ソーヌ=エ=ロワール県
ソーヌ=エ=ロワール県 Saône-et-Loire | |
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ソーヌ=エ=ロワール県章 | |
位置 | |
概要 | |
県番号 | 71 |
地域圏 | ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ |
県庁所在地 | マコン |
郡庁所在地 | オータン シャロン=シュル=ソーヌ シャロル ルアン |
郡 | 5 |
小郡 | 57 |
コミューン | 573 |
県議会議長 | アンドレ・アカリー 共和党 (フランス 2015-) |
統計 | |
人口 国内42位 | (2011年) 555,999人 |
人口密度 | 65人/km2 |
面積¹ | 8,575 km2 |
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。 |
ソーヌ=エ=ロワール県(ソーヌ=エ=ロワールけん、仏: Saône-et-Loire[注釈 1])は、フランスのブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏の県。中央高地の東部であり、名前が示すようにソーヌ川、ロワール川の流域[1]。2000年4月7日より、日本の山梨県と姉妹締結している[2]。
歴史
[編集]中世、もちろんソーヌ=エ=ロワールは県として存在する以前であるが、この地はフランス王国の南北を結ぶ十字路として重要であった。数世紀にわたって現在のソーヌ=エ=ロワールの大半を治めたブランション領主、シャロン=シュル=ソーヌ伯、シャロレー伯といった、強力な領主たちが領土を分割していた。
1790年3月4日、かつてのブルゴーニュ州の一部から県が創設された。シャロレーの三部会がペール・ブランの旧修道院(のちに国家資産として売却された)で開催された。つい最近までフランス王領であった州から自由を獲得するため、県都はシャロン=シュル=ソーヌよりもマコンがふさわしいとされた。こうしてマコンが県都となった。
1815年のワーテルローの戦いで第七次対仏大同盟が勝利すると、県は1818年までオーストリア帝国軍に占領されていた。
地理
[編集]県はコート=ドール県、ジュラ県、アン県、ローヌ県、ロワール県、アリエ県、ニエーヴル県と接している。アリエ県との境界は主にロワール川が形成している。しかし、マルシニー小郡に属する6つのコミューンはロワール川左岸に位置している。
- オテュノワ - 北東部
- シャロレー - 南西部
- 鉱山地帯 - ル・クルーゾ、モンソー・レ・ミーヌ、ブランジーにまたがる
- シャロネ - 北部
- マコネー - 南部
- ブレス・ブルギニョンヌ(ブレスに属する) - ソーヌ川東岸
人口統計
[編集]1968年 | 1975年 | 1982年 | 1990年 | 1999年 | 2006年 | 2007年 |
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550 364 | 569 810 | 571 852 | 559 413 | 544 893 | 549 359 | 551 830 |
出典:SPLAF[3]、2006年以降INSEE[4][5]
主なコミューン
[編集]コミューン | 人口 2010 | 変遷 2010/1999 | コミューン | 人口 2010 | 変遷 2010/1999 |
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シャロン=シュル=ソーヌ | 44564 | -10,3 % | ブランジー | 6481 | -6,2 % |
マコン | 32917 | == -1,2 % | ルーアン (ソーヌ=エ=ロワール県) | 6461 | 4,5 % |
ル・クルーゾ | 22574 | -13,3 % | サン・レミ | 6476 | 2,5 % |
モンソー=レ=ミーヌ | 18956 | -6,1 % | シャトノワ・ル・ロワイヤル | 6076 | == -0,5 % |
オータン | 14124 | -13,2 % | トゥルニュ | 5849 | -6,1 % |
パレ=ル=モニアル | 9029 | == -0,9 % | サン・マルセル | 5932 | 18,6 % |
サン・ヴァリエ | 8900 | -5,2 % | シャニー | 5657 | == -0,3 % |
ディゴワン | 8119 | -7,2 % | モンシャナン | 5307 | -2,1 % |
グニョン | 7367 | -12,3 % | ブルボン=ランシー | 5187 | -6,6 % |
シャルネ・レ・マコン | 6874 | 1,3 % | |||
Source : Insee[6] |
産業
[編集]農業分野においては、ブルゴーニュ・ワインの生産県の一つという側面を持ち[2]、ぶどう畑はほぼ県全域に広がっている。ブズロンやメルキュレのような優れたワインを生産する村がある。また、シャロル(シャロレ)を代表とする地において[7]、脂肪の少なめな牛の品種シャロレー(シャロレーズ)種の放牧が盛ん[8]。鶏はブレスの地鶏が名高い[9]。また、チーズの産地としても知られる[2]。
工業はシャロネ地方と鉱山地帯に集中する。工業分野では写真製品、機械、電気および家具の製造や、繊維、金属、薬品および合成樹脂の加工が行われている[2]。ル・クルーゾにはアルストムが、モンシャナンにはアレヴァが、モンソー・レ・ミーヌにはアルセロール・ミッタルとミシュランが進出している。
ギャラリー
[編集]- マコネーの田園風景
- ビブラクトのケルト遺跡
- シャロン=シュル=ソーヌ
- ブルボン=ランシー
- ジヴリーのブドウ畑
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ フランス語発音: [son‿e lwaʁ] ソ(ー)ネロワール
出典
[編集]- ^ 三省堂編修所 編『コンサイス 外国地名事典』(3版)三省堂、1998年、517頁。ISBN 4-385-15338-8。
- ^ a b c d “山梨県の国際交流”. 山梨県/姉妹友好都市. 山梨県. 2014年6月2日閲覧。 “姉妹県 フランス共和国 ソーヌ・エ・ロアール県”
- ^ http://splaf.free.fr/
- ^ "Recensement de la population au 1er janvier 2006". Insee.
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引数が必須です。 (説明) - ^ "Évolution et structure de la population du département (de 1968 à 2007)". Insee.
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引数が必須です。 (説明) - ^ "Résultats du recensement de la population - 2007 - Bases de chiffres clés (évolution et structure de la population)". INSEE.
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、289頁。ISBN 978-4-560-09202-6。
- ^ 前掲 (日仏料理協会 2007, p. 66)。
- ^ 前掲 (日仏料理協会 2007, p. 590)。