ヘルパーウイルス
ヘルパーウイルス(英: helper virus)とは、単独では増殖できないヘルパー依存ウイルスの増殖を助けるウイルスのことである。ヘルパーウイルスがヘルパー依存ウイルスと重複感染すると、ヘルパー依存ウイルスのゲノムの複製に必要な酵素を提供する。例えば、D型肝炎ウイルスは単独では増殖できないが、ヘルパーウイルスとしてB型肝炎ウイルスの存在下では増殖することができる。ヘルパーウイルスは、遺伝子発現や遺伝子治療のためのウイルスベクターの複製や拡散にもよく用いられる[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “14 - Immunization Against Viral Diseases”. Fields Virology (6 ed.). Wolters Kluwer Health. (2007). p. 403
参考文献
[編集]- 東匡伸、小熊惠二編集 『シンプル微生物学 改訂第3版』 南江堂 2000年 ISBN 4524220577