ノンちゃん雲に乗る
『ノンちゃん雲に乗る』(ノンちゃんくもにのる)は、1951年に出版された石井桃子の児童文学作品。
1955年に鰐淵晴子の主演で映画化され、翌1956年にはテレビ化された。また、2008年12月24日には作品をモチーフにオリジナル楽曲として大橋のぞみのCDアルバム『ノンちゃん雲に乗る』が発売された。
あらすじ
[編集]8歳の女の子、田代信子(ノンちゃん)は、ある春の朝、お母さんと兄ちゃんが自分に黙って出かけたので、悲しくて泣いていた。木の上からひょうたん池に映る空を覗いているうちに、誤って池に落ちてしまう。気がつくとそこは水の中の空の上。雲の上には白いひげを生やしたおじいさんがいて、熊手ですくって助けてくれた。ノンちゃんはおじいさんに、自分や家族の身の上を打ち明ける。
映画作品
[編集]ノンちゃん雲に乗る | |
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ノンちゃん雲に乗る | |
監督 | 倉田文人 |
脚本 | 倉田文人 村山節子 |
製作 | 熊谷久虎 中田博二 |
出演者 | 鰐淵晴子 原節子 藤田進 徳川夢声 名古屋章 大泉滉 小沢路子 高崎淳生 倉田マユミ 谷桃子バレエ団 |
音楽 | 飯田信夫 |
撮影 | 小原譲治 |
配給 | 新東宝 |
公開 | 1955年6月7日 |
上映時間 | 84分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
雲の上の世界の描写にはアニメーション合成技術が使用されている[1]。
前年から病気療養していた原節子の復帰作として注目された[1]。
スタッフ
[編集]キャスト
[編集]- 鰐淵晴子 - ノンちゃん(田代信子)
- 原節子 - お母さん
- 藤田進 - お父さん
- 徳川夢声 - 雲のおじいさん
- 臼井正明 - 山口先生
- 石井秀明 - 長吉
- 小沢路子 - おばさん
- 名古屋章
- 大泉滉
- 高崎淳生
- 倉田マユミ
- 谷桃子バレエ団
- 阿里道子 - ナレーター
映像ソフト
[編集]リバイバル
[編集]- 本作はその後1960年5月21日に、『希望の青空』と改題してリバイバル上映された。同時上映は『女と命をかけてブッ飛ばせ』[2]・
テレビ番組
[編集]1956年3月26日から同年4月7日まで、KRT(現:TBSテレビ)の『影絵名作アルバム』(月 - 日18:45 - 18:50)で「影絵劇」としてテレビ放送された。「雪の会」が影絵を手掛け、語りは井潤一が担当した[4][5]。
KRT 影絵名作アルバム | ||
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ノンちゃん雲に乗る (影絵劇版) |
単行本
[編集]- 『ノンちゃん雲に乗る』 - 角川文庫、1973年5月。ISBN 978-4041342015
- 『ノンちゃん雲に乗る(福音館創作童話シリーズ)』 - 福音館書店、1967年1月。ISBN 978-4834000795