ハロウィーン・イベント2020

「ハロウィーン・イベント2020」（Halloween Event 2020）は、2020年9月18日から11月8日までユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催されていた秋のシーズナル・プログラムの総称である^[1]。

2011年から2019年までは、同時期に『ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン』が開催されていた。2020年は、新型コロナウイルスによる国内感染拡大を防止するため、ニューノーマルの時代に即した、新たなシーズナル・プログラムとして開催された^[1]。

また、前年の『ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン』で開催されたエンターテインメント「ゾンビ・デ・ダンス」のアンバサダーを務めた三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのNAOTOと山下健二郎が、今年はニューノーマルに対応したイベントの“サポーター”を務めることとなった^[2]。本年は、「モンスター・デ・ダンス」で引き続き「Rat-tat-tat」が使用されている。昨年の振付に追加して、手を左右に広げる動作などソーシャルディスタンスが保たれる振付が取り入れられた「ソーシャルディスタンス・ラタタ」が導入された^[3]。

ミニオン・モンスターズ・グリーティング（Minions Monsters Greeting）は、フランケンシュタインやドラキュラ伯爵などのモンスターの姿となったミニオンたちがゲストとふれあうグリーティング・ショーである^[4]。

キャノピーではランダム4体のミニオンが登場し、冒頭にはダンスタイムが設けられている。ミニオン・パーク前では、登場スケジュールは公開されておらず、グルーを含むランダム2体が登場する。

ワンダーランド・シーズンズ・ジョイ ～ハロウィーンver.～（Wonderland Season's Joy: Halloween version）は、「ユニバーサル・ワンダーランド」各所でハロウィーン限定の衣装を着たピーナッツ、ハローキティ、セサミストリートの仲間たちがゲストとふれあうグリーティング・ショーである^[4]。

トリック・オア・トリート（Trick or treat）は、ハロウィーンのポシェットを持ったクルーに「トリック・オア・トリート」の合言葉を言うと、小学生以下のゲストにキャンディがプレゼントされるプログラムである^[5]。

モンスター・デ・ダンス（Monsters de Dance）は、ショー・アトラクション「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」に出演するドラキュラや狼男など、モンスター・エンターテイナーたちがシアターを飛び出してステージに登場し、ショーの締めくくりにゲストと共に「ソーシャルディスタンス・ラタタ」を踊るステージ・ショーである^[6]。

• マイリー・サイラス「Fly on the Wall（英語版）」
• ゴッドスマック「When Legends Rise（英語版）」
• 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「Rat-tat-tat」

ゾンビーツ（ZOM-BEATS）は、ゾンビたちがハロウィーンの曲をパワフルな歌声とダンスで披露するステージ・ショーである^[7]。

• ジャネット・ジャクソン「Black Cat」
• リアーナ「Disturbia」（3曲のうち1曲がランダムで披露される）
• フィフス・ハーモニー「I'm in Love with a Monster（英語版）」（3曲のうち1曲がランダムで披露される）
• ピンク「Funhouse（英語版）」（3曲のうち1曲がランダムで披露される）
• フォール・アウト・ボーイ「My Songs Know What You Did in the Dark（英語版）」
• マイケル・ジャクソン「Thriller」

新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、日常の習慣となったマスクのデザイン性を競う「マスクコスプレ選手権」が開催された。「マスクアレンジ」、「USJマスク」、「全身コスプレ」の3部門で開催され、パークで販売されているキャラクターマスクを主役にした全身コスプレや、市販のマスクにハロウィーンのデコレーションを施した「オリジナルマスク」をゲストがデザインし、「#マスクコスプレ選手権」と「#マスクアレンジ部門」「#USJマスク部門」「#全身コスプレ部門」のそれぞれのハッシュタグとセットでSNSに投稿すると、入賞者にはプレゼントが用意された。

「マスクコスプレ選手権」をより盛り上げるイベント「コスプレ・サタデー」が今年初の取り組みとして開催された。10月の毎週土曜日にゲストが仮装でパークを盛り上げた。ハロウィーン期間中、仮装テーマとハッシュタグが公式WEBサイト、Twitter、Instagramで発表された^[8]。

「ミニオン」と「スヌーピー」のギャラリーでは、ハロウィーン限定のアートが登場する。撮影された写真は、ハロウィーン限定の特製ホルダーにいれて持ち帰ることができた^[9]。

ライド・アトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」と「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド～バックドロップ～」のドリームトラックに、「Rat-tat-tat」が期間限定で搭載された。さらに三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのNAOTO、山下健二郎のメッセージを通常ver.とバックドロップver.でそれぞれ収録され、アトラクション体験中に流れた^[10]。

今季初めてシリーズ化された「おばけのキャスパー」のグッズや、『チャイルド・プレイ』シリーズのチャッキー、ドラキュラに扮したスヌーピーのなりきりグッズをはじめとするグッズが新たに販売された。

また、より気軽に新たなパーク体験にチャレンジして欲しいという思いから、ユニバーサル年間パス、ユニバーサル年間パス ライトを提示するとハロウィーンフード・グッズが20%割引になる特典が用意された（グッズ: 9月18日 - 、フード: 9月28日 - ）。ユニバーサル年間パス VIPは、9月1日から12月31日までパーク内のすべてのフード・グッズが30%割引になる特典が継続して用意された。

ハロウィーンのカーニバルをイメージしカラフルに装飾した「ユニバーサル・マーケット」では9月28日より、チュリトスやピッツァ・スティックなどのハロウィーンをテーマにしたメニューが登場した。また、ハロウィーンの仮装をしたミニオンたちをテーマにしたフードも多数登場し、「ハロウィーンミニオン・ポップコーンバケツ アップルパイ・ポップコーン」や「くろねこミニオンまん～ハチャメチャカレー～」「ハロウィーン・ミニオン・シュークリーム～チョコバナナ～」などが販売された。