タントースト
タントースト | |
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種類 | オープンサンドイッチ |
主な材料 | パン、牛タン、スクランブルエッグ、タマネギ |
タントースト(英: tongue toast)とは、牛タンのソテーとスクランブルエッグを具とした伝統的なオープンサンドイッチ[1][2]。米国で19世紀から食べられていたが、20世紀中にほぼ廃れた[3]。バターを塗ったトーストにタンとスクランブルエッグを乗せる。卵はポーチドエッグにすることもあった。好みにより黒コショウとタマネギを加えていた[4]。主として朝食用だが、ランチやディナーにも食べられていた[5]。
朝食で食べられていたタイプは茹でた牛タン燻製、クリーム、スクランブルエッグを用い、好みによりナツメグやコショウ、パセリのみじん切り、ピーマンのみじん切りで味を調えていた[6]。
フランス人シェフ、オーギュスト・エスコフィエが1903年に出した料理書『料理の手引き (Le Guide Culinaire)』はタントーストに言及している。マスタードバターが用いられており、フレンチトーストと同じく星形に打ち抜いてオードブルにする提供法だった[7]。
タンを用いたサンドイッチは21世紀にも一部で食べられている[3]。フィンランドでは牛タンの代わりにトナカイのタンをトーストに乗せたものがある[8]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Thomas Jefferson Murrey, Cookery for Invalids (White, Stokes & Allen, 1887)
- ^ Sarah Annie Frost, The Godey's Lady's Book Receipts and Household Hints (Evans, Stoddart & Company 1870)
- ^ a b “Fewer Carbs, More Flavor: Open-Face Sandwiches From Around the World”. The Daily Meal (2015年4月1日). 2020年12月22日閲覧。
- ^ Phillis Browne, The Dictionary of Dainty Breakfasts (Cassell 1898, in New York Public Library)
- ^ Milburn (New Jersey) Budget - 11 August 1886
- ^ Rufus Estes, Good Things to Eat, as Suggested by Rufus: A Collection of Practical Recipes for Preparing Meats, Game, Fowl, Fish, Puddings, Pastries, Etc (self published 1911, in New York Public Library)
- ^ Auguste Escoffier, The Escoffier Cook Book: a Guide to the Fine Art of Cookery (Random House 1941) ISBN 0-517-50662-9
- ^ “The Top 10 Tastes of Finland”. Chowhound (2020年2月2日). 2020年12月22日閲覧。