セガ・システム24
SYSTEM24(システム24)はセガが1988年に発売したアーケードゲーム基板である。水平走査周波数に従来の15.750kHzより高解像度となる24.830kHzモニターを標準使用しており、当時一般的に流通していた業務用ゲームのボードよりも高解像度だったのが特色。
概要
[編集]前述の高解像度モニター専用であることの他にも、セキュリティーチップも併用しソフト供給を3.5インチのFDで行うことや、フレームバッファ方式による多数のスプライトキャラクターを表示できることなどが特色であり話題となった。また同時期には24.830kHzモニターに対応した『エアロシティ(アップライト型)』と『エアロテーブル26(テーブル筐体型)』の筐体も登場しており、当基板と一体売りされていた。(しかし、まだ当基板がリリースされた当初はまだ、18インチモニターの汎用筐体がまだ数多く流通している時期であり、第2弾のスクランブルスピリッツから当面テーブル筐体のT-13とミドルアップライト筐体のCITY-18向けに水平解像度24khz対応の三和製モニター交換キットが販売された。)
しかし当時としてはROMに比べて安価・大容量で、ゲーム交換も簡易であったフロッピーディスクシステムも、業務用のアーケード筐体内というフロッピーの使用に関して決して良いとは言えない使用環境や、経年劣化によるリードエラーの多発などメンテナンスの煩わしさ、ディスク媒体であることからコピーが容易といった弊害もあった。こういった事情や発表後にはROMの大容量化・低価格化も進んだこともあり、後期のタイトルは全てROMキットのみで供給されることになる。
スペック
[編集]- CPU:モトローラ 68000 10MHz 2個
- 画面解像度:486×384(24.830kHz) 発色:4352/32768色中
- メモリ:RAM 1360Kbyte ROM 256Kbyte
- 音源:FM音源8音YM2151(OPM) DAC1音 ステレオ出力
- スクロールキャラクター数:4096キャラ(8dot×8dot)
- スプライトキャラクター数:2000キャラ(16dot×16dot)
- スプライト:フレームバッファ方式。画面内に最大2048個表示(拡大縮小機能あり)
- 画面:BG2面・ウインドウ2面
- ソフト供給:1.44MBフロッピーディスク(+セキュリティーチップ)・ROMキット
主なタイトル
[編集]- ホットロッド(1988年)[1][2]
- スクランブルスピリッツ[3][4]
- ゲイングランド[5][4]
- クラックダウン(1989年)[6]
- ジャンボ尾崎のスーパーマスターズ[7]
- ラフレーサー[8][9]
- ボナンザブラザーズ(1990年)[10][11]
- クイズ宿題を忘れました!(1991年)[12][13]
- ダイナミックカントリークラブ[14][15]
- クイズ廊下に立ってなさい![16][17]
- 所さんのまーまーじゃん(1992年)
- クイズめくるめくストーリー[18][19]
- クイズゴーストハンター(1994年)[20][21]
- 所さんのまーまーじゃん2
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ [1]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 91.
- ^ [2]
- ^ a b セガ・アーケード・ヒストリー, p. 93.
- ^ [3]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 95.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 96.
- ^ [4]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 98.
- ^ [5]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 99.
- ^ [6]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 101.
- ^ [7]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 102.
- ^ [8]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 103.
- ^ [9]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 123.
- ^ [10]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 128.
参考文献
[編集]- セガ・アーケード・ヒストリー, エンターブレイン, (2002)