ニューアプローチ
ニューアプローチ | ||||||||||||||||||||||||
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ハヤー・ビント=アール=フセインの勝負服 | ||||||||||||||||||||||||
欧字表記 | New Approach | |||||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | |||||||||||||||||||||||
性別 | 牡 | |||||||||||||||||||||||
毛色 | 栗毛 | |||||||||||||||||||||||
生誕 | 2005年2月18日 | |||||||||||||||||||||||
父 | Galileo | |||||||||||||||||||||||
母 | Park Express | |||||||||||||||||||||||
母の父 | Ahonoora | |||||||||||||||||||||||
生国 | アイルランド | |||||||||||||||||||||||
生産者 | Lodge Park Stud | |||||||||||||||||||||||
馬主 | Mrs J S Bolger →Haya Bint Al Hussein | |||||||||||||||||||||||
調教師 | Jim S. Bolger(アイルランド) | |||||||||||||||||||||||
厩務員 | Jim S. Bolger | |||||||||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||||||||
生涯成績 | 11戦8勝 | |||||||||||||||||||||||
獲得賞金 | 98万2920ユーロ(アイルランド) 174万2023ポンド(イギリス) | |||||||||||||||||||||||
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ニューアプローチ (英:New Approach) はアイルランドの競走馬・種牡馬である。2006年9月のにゴフスセールにて43万ユーロ(約6450万円)で落札された。半兄に1998年の高松宮記念を勝ったシンコウフォレストがいる。
競走成績
[編集]2歳時代(2007年)
[編集]2007年7月、カラ競馬場でデビュー。デビュー戦を勝利で飾った後、一般競走、G2競走と3連勝する。その後、シェイク・モハメドが権利の50%を取得し[1]、アイルランド最強2歳馬決定戦ナショナルステークスに出走。レースではハナを奪うと、そのまま押し切り勝利。さらに相手の揃ったイギリス最強2歳馬決定戦デューハーストステークスでは、ファーストカンパニーとの叩き合いを制して無敗の5連勝。これらの活躍により、2歳牡馬で最も高いレートを獲得し[2]、2007年度カルティエ賞最優秀2歳牡馬を受賞。
3歳時代(2008年)
[編集]2008年に入るとシェイク・モハメドが全権利を収得し[1]、三冠を目指さず2000ギニーに出走し、ダービーステークスは回避する予定であった。その2000ギニーでは、果敢に先頭に立つと、残り2ハロンのところでスパートをかけて後続を引き離すも、残り1ハロンで猛追してきたヘンリーザナビゲーターにゴール前でハナ差交わされ2着となった。続いてアイリッシュ2000ギニーに出走し、1番人気に推される。前走同様ハナを奪って先頭でレースを進めるが、再びヘンリーザナビゲーターに差し切られ、1 3/4馬身差の2着に終わった。アイリッシュ2000ギニーが苦手の堅良馬場で行われたため、降雨を確認するとダービーへの出走を表明した[1]。レースでは序盤に折り合いを欠いた為、抑えたこともあり[1]馬群の中団で待機し、直線に入ると内へ切り込みラチ沿いから先頭に立つと、外側から伸びてきたタータンベアラーの猛追を半馬身差しのいで優勝した。
続いてアイリッシュダービーに出走予定であったが、故障で回避。休養をはさんで8月23日のインターナショナルステークスに照準を合わせた。このレースには、4連勝中のデュークオブマーマレードも出走してきており、非常に注目が集まる一戦となった。しかしレースでは出遅れが響き、3着に追い上げるのが精いっぱいとなり、デュークオブマーマレードにG1競走5連勝を許す結果となった。その後、わずか2週間後のアイリッシュチャンピオンステークスに出走した。当初はデュークオブマーマレードも出走予定とあって本馬との再戦が注目されたが直前でデュークオブマーマレードは回避。同レースの本命となり、単勝支持率1.7倍の期待に応えて半馬身差ながら勝利した。その後、凱旋門賞を回避し、10月18日のチャンピオンステークスに出走、勝利を収めた。同レースを最後に引退。
競走成績
[編集]出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 人気 | 着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2007.07.15 | カラ | 未勝利 | 12 | 2人 | 1着 | K.マニング | 126lb | 芝7f (Hy) | 1:33.00 | 2馬身 | (Lucifer Sam) | |
2007.07.28 | レパーズタウン | タイロスS | G3 | 4 | 1人 | 1着 | K.マニング | 127lb | 芝7f (Y) | 1:30.60 | 2馬身 | (Brazilian Star) |
2007.08.25 | カラ | フューチュリティS | G2 | 5 | 1人 | 1着 | K.マニング | 127lb | 芝7f (Sft) | 1:29.00 | 3馬身 | (Curtain Call) |
2007.09.16 | カラ | ナショナルS | G1 | 9 | 1人 | 1着 | K.マニング | 127lb | 芝7f (GF) | 1:23.50 | 1 3/4馬身 | (Rio de la Plata) |
2007.10.20 | ニューマーケット | デューハーストS | G1 | 10 | 1人 | 1着 | K.マニング | 127lb | 芝7f (GS) | 1:25.29 | 1/2馬身 | (Fast Company) |
2008.05.03 | ニューマーケット | 英2000ギニー | G1 | 15 | 1人 | 2着 | K.マニング | 126lb | 芝8f (Gd) | ハナ | Henrythenavigator | |
2008.05.24 | カラ | 愛2000ギニー | G1 | 5 | 1人 | 2着 | K.マニング | 126lb | 芝8f (Fm) | 1 3/4馬身 | Henrythenavigator | |
2008.06.07 | エプソム | 英ダービー | G1 | 16 | 2人 | 1着 | K.マニング | 126lb | 芝12f10y (Gd) | 2:36.50 | 1/2馬身 | (Tartan Bearer) |
2008.08.23 | ニューマーケット | 英国際S | G1 | 9 | 2人 | 3着 | K.マニング | 123lb | 芝10f (GF) | 3 1/4馬身 | Duke of Marmalade | |
2008.09.07 | レパーズタウン | 愛チャンピオンS | G1 | 8 | 1人 | 1着 | K.マニング | 126lb | 芝10f (Y) | 2:07.57 | 1/2馬身 | (Traffic Guard) |
2008.10.18 | ニューマーケット | チャンピオンS | G1 | 11 | 1人 | 1着 | K.マニング | 124lb | 芝10f (Gd) | R2:00.13 | 6馬身 | (Twice Over) |
※馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, Sft=Soft, Hy=Heavy
※タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
種牡馬成績
[編集]2009年よりダーレーグループ傘下のダルハムホールスタッドで種牡馬入り[3]し、南半球の種付けシーズンのためにオーストラリアのビクトリア州で過ごすことになった[4]。初年度の種付料は3万ポンド。2012年に初年度産駒がデビューすると、ドーンアプローチが欧州最優秀2歳馬となり3歳時にも2000ギニーに優勝。タレントがオークスを制し上々の滑り出しとなった。2018年にはマサーが本馬の父ガリレオから続く三代ダービーステークス制覇を達成している。
主な産駒
[編集]- 2010年産
- ドーンアプローチ / Dawn Approach - 2013年2000ギニー、セントジェームズパレスステークス、2012年ナショナルステークス、デューハーストステークス
- リベルタリアン / Libertarian - 2013年ダンテステークス
- タレント / Talent - 2013年オークス
- メイズドリーム / May's Dream - 2014年オーストララシアンオークス
- サルタニーナ / Sultanina - 2014年ナッソーステークス
- 2011年産
- ポチョムキン / Potemkin - 2016年ローマ賞
- エリプティク / Elliptique - 2016年バイエルンツフトレネン
- 2015年産
- マサー / Masar - 2018年ダービーステークス
- カスカディアン / Cascadian - 2021年ドンカスターハンデキャップ、2022年オールエイジドステークス、2023年オーストラリアンカップ、2024年オーストラリアンカップ
- 2017年産
- 2018年産
- マックスウィニー / Mac Swiney - 2020年フューチュリティトロフィー、2021年アイリッシュ2000ギニー
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
[編集]- 2017年産
- アースライト / Earthlight - 2019年モルニ賞、ミドルパークステークス
- 2018年産
- バスラットレオン / Bathrat Leon - 2021年ニュージーランドトロフィー、2022年ゴドルフィンマイル、2023年1351ターフスプリント
- マスタングヴァレー / Mustang Valley - 2022年リヴァモルクラシック、2023年アローフィールドスタッドプレート
- 2019年産
- モダンゲームズ / Modern Games - 2021年ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ、2022年プール・デッセ・デ・プーラン、ウッドバインマイル、ブリーダーズカップ・マイル、2023年ロッキンジステークス
- リヴインザドリーム / Live In The Dream - 2023年ナンソープステークス
- 2020年産
- モージュ / Mawj - 2023年英1000ギニー、クイーンエリザベス2世チャレンジカップステークス
- ルガル / Lugal - 2024年シルクロードステークス、スプリンターズステークス(父ドゥラメンテ)[5]
- 2021年産
- ロサリオン / Rosallion - 2023年ジャン・リュック・ラガルデール賞、2024年愛2000ギニー、セントジェームズパレスステークス
- 2022年産
- スコルシーチャンプ / Scorthy Champ - 2024年ヴィンセントオブライエンナショナルステークス
- シャドウオブライト / Shadow Of Light - 2024年ミドルパークステークス、デューハーストステークス
エピソード
[編集]ニューアプローチの前年、2歳戦で5連勝を遂げながらも故障で引退したテオフィロとは、同馬主で同厩舎、同父、全て同じレースでの5連勝など共通点が多い。
血統表
[編集]ニューアプローチの血統(サドラーズウェルズ系 / アウトブリード) | (血統表の出典) | |||
父 Galileo 1998 鹿毛 | 父の父 Sadler's Wells1981 鹿毛 | Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Fairy Bridge | Bold Reason | |||
Special | ||||
父の母 Urban Sea1989 栗毛 | Miswaki | Mr. Prospector | ||
Hopespringseternal | ||||
Allegretta | Lombard | |||
Anatevka | ||||
母 Park Express 1983 黒鹿毛 | Ahonoora 1975 栗毛 | Lorenzaccio | Klairon | |
Phoenissa | ||||
Helen Nichols | Martial | |||
Quaker Girl | ||||
母の母 Matcher1966 黒鹿毛 | Match | Tantieme | ||
Relance | ||||
Lachine | Grey Sovereign | |||
Loved One F-No.19-b |
血統背景
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 『優駿』(日本中央競馬会)2008年8月号
- ^ “WTRR07_ALL_2008_Book.qxp” (PDF). 2015年10月30日閲覧。
- ^ “New Approach | Details | Bloodstock Stallion Book | Racing Post”. Bloodstock.racingpost.com. 2015年10月30日閲覧。
- ^ 4 AUG 2010 (2010年8月4日). “First Australian foal for New Approach | UK Bloodstock News | Racing Post”. Bloodstock.racingpost.com. 2015年10月30日閲覧。
- ^ “ルガル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post