セドリック・ヴィラニ
セドリック・ヴィラニ Cédric Villani | |
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アンリ・ポアンカレ研究所で(2015年) | |
生誕 | 1973年10月5日(51歳) ブリーヴ=ラ=ガイヤルド |
居住 | パリ |
国籍 | |
研究分野 | 数学 |
研究機関 | リヨン第1大学 アンリ・ポアンカレ研究所 |
出身校 | 高等師範学校 パリ第9大学 |
博士論文 | Contribution à l'étude mathématique des équations de Boltzmann et de Landau en théorie cinétique des gaz et des plasmas (1998) |
博士課程 指導教員 | ピエール=ルイ・リオン |
博士課程 指導学生 | アレッシオ・フィガリ |
主な業績 | ボルツマン方程式 気体分子運動論 輸送理論 |
主な受賞歴 | ヨーロッパ数学会賞(2008年) フィールズ賞(2010年) |
公式サイト cedricvillani | |
プロジェクト:人物伝 |
セドリック・パトリス・ティエリ・ヴィラニ(Cédric Patrice Thierry Villani, フランス語: [se.dʁik pa.tʁis tje.ʁi vi.la.ni]、1973年10月5日 -)は、フランスの数学者、政治家。数学の専門分野は偏微分方程式、数理物理学。ボルツマン方程式とランダウ減衰に関する研究の成果により、2010年にフィールズ賞を授与された。2017年フランス議会総選挙で当選し、国民議会の議員を務めている。
2008年から2010年までの研究生活について著した本 Théorème vivant (テオレム・ヴィヴァン)[※ 1]が2012年に出版されている。同書は『定理が生まれる』の題で2014年に日本語訳版[※ 2]が刊行され、著者名はセドリック・ヴィラーニとなっている[1]。
経歴
[編集]出生からフィールズ賞受賞まで
[編集]1973年コレーズ県ブリーヴ=ラ=ガイヤルドの生まれ[2]。1992年から1996年まで高等師範学校で学び[2]、そこで助教授に任命された。パリ第9大学でピエール=ルイ・リオンに師事し、1998年に博士号を取得後、2000年にリヨン高等師範学校の教授となる。現在はリヨン第1大学の教授を務め、また、2009年からはパリのアンリ・ポアンカレ研究所の理事を担当している[2]。2010年にフィールズ賞を受賞した[3]。
政治家への転身
[編集]ヴィラニは、2017年フランス議会総選挙に共和国前進(La République En Marche!)所属で立候補し、当選した[3][4][5]。
2019年9月4日、パリ市長選への立候補を表明した[6]が、与党からは追放された[7]。
受賞
[編集]- ジャック・エルブラン賞(フランス科学アカデミー)(2007年)
- ヨーロッパ数学会賞(2008年)
- フェルマー賞(2009年)
- ポアンカレ賞(2009年)
- フィールズ賞(2010年)
- ピウス11世メダル(2014年)
著書
[編集]- 「定理が生まれる-天才数学者の思索と生活-」池田思朗・松永りえ 訳 早川書房 2014 ISBN 978-4-15-209452-0
注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “定理が生まれる──天才数学者の思索と生活”. ハヤカワ・オンライン. 2019年10月27日閲覧。
- ^ a b c “Biography”. Cédric Villani. 2018年7月11日閲覧。
- ^ a b 東亜日報(2017年6月24日)「政治家になったフランスの天才数学者、セドリック・ヴィラニ氏インタビュー」
- ^ 西川伸一(2017年6月25日)「フィールズ賞受賞の新議員セドリック・ヴィラニはマクロン旋風の新しい風になるか?」
- ^ サイエンス(2017年6月23日)「A top mathematician joins the Macron revolution」
- ^ “「天才数学者」パリ市長選に出馬へ フィールズ賞受賞”. 朝日新聞デジタル (2019年9月5日). 2019年9月5日閲覧。
- ^ “天才数学者、与党から追放 パリ市長選出馬で「分裂」か”. www.asahi.com. 朝日新聞デジタル (2020年1月31日). 2020年1月31日閲覧。
関連項目
[編集]- ウィキメディア・フランス - 2017年まで所属