ラウラ鉱
ラウラ鉱 | |
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分類 | 硫化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 2.EB.05a |
化学式 | RuS2 |
結晶系 | 立方晶系 |
対称 | Pa3 |
単位格子 | a = 5.61 A; Z = 4 |
晶癖 | 八面体、立方体、十二面体結晶または球状粒子、包摂物 |
へき開 | Perfect on {111} |
断口 | 亜貝殻状 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 7.5 |
光沢 | 金属光沢 |
色 | 鉄黒色; 磨いた面は白色から灰色または青色 |
条痕 | 暗灰色 |
透明度 | 不透明 |
比重 | 6.43 |
光学性 | 等方性、不透明 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ラウラ鉱またはローライト(Laurite)は、化学式RuS2のルテニウムの硫化鉱物である。立方晶に結晶化し、黄鉄鉱グループに分類される。希少であるが、世界中の多くの場所で産出する。
モース硬度は7.5で、比重は6.43である。ルテニウムの代わりにオスミウム、ロジウム、イリジウム、鉄を含むことがある[2]。硫黄はジスルフィドイオンS2−
2として存在するため、ルテニウムは、Ru(II)の酸化状態となる[4]。
発見と発生
[編集]1866年にマレーシアのボルネオ島で発見され、アメリカ合衆国の化学者チャールズ・A・ジョイの妻であるラウリーの名前に因んで命名された[2]。超苦鉄質岩の層状貫入岩内及びそれらに由来する堆積岩の漂砂鉱床で生じる。共生鉱物には、クーパー鉱、ブラジャイト、砒白金鉱、その他の白金族元素の鉱物及びクロム鉄鉱がある[1]。
出典
[編集]- ^ a b “Laurite”. Handbook of Mineralogy. Mineral Data Publishing (2005年). 14 March 2022閲覧。
- ^ a b c Laurite (英語), MinDat.org
- ^ “Laurite Mineral Data”. Webmineral.com. 2022年11月10日閲覧。
- ^ Cocco, R.A.; Tatarchuk, B.J. (1989). “Effects of presulfidization on the selectivity and surface structure of ruthenium catalysts”. Langmuir 5 (6): 1309-1315 20 June 2022閲覧。.
- ^ Chianelli, R. R.; Berhault, G.; Raybaud, P.; Kasztelan, S.; Hafner, J.; Toulhoat, H. (2002). “Periodic Trends in Hydrodesulfurization: in Support of the Sabatier Principle”. Appl. Catal., A 227 (1-2): 83-96. doi:10.1016/S0926-860X(01)00924-3.