フランプトン・カムズ・アライヴ!
『フランプトン・カムズ・アライヴ!』 | ||||
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ピーター・フランプトン の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1975年6月13日 - 14日、8月24日、11月22日 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | ピーター・フランプトン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ピーター・フランプトン アルバム 年表 | ||||
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『フランプトン・カムズ・アライヴ!』(Frampton Comes Alive!)は、イングランドのロック・ミュージシャン、ピーター・フランプトンが1975年に録音・1976年に発表したライブ・アルバム。オリジナルLPでは2枚組だったが、CDでは1枚にまとめられた。また、2001年にはボーナス・トラック4曲を追加して曲順も変更したCD2枚組の25周年デラックス・エディション盤も発売されている。
背景
[編集]1975年に行われたアメリカ・ツアーのうち、6月13日のサンラフェル公演、6月14日のサンフランシスコ公演、8月24日のニューヨーク州ロングアイランド公演、11月22日のニューヨーク州立大学プラッツバーグ校での公演のライブ音源が使用された[7]。ライブ音源のエンジニアリングは、レイ・トンプソン、クリス・キムゼイ、エディ・クレイマーの3名が担当した[8]。また、2001年に発売されたデラックス・エディション盤で追加された未発表音源の中には、1975年3月24日にレコード・プラント・スタジオでラジオ局のプロモーションのためにスタジオ・ライブ録音された「デイズ・ドーニング」も含まれている[7]。
1972年10月よりフランプトンと活動を共にしてきたジョン・サイオモスに加えて、1975年にフランプトンのバンドに加入したボブ・メイヨーとスタンリー・シェルドンを従えた編成の演奏である[9]。フランプトンは1974年にトーク・ボックスを入手して[10]、本作に収録されたライブ演奏でも多用。トーク・ボックスは彼の演奏におけるトレードマークの一つとなった[11]。
オリジナルLPには、フランプトンが過去4作のソロ・アルバムで発表した13曲(ローリング・ストーンズのカバー「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を含む)と、フランプトンが在籍していたハンブル・パイのアルバム『ロック・オン』(1971年)収録曲「シャイン・オン」のライブ音源が収録された。
反響
[編集]フランプトンの母国イギリスでは、自身のソロ・アルバムとしては初めて全英アルバムチャートでトップ100入りを果たし、最高6位に達した[5]。アメリカでは、フランプトンにとって初となるBillboard 200での1位獲得作品となり[1]、合計10週にわたり1位を獲得して[7]、1976年4月の時点でプラチナ・ディスクに認定されるほどの大ヒットを記録した[12]。本作はその後も売り上げを伸ばし、2011年にはアメリカで8×プラチナに達している[12]。
本作からは、「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」(全英10位[13]・全米6位[14])、「君を求めて」(全英43位[13]・全米12位[14])、「ライク・ウィ・ドゥ」(全英39位[13]・全米10位[14])がシングル・ヒットした。
本作発表の35周年に当たる2011年、フランプトンは1975年当時のセットリストを再現するツアーを行い、このツアーには本作でもベースを弾いていたスタンリー・シェルドンも参加した[15]。
「ローリング・ストーン誌が選んだオールタイム・グレイテスト・ライヴ・アルバム50」において、41位にランクイン[16]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はピーター・フランプトン作。オリジナルLPでは1. - 4.がA面、5. - 8.がB面、9. - 12.がC面、13. - 14.がD面に収録された。
- サムシング・ハプニング - "Something's Happening" - 5:40
- ドゥービー・ワー - "Doobie Wah" (Peter Frampton, John Headley-Down, Rick Wills) - 5:34
- ショウ・ミー・ザ・ウェイ - "Show Me the Way" - 4:34
- プレイン・シェイム - "It's a Plain Shame" - 4:36
- オール・アイ・ウォント・トゥ・ビー - "All I Want to Be (Is By Your Side)" - 3:25
- ウィンド・オブ・チェンジ - "Wind of Change" - 2:45
- 君を求めて - "Baby, I Love Your Way" - 4:37
- アイ・ワナ・ゴー・トゥ・ザ・サン - "I Wanna Go to the Sun" - 7:14
- 空白の時間 - "Penny for Your Thoughts" - 1:22
- マネー - "(I'll Give You) Money" - 5:36
- シャイン・オン - "Shine On" - 3:34
- ジャンピング・ジャック・フラッシュ - "Jumping Jack Flash" (Mick Jagger, Keith Richards) - 7:52
- ラインズ・オン・マイ・フェイス - "Lines on My Face" - 7:02
- ライク・ウィ・ドゥ - "Do You Feel Like We Do" (P. Frampton, Mick Gallagher, John Siomos, R. Wills) - 14:15
デラックス・エディション盤
[編集]ディスク1
[編集]- イントロダクション/サムシング・ハプニング - "Introduction/Something's Happening" - 5:56
- ドゥービー・ワー - "Doobie Wah" (P. Frampton, J. Headley-Down, R. Wills) - 5:43
- ラインズ・オン・マイ・フェイス - "Lines on My Face" - 6:59
- ショウ・ミー・ザ・ウェイ - "Show Me the Way" - 4:32
- ア・プレイン・シェイム - "It's a Plane Shame" - 4:04
- ウィンド・オブ・チェンジ - "Wind of Change" - 2:57
- ジャスト・ザ・タイム・オブ・ザ・イヤー - "Just the Time of Year" - 4:22
- 空白の時間 - "Penny for Your Thoughts" - 1:35
- オール・アイ・ウォント・トゥ・ビー - "All I Want to Be (Is By Your Side)" - 3:08
- 君を求めて - "Baby, I Love Your Way" - 4:41
- アイ・ワナ・ゴー・トゥ・ザ・サン - "I Wanna Go to the Sun" - 7:15
ディスク2
[編集]- ノーホエアズ・トゥー・ファー・フォー・マイ・ベイビー - "Nowhere's Too Far for My Baby" - 4:49
- マネー - "(I'll Give You) Money" - 5:47
- ライク・ウィ・ドゥ - "Do You Feel Like We Do" (P. Frampton, M. Gallagher, J. Siomos, R. Wills) - 13:46
- シャイン・オン - "Shine On" - 3:30
- ホワイト・シュガー - "White Sugar" - 4:44
- ジャンピング・ジャック・フラッシュ - "Jumping Jack Flash" (M. Jagger, K. Richards) - 7:39
- デイズ・ドーニング - "Day's Dawning" - 3:35
参加ミュージシャン
[編集]- ピーター・フランプトン - ボーカル、ギター
- ボブ・メイヨー - ギター、ピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、バッキング・ボーカル
- スタンリー・シェルドン - ベース、バッキング・ボーカル
- ジョン・サイオモス - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b “Peter Frampton Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年10月16日閲覧。
- ^ Peter Frampton - Frampton Comes Alive! - dutchcharts.nl
- ^ charts.org.nz - Peter Frampton - Frampton Comes Alive!
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b PETER FRAMPTON | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、245頁。ISBN 4-87131-025-6。
- ^ a b c 'Frampton Comes Alive,' Again | Billboard.com - 2012年4月15日閲覧
- ^ CD英文クレジット
- ^ 日本盤CD(POCM-2082)ライナーノーツ(伊東みのる、1986年8月)
- ^ “Peter Frampton - Equipment”. frampton.com. 2014年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月16日閲覧。
- ^ Huey, Steve. “Peter Frampton - Biography & History”. AllMusic. 2020年1月19日閲覧。
- ^ a b RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"FRAMPTON COMES ALIVE!"と入力して検索すれば表示される
- ^ a b c PETER FRAMPTON | full Official Chart History | Official Charts Company。
- ^ a b c “Peter Frampton Chart History - Hot 100”. Billboard. 2022年10月16日閲覧。
- ^ Peter Frampton Talks Anniversary Tour, William Shatner Collaboration | Billboard.com - 2012年4月15日閲覧
- ^ 50 Greatest Live Albums of All Time: Peter Frampton, 'Frampton Comes Alive!' | Rolling Stone
外部リンク
[編集]- Frampton Comes Alive! - Discogs (発売一覧)