トゥルカナ・ボーイ
標本番号 | KNM-WT 15000 |
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通称 | トゥルカナ・ボーイ (ナリオコトメ・ボーイ) |
種 | ホモ・エルガステル(Homo ergaster)、あるいはホモ・エレクトス(Homo erectus) |
年代 | 150万-160万年前 |
発見場所 | ケニア トゥルカナ湖畔 ナリオコトメ川 |
発見日 | 1984年 |
発見者 | カモヤ・キメウ、リチャード・リーキー |
上記写真はアメリカ自然史博物館所蔵の複製。 |
トゥルカナ・ボーイ(Turkana Boy)は、新生代第四紀更新世の時代に生息していたホモ・エルガステル(ホモ・エレクトス)の化石人骨。ナリオコトメ・ボーイ(Nariokotome Boy)とも呼ばれる[1]。化石人骨としては稀少な、全身の骨格がほぼ揃った状態で発掘された例である。
発見
[編集]1984年にケニアのトゥルカナ湖西岸にあるナリオコトメ川の土手から、化石蒐集家のカモヤ・キメウと古人類学者のリチャード・リーキーによって発見された。生きていたのは150万-160万年前と推定されている[2]。両手や右上腕などを除くほぼ全身の骨が発掘され、身長は約160cmで、加えて骨の成熟具合から7-11歳の少年であったと見られている。脳の容積は1,000ccに満たなかったと推定されるが、体型的には現代人と遜色がないレベルに達している。
数多くのレプリカが製作されており、その一つは日本の国立科学博物館でも見ることができる。
脚注
[編集]- ^ 河合 2010, p. 77.
- ^ “KNM-WT 15000”. Smithsonian Institution. 2016年7月18日閲覧。
参考文献
[編集]- 河合信和『ヒトの進化七〇〇万年史』筑摩書房〈ちくま新書〉、2010年。ISBN 9784480065841。