バーナード・ボアッティーニ彗星

バーナード・ボアッティーニ彗星
206P/Barnard-Boattini
仮符号・別名 D/1892 T1, 1892 V, 1892e
P/2008 T3[1]
分類 周期彗星
発見
発見日 1892年10月13日[2]
発見者 エドワード・エマーソン・バーナード[2]
軌道要素と性質
元期:TDB 2453922.5 (2006年7月6.0日)
軌道長半径 (a) 3.2335 au[3]
近日点距離 (q) 1.1365 au[3]
遠日点距離 (Q) 5.3306 au[3]
離心率 (e) 0.6485[3]
公転周期 (P) 5.81 [3]
軌道傾斜角 (i) 033.204 °[3]
近日点引数 (ω) 181.361 °[3]
昇交点黄経 (Ω) 204.376 °[3]
平均近点角 (M) 217.438 °[3]
前回近日点通過 2021年3月4日[4]
次回近日点通過 2027年9月13日[4]
最小交差距離 0.141 au(地球)[3]
0.122 au(木星)[3]
ティスラン・パラメータ (T jup) 2.613[3]
物理的性質
絶対等級 (H) 20.3(+コマ[3]
Template (ノート 解説) ■Project

バーナード・ボアッティーニ彗星英語: 206P/Barnard-Boattini)は、写真を用いて発見された最初の彗星である。アメリカ合衆国の天文学者エドワード・エマーソン・バーナードが1892年10月13日夜に発見した[2]

この接近の後には見失われ、D/1892 T1という記号が付けられた。スロバキア科学アカデミー英語版のĽuboš Neslušanは、ヴォルフ彗星とこの彗星は過去に彗星が分裂して2つの天体になった可能性を指摘した[5]

この彗星は、2008年10月7日にアンドレア・ボアッティーニによってカタリナ・スカイサーベイで偶然再発見された[2]。ボアッティーニの発見した彗星とバーナードの発見した彗星が同定されるまではこの彗星はボアッティーニ彗星と名付けられていた[6]。2008年の回帰では10月21日に地球に0.19 auも接近していた[3]。この彗星は1892年以来20周しており、1922年、1934年、2005年には木星から0.3 - 0.4 auの距離を通過したと考えられている[1][4]

バーナード・ボアッティーニ彗星は2022年現在、2009年1月4日にマウントジョン天文台で検出されて以来観測されていない[7]。2014年の回帰までは公転周期が約5.8年だったが、2017年7月9日に木星の摂動の影響を受けたので現在は約6.5年となっている[4]

脚注

[編集]
  1. ^ a b Green, Daniel W. E. (2008年10月8日). “IAUC 8995: P/2008 T3 = 1892 T1; C/2008 R3”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 2022年3月6日閲覧。
  2. ^ a b c d Kronk, Gary W.. “206P/Barnard-Boattini”. cometography.com. 2022年3月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 206P/Barnard-Boattini”. Small-Body Database Lookup. Jet Propulsion Laboratory. 2022年3月6日閲覧。
  4. ^ a b c d 木下一男 (2011年8月28日). “206P/Barnard-Boattini”. 2022年3月6日閲覧。
  5. ^ Neslušan, L. (1999). “Comets 14P/Wolf and D/1892 T1 as parent bodies of a common, alpha -Capricornids related, meteor stream”. Astronomy and Astrophysics 351. Bibcode1999A&A...351..752N. 
  6. ^ Green, Daniel W. E. (2008年10月8日). “IAUC 8993: C/2008 T2; P/2008 T3”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 2022年3月7日閲覧。
  7. ^ 206P/Barnard-Boattini”. Minor Planet Center. 2022年3月7日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]