ドラキュラ伯爵 (テレビドラマ)
ドラキュラ伯爵 | |
---|---|
ジャンル | |
原作 | ブラム・ストーカー 『吸血鬼ドラキュラ』 |
原案 | |
監督 |
|
出演者 | |
作曲 |
|
国・地域 | イギリス |
言語 | 英語 |
シリーズ数 | 1 |
話数 | 3(各話リスト) |
各話の長さ | 88–91 分 |
製作 | |
製作総指揮 |
|
プロデューサー | スー・ヴァーチュー |
製作 | ハーツウッド・フィルムズ (Hartswood Films) |
配給 | BBC Studios |
放送 | |
放送チャンネル | |
放送期間 | 2020年1月1日 | - 現在
公式ウェブサイト | |
公式ウェブサイト2 |
『ドラキュラ伯爵』(Dracula)は、ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』に基づき、マーク・ゲイティスとスティーブン・モファットにより創作されたテレビドラマシリーズである。シリーズはBBC OneとNetflixにより共同製作され、3話からなる。クレス・バングが主役のドラキュラ伯爵を務める。2020年1月1日から3日間にわたって放送されたのち、イギリス国外では同年1月4日からNetflixによって配信された。
概要
[編集]シリーズは、東欧でのドラキュラの起源とヴァン・ヘルシング家の者たちとの戦いを、19世紀のルーマニア、ハンガリー、そして21世紀のイギリスを舞台として描く[1][2][3]。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- クレス・バング(山路和弘) : ドラキュラ伯爵[4]
- ドリー・ウェルズ(加藤有生子)
: シスター・アガサ・ヴァン・ヘルシング : ドラキュラに興味を抱く修道女
: ゾーイ・ヴァン・ヘルシング博士:アガサの親族の子孫(アガサの兄弟姉妹の曽孫がゾーイの父[注釈 1])でジョナサン・ハーカー財団の科学者 - ジョン・ヘファーマン(西健亮) : ジョナサン・ハーカー : イギリスの弁護士
- モーフィッド・クラーク : ミナ・マレー(清水理沙) : ジョナサン・ハーカーの婚約者
- Joanna Scanlan : 修道院長
- ジョナサン・アリス : ソコロフ(志村知幸) : デメテル号の船長
- Youssef Kerkour: ヴィクトル・オルガレン(木村雅史) : デメテル号のコック
- Samuel Blenkin : ピョートル (マリウス) (バトリ勝悟): デメテル号の甲板員
- アレク・ウトゴーフ : アブラモフ(中西正樹) : デメテル号の甲板員
- クライヴ・ラッセル : ヴァレンティン : デメテル号の甲板員
- サッシャ・ダーワン : シャルマ博士(家中宏) : デメテル号の乗客
- ネイサン・スチュワート=ジャレット : アディサ(田村真):デメテル号の乗客、ルヴェン卿の雇人
- カトリーヌ・シェル : ヴァレリア公爵夫人(伊沢磨紀) : デメテル号の乗客
- Patrick Walshe McBride : ルヴェン卿(下川涼) : デメテル号の乗客
- リリー・ドッズワース・エバンス : ルヴェン夫人(小松未可子) : デメテル号の乗客
- マシュー・バード : ジャック・セワード(内山昂輝) : ジョナサン・ハーカー財団の従業員
- リディア・ウェスト : ルーシー・ウェステンラ : ジャックの元恋人
- Phil Dunster : クインシー・モリス : テキサス州出身のルーシーのボーイフレンド
- マーク・ゲイティス : フランク・レンフィールド(多田野曜平) : ドラキュラ伯爵の弁護士
エピソード
[編集]通算 話数 | タイトル | 監督 | 脚本 | 放送日 | UK視聴者数 (百万人) [5] | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | "怪物の定め" "The Rules of the Beast" | Jonny Campbell | マーク・ゲイティス & スティーブン・モファット | 2020年1月1日 | 6.99 | |
1896年、弁護士のジョナサン・ハーカーがイギリスの不動産購入の件でトランシルバニアのドラキュラ伯爵の城を訪ねる。ドラキュラはハーカーを引き留めて血を吸い、次第に若さと強さを取り戻すがハーカーは逆に弱る。ハーカーは城を調べ、ドラキュラに噛まれたアンデッド(不死者)達を見つける。ドラキュラはアンデッドたちを自分の花嫁と呼ぶ。ドラキュラはハーカーを殺すが、ハーカーは蘇生して川に飛び込む。ハーカーは記憶を一部失って海で見つかり、ブダペストの修道院に運ばれてシスター・アガサ・ヴァン・ヘルシングと婚約者のミナに尋問される。ハーカーはミナを襲いそうになって、自分の胸に杭を突き立てる。ハーカーに引き寄せられたドラキュラが修道院に現れるが、内部からの招待なしには立ち入ることができない。アガサはドラキュラを嘲りその限界を試す。だがドラキュラは開いた窓からハーカーを見つけ、アンデッドは自殺できないことを教え、ハーカーの存在を終わりにする約束をして自分を修道院内部に招待させる。ドラキュラは修道院に入ってアガサとミナ以外のすべての修道女を殺し、ハーカーの皮を被って二人の隠れる地下室に迫る。 | ||||||
2 | "血塗られし航海" "Blood Vessel" | Damon Thomas | マーク・ゲイティス & スティーブン・モファット | 2020年1月2日 | 5.58 | |
謎の人物バラウルが雇った船デメテルにドラキュラ伯爵が乗る。船にはバラウルに関わりのある乗客とトランシルバニアの土の入った箱が積まれている。ドラキュラは乗客と船員を殺し始め、血を吸って記憶を奪う。バラウルはドラキュラ自身であり、彼がイギリス社会に馴染むために乗客が選ばれたことがわかる。生き残った人々は殺人犯を探し、ドラキュラに血を吸われてアンデッドとなったアガサ・ヴァン・ヘルシングが部屋の一つに隠されていたことを知る。ドラキュラはアガサに殺人の罪を着せるが、アガサはドラキュラがヴァンパイアであることを証明し、火をつける。ドラキュラは海に落ちる。船がイギリスに近づくと、船に隠れていたドラキュラが姿を現す。アガサが時間を稼ぐ間、船長が船に穴をあけて沈め、ドラキュラがイギリスに行けないようにする。だがドラキュラは海の底の故郷の土の入った棺の中で生き延び、イギリスに上陸する。ヘリコプターと車がドラキュラを取り囲み、アガサに似た女が姿を現す。 | ||||||
3 | "闇の羅針盤" "The Dark Compass" | ポール・マクギガン | マーク・ゲイティス & スティーブン・モファット | 2020年1月3日 | 5.23 | |
1897年、ブダペストの修道院で、アガサは自分が血を吸われる代わりにミナを逃がす。123年後のイギリスの海岸で、ドラキュラはアガサの玄姪孫のゾーイ・ヴァン・ヘルシング博士に会って拘束される。ゾーイの血を飲むが吐き出す。逃げたミナが設立したジョナサン・ハーカー財団の施設に拘束され、採血される。連絡を受けた弁護士のフランク・レンフィールドがドラキュラを解放する。癌を患っていたゾーイはドラキュラの血を飲み、アガサの記憶を得て幻を見始める。財団の従業員ジャック・セワードの電話を盗んだドラキュラは、ジャックの元恋人のルーシー・ウェステンラと親しくなって何度も血を飲む。ルーシーは死に火葬されるが蘇る。瀕死のゾーイはジャックに連れられてロンドンのドラキュラの家に行く。ジャックはおぞましい姿のアンデッドとなったルーシーの望みをかなえて永遠の死を与える。ゾーイはドラキュラを日光に曝し影響を受けないことを証明する。ドラキュラが鏡に映らず、招待なしに家に入れず、日光と十字架を恐れるのは、死を恐れる自分を恥じたドラキュラが社会から隠れるため自分に課した条件付けであると説明する。ゾーイは死に、ドラキュラはその癌に冒された血を飲んで永遠の死を迎える。 |
脚注
[編集]- 注釈
- ^ 日本語吹替ではゾーイはアガサは「父方の高祖母の姉妹」と言っているが、元の英語のセリフでは"my great-great aunt on my father's side"としか言っておらず、ゾーイの父の3代前の先祖がアガサの兄弟なのか姉妹なのかは不明である。
- 出典
- ^ Clarke, Stewart (October 28, 2019). “Claes Bang Bares His Fangs in Gruesome Trailer for BBC and Netflix's 'Dracula' (Watch)”. Variety. オリジナルのNovember 5, 2019時点におけるアーカイブ。 November 5, 2019閲覧。
- ^ “Dracula | Netflix Official Site”. Netflix. 2019年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月1日閲覧。
- ^ “BBC One and Netflix team up to co-produce Dracula from Sherlock producers Hartswood Films”. BBC. Media Centre (2018年10月15日). 2019年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月2日閲覧。
- ^ “Sherlock creators cast Denmark's Claes Bang as Dracula”. BBC News. (28 November 2018). オリジナルの29 November 2018時点におけるアーカイブ。 28 November 2018閲覧。
- ^ “Four-screen dashboard”. Broadcasters' Audience Research Board. 2019年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月8日閲覧。