トト (漫画)
トト | |
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ジャンル | ファンタジー漫画 バトル漫画 冒険漫画 |
漫画:トト | |
作者 | 長田裕幸 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | マガジンSPECIAL |
巻数 | 全2巻 |
テンプレート - ノート |
『トト』は長田裕幸による日本の漫画作品。『マガジンSPECIAL』で連載されていた。全2巻。本作の元となった作品は、『オズの魔法使い』[1]。
あらすじ
[編集]50年前、全世界を壊滅に追い込んだ第四次世界大戦。それにより、人類は0からの生活を強いられた。そして、世界は第二次産業時代を迎えた。しかし、未だに世界の半分は荒野である。過去の文化や技術は今や全て土の中。だから、その文化や技術を掘り起こすトレジャーハンターが増えた。これはそんな時代の物語。
登場人物
[編集]登場人物は、「オズの魔法使い」に出てくるキャラを元としたものが多い。
カカシ一行
[編集]- カカシ
- 本作の主人公。「犬の腕輪」の装者。ゴーグル、黒のスーツが特徴の少年。ノースとは孤児同士で、子供の頃から一緒だった。「マンチキン団」と名乗り、ノースと共にトレジャーハンターをしていた。本人曰く、「子供の頃の記憶が無い」らしい。元々は人並みの身体能力だったが、腕輪装着後は身体能力が飛躍的に向上した(ドロシーに「カカシがいれば百人力」と信頼されている程)。大好物はドユの実。元ネタは、「オズの魔法使い」の脳みその無い案山子。
- トト
- カカシの左腕の「犬の腕輪」に宿る犬の名前。名前の由来は、ドロシーが昔飼っていた犬の名にちなんだもの。元ネタは、オズの魔法使いのドロシーが連れていた犬・トト。
- ドロシー
- 本作のヒロイン。茶髪に三つ編みが特徴。最新型大型貨物飛行船『トルネド』から命からがら逃げ出してきた。カカシが酒を飲ませて以来、酒が好きになるが、本人は酒にやたらと弱く、酔いやすい。元ネタは「オズの魔法使い」の主人公・ドロシー。
- リオン
- 板金屋。普段は強気だが、根は臆病で、情に脆い。元ネタは、「オズの魔法使い」の臆病なライオン。
- ロボット
- ロボット。のちに言葉を話せるようになる。元ネタは、「オズの魔法使い」のブリキの樵。
大ナッソー帝国軍
[編集]世界最大の軍事国家『大ナッソー帝国』の軍。
- ガフ
- 大ナッソー帝国軍の少佐で、特務部隊の隊長。「虎の仮面」の装者。
- ダムダ・ダム
- 大ナッソー帝国軍の少佐。カカシに左腕を斬られてからは、機械の義手を着用している。人相描きが得意。
- ゼペス
- 大ナッソー帝国軍の伍長。
その他の人物
[編集]- ノース
- カカシの相棒。カカシ同様、孤児。「三千ギア貯めて飛行機を買う」というのが夢だった。ドロシーに惚れていた。大ナッソー帝国軍に銃で撃たれ、死亡する。
- エム
- 博士。ドロシーの母親で、装神具研究の第一人者。役割は、「オズの魔法使い」のエム叔母さん。
- ウォルグ
- 博士。エム博士の先輩の装神具研究家。
- オヅ
- 『翠の都』にいるという、唯一、装神具を外すことができるとされる人物。作中では、一度も登場しなかった。役割は、「オズの魔法使い」のオズ。
- オードリー
- ライフルを使いこなす妊婦。大ナッソー帝国軍に銃で撃たれ、死亡する。死ぬ間際に娘を出産する。その赤子の命名の際にはカカシが、オードリーの銃の名前から取って『サリー』を提案し、オードリーは「素敵な名前」と言い、それに決まった。
装神具(アクセサリ)
[編集]遥か昔栄えた超高度文明は、金属に獣の力を宿す技術を生み出した。それが、様々な装飾品の形をした人体兵器「装神具」。装神具は生きた金属オリハルコンから形成されている。今に残る神話や、伝説上の魔獣は、装神具が引き起こした「悪夢」の記憶が原形となっているらしい。装神具は、宿り主が死ぬまで外れない。装神具を身に付けることで能力以外にも、体が軽くなったり、回復力が高まったりする効果がある。
- 犬の腕輪(ドッグブレス)
- 装者/カカシ
- 北欧のフェンリル、地獄の番犬ケルベロス、冥界の裁判官アヌビス等、犬の姿をした魔獣の力が宿っている腕輪。発動後は、犬が左腕と完全に同化する。
- 「喰」(ショク)
- 犬の腕輪の能力。犬が喰った物体を、犬の体内に取り込み、再利用することが出来る。
- 虎の仮面(マスカティグラ)
- 装者/ガフ
- 虎の仮面は体への融着率が限りなく100%に近く、装者の体はオリハルコンのように固くなる。
- 「雷」(ライ)
- 虎の仮面の能力。雷を発することが出来る。
用語
[編集]- ギア
- この世界の通貨。同作者の別作品、「トト! the wonderful adventure」、「TRIBAL 12」にも同名の通貨が使われている。
単行本
[編集]- 第一巻 ISBN 4-06-313091-6
- 第二巻 ISBN 4-06-363130-3
脚注
[編集]- ^ 単行本2巻の作者コメントより。