バルメット M82

バルメット M82
概要
製造国  フィンランド[1]
設計・製造 バルメット(現:サコ)[1]
性能
口径 5.56mm[1]
銃身長 420mm[1]
ライフリング 4条右回り[1]
使用弾薬 5.56mm×45[1]
装弾数 30発[1]
作動方式 ガス圧、ターンロックボルト[1]
全長 710mm[1]
重量 3300g[1]
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バルメット M82(Valmet M82)は、フィンランドのバルメット社が設計・製造した自動小銃である[1]M76ショートとも呼ばれる[1]

概要

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ブルパップ方式のアサルトライフルで、機関部はフィンランド軍の制式小銃であるRKm62/76をベースにしている[1]。初期型は木製の銃床を採用していたが、後期型では機関部全体がポリマー製のカバー内に収められた[1][2]。照準器は左にオフセットされ、比較的高い位置に取り付けられている[2]。排莢方向を切り替える機能はなく、左肩に構えて射撃することはできない[2]。開発期間とコストを節約するため、既製品をブルパップ化する形で設計されたが、他の同種の銃器と同様、成功作とは言えなかった[2]

元々はフィンランド軍空挺部隊向けとして設計されたが、テストの結果不採用となった[2]。その後、輸出用として約2000丁が製造され、主にアメリカに輸出されたが、大きな成功を収めることはできなかった[1][2]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 床井雅美『最新軍用ライフル図鑑』徳間書店、1998年6月15日、157頁。 
  2. ^ a b c d e f Maxim Popenker. “Valmet M82”. modernfirearms.net. 2024年8月21日閲覧。