セルゲイ・ブブカ

セルゲイ・ブブカ
Сергі́й Бу́бка
Portal:陸上競技
2020年 冬季ユースオリンピックにて
選手情報
フルネーム Sergey Nazarovich Bubka
愛称 鳥人
国籍 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 ウクライナ
種目 棒高跳
生年月日 (1963-12-04) 1963年12月4日(60歳)
生誕地 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国の旗 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国ルハーンシク州ルハーンシク
身長 183cm
体重 80kg
自己ベスト 棒高跳 : 屋外6m14cm(1994年)棒高跳:室内6m15cm(1993年)
獲得メダル
陸上競技
オリンピック
1988 ソウル 棒高跳
世界陸上競技選手権大会
1983 ヘルシンキ 棒高跳
1987 ローマ 棒高跳
1991 東京 棒高跳
1993 シュトゥットガルト 棒高跳
1995 イェーテボリ 棒高跳
1997 アテネ 棒高跳
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セルゲイ・ブブカウクライナ語: Сергі́й Наза́рович Бу́бка [serˈɦij ˈbubka], ロシア語: Серге́й Наза́рович Бу́бка [sʲɪrˈɡʲeɪ̯ ˈbupkə], 英語: Sergey Bubka, 1963年12月4日 - )は、旧ソ連およびウクライナの元陸上競技選手。

男子棒高跳の伝説的名選手。世界記録を何度も更新し、長期間頂点に君臨し続けたことから「鳥人」の異名をとった[1]。屋外記録(6m14cm)は、2020年9月に破られるまで世界記録だった[2]

経歴・人物

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10歳で棒高跳を始め、ソビエト連邦の支援のもと幾度となく世界記録を塗り替えた。現役選手時代に世界記録を35回(屋外17回・室内18回)も更新している[3]

1985年7月13日に世界で初めて6mを突破したのちも記録を更新し続け、1994年に記録した屋外6m14cmはスウェーデンアルマンド・デュプランティスが2020年9月17日に6m15cmを記録するまで世界記録だった[2]。室内の世界記録であり屋内外合わせた世界最高記録だった6m15cmはフランスルノー・ラビレニが2014年2月15日に6m16cmをクリアしたことによって破られた。

日本国内屋外外国人選手最高記録(6m13cm)保持者であり、Sports Illustratedによると1984年時点でブブカは100m10秒3、走幅跳25.7フィート(約7m83cm)の自己記録を持っていたとされる[4]

ブブカは、世界陸上でも第1回ヘルシンキ大会から第6回アテネ大会まで6連覇という偉業を果たした。

しかし、ブブカとオリンピックとの相性は悪かった。

ブブカは2000年シドニーオリンピックを最後に競技生活を引退、引退後は故郷ウクライナに「ブブカ・スポーツクラブ」を設立したほか孤児施設に通うなど、貧困下で慈善活動をおこなっている[5]。2000年9月、ブブカはIOC理事に選出され、2012年の再選を受けて4期目を務めている[6][7]2005年よりウクライナオリンピック委員会会長も務めている[8]。2007年8月よりIAAFの副会長を務め、2011年に再選を受け、現在は2期目[9]

ブブカの次男のセルゲイ・ブブカ・ジュニアテニスプレーヤーで、2009年島津全日本室内テニス選手権大会に優勝している。

脚注

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  1. ^ 三上孝道『これだけは知っておきたい(11) オリンピックの大常識』株式会社ポプラ社、2004年、58ページ、ISBN 4-591-08135-4
  2. ^ a b 新星デュプランティス、棒高跳び屋外世界新 鳥人ブブカ氏超え 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News
  3. ^ Bubka says farewell BBC (2001-02-04). 2013年3月9日閲覧
  4. ^ Craig Neff (1984-02-20). A High-handed Approach Sports Illustrated. 2013年3月9日閲覧
  5. ^ Путин, современный Гитлер, остановите бойню сейчас жеBBC (8 апреля 2015)2022年2月28日閲覧
  6. ^ 読売新聞 2000年9月30日東京夕刊 p.6
  7. ^ 毎日新聞 2012年7月27日東京朝刊 p.15
  8. ^ 読売新聞 2005年6月24日東京夕刊 p.3
  9. ^ 読売新聞 2007年8月22日東京夕刊 p.3

外部リンク

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