フェアリーキング

フェアリーキングFairy King)はアイルランド種牡馬1982年生誕。現役時代は1勝も出来なかったが、大種牡馬として知られるサドラーズウェルズ全弟という血統を評価され、引退後種牡馬入り。兄ほどではないものの優秀な成績を残し、エリシオファルブラヴセカンドエンパイアオースなどを輩出した。産駒の多くは優れたスピードと瞬発力を兼ね備えており、短距離からマイルまでを得意とする。この点においては、豊富なスタミナを持つ名ステイヤーを多く輩出した兄とは対照的である。距離が伸びるとスタミナ面で一歩譲る点もあったが、エリシオ、ファルブラヴなど上級産駒からはある程度の距離をこなす産駒も出ている。蹄葉炎のため1999年死亡(安楽死)。

日本ではシンコウキングが高松宮杯を勝ったほか、前述のファルブラヴがジャパンカップを制している。

その他・エピソード

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  • 1990年代初頭、全弟にあたるTate Galleryが日本への輸入が決定したことがある。しかし空輸中のアクシデントで急死してしまい、生きて日本の地を踏むことはなかった。
  • 2000年安田記念を勝ったフェアリーキングプローンはフェアリーキング産駒ではなく、デインヒルの産駒であり、血統内にフェアリーキングの名前はない。

主な産駒

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ブルードメアサイアーとしての主な産駒

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血統表

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フェアリーキング血統ノーザンダンサー系/Hyperion4×5=9.34%) (血統表の出典)

Northern Dancer
1961 鹿毛
父の父
Nearctic
1954 黒鹿毛
Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
父の母
Natalma
1957 鹿毛
Native Dancer Polynesian
Geisha
Almahmoud Mahmoud
Arbirator

Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason
1968 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Lalun Djeddah
Be Faithful
母の母
Special
1969 鹿毛
Forli Aristophanes
Trevisa
Thong Nantallah
Rough Shod F-No.5-H

兄のサドラーズウェルズをはじめ、近親にはヌレイエフジェイドロバリーキングペリノアサッチエルコンドルパサーなど世界的名馬が名を連ねる名門出身である。

外部リンク

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