ツノニガウリ
ツノニガウリ | |||||||||||||||||||||
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ツノニガウリ | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Cucumis metulifer E. Mey. ex Naudin | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||
ツノニガウリ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
horned melon |
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 183 kJ (44 kcal) |
7.56 g | |
1.26 g | |
1.78 g | |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 | (1%) 7 µg(1%) 88 µg |
チアミン (B1) | (2%) 0.025 mg |
リボフラビン (B2) | (1%) 0.015 mg |
ナイアシン (B3) | (4%) 0.565 mg |
パントテン酸 (B5) | (4%) 0.183 mg |
ビタミンB6 | (5%) 0.063 mg |
葉酸 (B9) | (1%) 3 µg |
ビタミンC | (6%) 5.3 mg |
ミネラル | |
ナトリウム | (0%) 2 mg |
カリウム | (3%) 123 mg |
カルシウム | (1%) 13 mg |
マグネシウム | (11%) 40 mg |
リン | (5%) 37 mg |
鉄分 | (9%) 1.13 mg |
亜鉛 | (5%) 0.48 mg |
銅 | (1%) 0.020 mg |
マンガン | (2%) 0.039 mg |
他の成分 | |
水分 | 88.97 g |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース |
ツノニガウリ[1][2](角苦瓜、学名: Cucumis metulifer)は、ウリ科キュウリ属のつる植物。また、その果実のこと。ツノのあるウリ形の果実を食用とする。キワノとも呼ばれる[2][注釈 1]ほか、トゲメロンやツノメロンとも呼ばれる[5]。
ニガウリと呼ばれることのあるツルレイシ属のツルレイシとは別属に分類される[3]。
概要
[編集]アフリカ原産で、アメリカ合衆国のカリフォルニア州やニュージーランドで栽培されている。果実はおよそ直径 5-7cm、縦 10cm の楕円球体。表面全体に突起がある[4]。
原産地は、アフリカ南部から中央部の半乾燥地帯(カラハリ砂漠など)である[6]。
食用
[編集]アフリカでは伝統的な食料であり、砂漠地帯の貴重な水分源である[7][8]。
果皮は未熟な果実では緑色で、成熟すると薄い黄色から濃い橙色になる。熟成のどの段階でも食べることができるが、熟しすぎると力強く破裂して種子を放出することがある。表皮に緑色の部分がなくなり、弾力がでてきたら食べ頃だとされている[9]。
果肉は半透明でうすい緑色のゼリー状で[10]、甘みはなく、かすかに酸味がある。栽培品種の味は、糖度や酸味が弱く[6]、バナナとパッションフルーツの組み合わせ、またはバナナ、キュウリ、ライムの組み合わせと比較されている[11][12]。食感は、パッションフルーツやザクロに似ているとされる[13]。食べ方は、実を半分に切って、中のゼリー状の果肉をスプーンですくって食べる[10]。
皮はビタミンCと食物繊維が豊富なため、皮を食べる人もいる[14]。
毒性
[編集]食用以外の品種には、ククルビタシンが含まれる。ククルビタシンは強い苦味があり、哺乳類にとっては有毒で摂食抑制物質であり、食べようとするのはまれである[6]。
栽培・観葉植物
[編集]食用のほか、特徴的な外見から観賞用にも用いられる[6]。
線虫などの病害に耐性があり、線虫に弱い植物を栽培するのに接ぎ木の台木として用いられる[15]。
線虫、オンシツコナジラミやスイカモザイクウイルス、うどんこ病に耐性があるものの、スカッシュモザイクウイルスフザリウム萎凋病には弱い[6]
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 最新園芸大辞典編集委員会 編 編『最新園芸大辞典』 1巻、誠文堂新光社、1968年、554頁 。
- ^ a b 岩佐, 俊吉『図説熱帯の果樹』養賢堂、2001年、386頁 。
- ^ a b “キワノ/ツノニガウリ(角苦瓜):旬の果物百科”. foodslink.jp. 2020年12月5日閲覧。
- ^ a b 果物ナビ. “キワノ ツノニガウリ”. 果物ナビ. 2020年12月5日閲覧。
- ^ “ふしぎな南国フルーツの食べ方 ライチ・フィンガーライム・ランブータン・キワノ・ココヤシ・ミラクルフルーツ【果物ガイド】”. マイナビ農業 (マイナビ). (2020年3月30日) 2023年7月31日閲覧。
- ^ a b c d e “Kiwano”. hort.purdue.edu. 2024年10月30日閲覧。
- ^ Science & Vie n° 1130, November 2011, pp. 18–21. Parc de Khal-agadi, pas si désert, in
- ^ Ben-Erik Van Wyk (2000). People's Plants: A guide to useful plants of southern Africa. South Africa: Briza Publications. p. 38. ISBN 978-1-875093-19-9. オリジナルの2015-06-26時点におけるアーカイブ。 2015年1月10日閲覧。
- ^ “キワノ/ツノニガウリ(角苦瓜)の選び方と保存方法や食べ方:旬の果物百科”. foodslink.jp. 2020年12月5日閲覧。
- ^ a b 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、214頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
- ^ “Kiwano: It's what's inside that counts | The Seattle Times”. archive.seattletimes.com. 2020年12月5日閲覧。
- ^ “Deseret News | Let's discover some more little-known fruits”. web.archive.org (2009年12月16日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ “Kiwano information - Exotic fruits | Nature's Pride”. web.archive.org (2015年2月1日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ “CUCUMBER - AFRICAN HORNED CUCUMBER” (英語). www.herbgarden.co.za. 2020年12月5日閲覧。
- ^ Sigüenza, Concepcion; Schochow, Martin; Turini, Tom; Ploeg, Antoon (2005). “Use of Cucumis metuliferus as a Rootstock for Melon to Manage Meloidogyne incognita”. Journal of Nematology 37 (3): 276–280. ISSN 0022-300X. PMC 2620981. PMID 19262873 .
外部リンク
[編集]- 愛知県食品衛生検査所 くだもの図鑑
- Germplasm Resources Information Network
- ウィキメディア・コモンズには、Cucumis metuliferus (カテゴリ)に関するメディアがあります。
- ウィキスピーシーズには、ツノニガウリに関する情報があります。