1985年からは2枠へと拡大された。
スーパーリーグ時代
[編集]2003年、リーグの再編成が行われ、スーパーリーグへの改称や10チームへのチーム数減少、昇降格プレーオフの導入などが目立った動きとなった。スーパーリーグへの移行後は、FCバーゼルとBSCヤングボーイズの2クラブによる優勝争いがほとんどであったシーズンにおいて、直近の2021-22シーズンの優勝を含めた4度の優勝を果たしたFCチューリッヒが優勝に絡むシーズンが続くなどしている。2022年4月、リーグのチーム数を12に増やすというSFL委員会の提案がなされ、同年5月20日にSFLの総会で承認された。
リーグ名の変遷
[編集]年 | ドイツ語 | フランス語 | イタリア語 |
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1897-1929 | セリエA | ||
1930-1931 | 1e Ligue | プリマ・レガ | |
1931-1944 | ナツィォナール・リーガ | リーグ・ナショナル | レガ・ナツィオナーレ |
1933 | Challenge National | Challenge National | |
1944-2003 | ナツィォナール・リーガA | リーグ・ナショナルA | レガ・ナツィオナーレA |
2003-2012 | アクスポ・スーパーリーグ | ||
2012-2021 | ライファイゼン・スーパーリーグ | ||
2022- | クレディ・スイス・スーパーリーグ |
所属クラブ
[編集]- 2022-23シーズン
クラブ名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 収容人数 |
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FCバーゼル1893 | バーゼル | ザンクト・ヤコブ・パルク | 37,994 |
グラスホッパー・クラブ | チューリッヒ | レッツィグルンド | 26,104 |
FCルガーノ | ルガーノ | ディ・コルナレード | 6,390 |
FCルツェルン | ルツェルン | スイスポルアレーナ | 16,490 |
セルヴェット | ジュネーヴ | スタッド・ドゥ・ジュネーヴ | 30,084 |
FCシオン | シオン | スタッド・ドゥ・トゥールビヨン | 14,283 |
FCザンクト・ガレン | ザンクト・ガレン | キブンパルク | 19,456 |
ヴィンタートゥール | ヴィンタートゥール | シュタディオン・シュッツェンヴィーゼ | 9,450 |
BSCヤングボーイズ | ベルン | シュタディオン・ヴァンクドルフ | 31,789 |
FCチューリッヒ | チューリッヒ | レッツィグルンド | 26,104 |
結果
[編集]歴代優勝クラブ
[編集]クラブ別優勝回数
[編集]回数 | クラブ名 |
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統計
[編集]通算成績表
[編集]- 2012-13シーズン終了時点
順位 | クラブ | シーズン | 試合数 | 勝利 | 引分 | 敗北 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
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1 | グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ | 109 | 2727 | 1419 | 603 | 705 | 6075 | 3798 | 2277 | 4860 |
2 | セルヴェットFC | 107 | 2553 | 1252 | 557 | 744 | 5383 | 3630 | 1753 | 4313 |
3 | BSCヤングボーイズ | 106 | 2569 | 1178 | 617 | 774 | 5084 | 3798 | 1286 | 4151 |
4 | FCバーゼル | 104 | 2482 | 1151 | 546 | 785 | 5003 | 4027 | 976 | 3999 |
5 | FCチューリッヒ | 104 | 2461 | 1126 | 526 | 809 | 4880 | 3894 | 986 | 3904 |
6 | FCローザンヌ・スポルト | 101 | 2367 | 1014 | 558 | 795 | 4459 | 3713 | 746 | 3600 |
7 | FCザンクト・ガレン | 82 | 1886 | 653 | 438 | 795 | 3017 | 3413 | -396 | 2397 |
8 | FCルガーノ | 65 | 1624 | 613 | 431 | 580 | 2589 | 2519 | 70 | 2270 |
9 | FCラ・ショー=ド=フォン | 76 | 1572 | 616 | 319 | 637 | 3079 | 3125 | -46 | 2167 |
10 | FCルツェルン | 65 | 1708 | 527 | 420 | 761 | 2347 | 3195 | -848 | 2001 |
11 | FCシオン | 45 | 1741 | 510 | 467 | 764 | 2041 | 1983 | 58 | 1997 |
12 | ヌーシャテル・ザマックス | 38 | 1174 | 448 | 331 | 395 | 1841 | 1639 | 202 | 1675 |
13 | FCアーラウ | 57 | 1297 | 434 | 323 | 540 | 1947 | 2197 | -250 | 1625 |
14 | FCビール/ビエンヌ | 60 | 1258 | 426 | 246 | 586 | 2094 | 2577 | -483 | 1524 |
15 | SCヤングフェローズ・ユヴェントゥス | 56 | 1130 | 411 | 195 | 524 | 2119 | 2447 | -328 | 1428 |
16 | FCグレンヒェン | 39 | 936 | 321 | 221 | 394 | 1506 | 1681 | -175 | 1184 |
17 | FCヴィンタートゥール | 43 | 792 | 295 | 139 | 358 | 1463 | 1550 | -87 | 1024 |
18 | ACベッリンツォーナ | 33 | 902 | 259 | 226 | 417 | 1164 | 1667 | -503 | 1003 |
19 | FCベルン | 45 | 716 | 261 | 139 | 316 | 1285 | 1487 | -202 | 922 |
20 | FCノルトシュターン・バーゼル | 35 | 655 | 229 | 127 | 299 | 1056 | 1285 | -229 | 814 |
歴代得点王
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Video Assistant Referee (VAR)”. Swiss Football League - SFL. 2020年12月15日閲覧。
- ^ Bürge, Christian (17 April 2005). “Bestnoten statt Luftschlösser” (ドイツ語). Neue Zürcher Zeitung. オリジナルの5 July 2018時点におけるアーカイブ。
- ^ “Thun und Vaduz in der Barrage - Neue Spielregeln” (ドイツ語). SwissFootballLeague. 2020年12月15日閲覧。