マリー=テレーズ・スュブリニ
マリー=テレーズ・スュブリニ(Marie-Thérèse Perdou de Subligny、1666年7月 – 1735年頃)は、フランスのバレエダンサーである[1][2]。史上初の職業的女性ダンサーといわれるラ・フォンテーヌに続いて舞台に立った職業的な女性ダンサーであり、「バレエの女王」と高く評価された[3]。
生涯
[編集]パリの生まれ[2]。スュブリニは1690年にパリ・オペラ座で舞台デビューし、リュリやアンドレ・カンプラの作品で主役を務め、「バレエの女王」と高く評価された[2][3]。
スュブリニは1699年に、当代最高の美男ダンサーといわれたクロード・バロン[注 1]とともにロンドンの舞台に立ち、イギリスの観客の前で踊った史上初の職業的な女性ダンサーとなった[1][2][3][4]。スュブリニがバロンと組んで踊ったデュエットのうちいくつかは、ラウール=オージェ・フイエが考案した舞踊記譜法で記録が残されているため、再現が可能である[4]。
スュブリニは、フランスにイギリスのジグを紹介した人物といわれる[5]。彼女は1705年までパリ・オペラ座で主役級の役柄を踊り、1705年までその地位にあった[1][2][3]。死没の時期は、1735年頃とされている[2][3]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ しばしば、「ジャン・バロン」(Jean BalonまたはBallon)と呼ばれるが、これは誤りである。
出典
[編集]参考文献
[編集]- デブラ・クレイン、ジュディス・マックレル 『オックスフォード バレエダンス事典』 鈴木晶監訳、赤尾雄人・海野敏・長野由紀訳、平凡社、2010年。ISBN 978-4-582-12522-1
- フェルディナンド・レイナ 『バレエの歴史』 小倉重夫訳、音楽之友社、1974年。
外部リンク
[編集]- Dance and Music of Court and Theater Google ブックス 2014年5月2日閲覧。
- A Biographical Dictionary of Actors, Actresses, Musicians Google ブックス 2014年5月2日閲覧。