ホシバシペリカン
ホシバシペリカン | |||||||||||||||||||||||||||
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ホシバシペリカン Pelecanus philippensis | |||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Pelecanus philippensis Gmelin, 1789[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ホシバシペリカン[2] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Spot-billed pelican[1][2] |
ホシバシペリカン(Pelecanus philippensis)は、ペリカン目ペリカン科ペリカン属に分類される鳥類。別名フィリピンペリカン[3]。
分布
[編集]インドネシアで少数が繁殖している可能性はあるが、ミャンマーでは近年繁殖の記録がない[1]。タイでは飛来数が増加傾向にあり、カンボジアの繁殖環境が改善された影響による可能性もある[1]。ネパール、ベトナム、ラオスへ飛来することもあるが、近年は中華人民共和国やフィリピンでは記録がない[1]。日本では2006年に幼鳥が奄美大島や喜界島に迷行鳥として飛来した例がある[4]。
形態
[編集]全長150センチメートル[3]。翼長57センチメートル[3]。全身は白い[3]。体側面や腰・尾羽下面の基部を被う羽毛(下尾筒)は淡赤色を帯びる[3]。初列風切や次列風切の羽毛の外縁(羽縁)は黒い[3]。
虹彩は白や灰黄色[3]。嘴峰長57センチメートル[3]。嘴は淡赤色で、黒い斑紋が入る[3]。後肢は灰褐色[3]。
生態
[編集]浅い湖沼などの淡水域に生息する[3]。群れを形成し生活する[3]。大規模な渡りは行わないが、非繁殖期になるとやや分散することもある[3]。
繁殖様式は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する[3]。水辺にある大木の樹上に巣を作る[3]。
人間との関係
[編集]森林伐採や湿地開発による生息地の破壊、農薬による影響、漁師によるコロニーの破壊、卵や雛も含む狩猟、外来性の植物による植生の変化などにより生息数は減少している[1][3]。1994年における成鳥の生息数は約11,500羽と推定されている[3]。2002年における繁殖個体数は5,500 - 10,000羽、2006年における繁殖個体数は13,000 - 18,000羽と推定されている[1]
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i BirdLife International. 2012. Pelecanus philippensis. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T22697604A40286189. doi:10.2305/IUCN.UK.2012-1.RLTS.T22697604A40286189.en, Downloaded on 26 October 2016.
- ^ a b c 日本鳥学会 「ホシバシペリカン」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、73頁
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 竹下信雄 「フィリピンペリカン」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、76、166頁。
- ^ 鳥飼久裕・高美喜男・貞光隆志 「鹿児島県奄美大島におけるフィリピンペリカン Pelecanus philippensis の日本初記録」『日本鳥学会誌』 日本鳥学会 2010年 59巻 1号 p.65-68, doi:10.3838/jjo.59.65