ボロス
メンデスのボロス(ラテン文字表記例:Bolus of Mendes、生没年不詳)は、紀元前3世紀に活躍した古代ギリシア(現:エジプト・アレクサンドリア[1])の哲学者、錬金術師。
自身の著作に同国出身の哲学者デモクリトス名義で作品を著したことから「偽デモクリトス」や「ボロス=デモクリトス」と呼ばれる[2][3]。
紀元前200年頃に活躍したとされる初期の錬金術師で、鉄や鉛を金に変えようと専心した研究で名高い[2]。他、新ピュタゴラス主義の作家、医学に関する著書を著した[4]。
脚注・参考文献
[編集]脚注
[編集]- ^ メンデスはナイル川付近、デルタ地帯に位置する町である。
- ^ a b A.アシモフ 2012, p. 30.
- ^ 本項目では参考文献の『化学の歴史』の記述に従ったが、ボロスの他にデモクリトス名義とした人物には2世紀に活躍した哲学者en:Pseudo-Democritusがいるため注意されたい。
- ^ Paul Kroh, ed. Lexikon der Antiken Autoren, (Stuttgart) 1972:111; Max Wellmann in Paulys Realencyclopädie der classischen Altertumswissenschaft, vol. 3.1, (Stuttgart) 1897:676–677, s.v. "Bolos 3".
参考文献
[編集]- この記事には現在パブリックドメインである次の出版物からのテキストが含まれている: Smith, William, ed. (1870). Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology (英語).
{{cite encyclopedia}}
:|title=
は必須です。 (説明) - アイザック・アシモフ 著、玉虫文一、竹内敬人 訳、熊沢敏之刊行 編『化学の歴史』(第3刷)ちくま学芸文庫(原著2012-6-30)。