ラーダ・カリーナ
ラーダ・カリーナ VAZ-1117、VAZ-1118、VAZ-1119、VAZ-2192、VAZ-2194 | |
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概要 | |
別名 | ラーダ・119(フィンランド市場) |
製造国 | ロシア(トリヤッチ) カザフスタン(オスケメン、アジア・オート) |
販売期間 | 2004年 - 2018年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック 5ドアステーションワゴン 4ドアセダン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 |
プラットフォーム | ガンマプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | 直4 1.4L 直4 1.6L |
変速機 | 5速MT 4速AT 5速AMT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,470mm |
全長 | 3,850mm(ハッチバック) 4,040mm(ステーションワゴン、セダン) |
全幅 | 1,700mm |
全高 | 1,500mm |
車両重量 | 1080kg(ハッチバック、ステーションワゴン) 1,555kg(セダン) |
系譜 | |
先代 | VAZ-2103 |
後継 | ラーダ・グランタ |
カリーナ(英: Kalina、露: Кали́на)は、ロシアの自動車メーカー、アフトヴァースにより2004年から2018年にかけて製造[1]、ラーダブランドで販売された小型乗用車(欧州Bセグメント級)である。なおフィンランド市場では、フィンランド語でカリーナが『コンコン』という音を表す擬音語である事から使用を避け、『ラーダ・119』として販売される。
開発
[編集]1993年にVAZ-2110/2111/2112に続く新型車の開発が開始される。同時期、次世代オフロード車『VAZ-2123』も開発されており、そのデザイン同様にカリーナもデザインされた。
1998年に『カリーナ』と命名される。
1999年に5ドアハッチバック型、2000年に4ドアセダン型、2001年に5ドアステーションワゴン型のプロトタイプが発表される。OPPのプリプロダクションコピーはバイパス技術を使用して制作されており、VAZ-1111とは異なるヘッドランプが採用された。大量製造開始前、外装デザインを見直し、特に「笑うイルカ」の異名を持つフロントグリルに改善が図られ、より渋い雰囲気となる。
2013年5月16日のフルモデルチェンジでは、プリプロダクションモデルに類似したデザインとなる。初めてコンピュータ技術を駆使して設計されたモデルであり、寸法による室内空間に活用された。VAZ-2110/2111/2112とは異なり、曲線基調で全高が高く取られる[2][3]。
概要
[編集]ボディタイプは以下の3種類:
- ラーダ・1117 – 5ドアステーションワゴン(2007/2008年から製造開始)
- ラーダ・1118 – 4ドアセダン(2005/2006年に量産開始)
- ラーダ・1119 – 5ドアハッチバック(2006年に量産開始)
また、エンジンは以下の3種類のガソリンエンジンである:
- 1.4 SOHC 16V、直列4気筒、1390 cc、67 kW (91 ps)
- 1.6 SOHC 8V、直列4気筒、1596 cc、60 kW (81 ps)
- 1.6 SOHC 16V、直列4気筒、1596 cc、72 kW (98 ps)
カリーナはほとんどの西欧市場に輸出されており、運転席および助手席エアバッグ、ABS、電動式パワーステアリング、エアコン、そして可倒式リアシートを装備して、およそ7千から8千ユーロの価格で販売されている。OEM車両のmi-DOに4ATが設定されたこともあり、現行型ではATも選べる。一方で、ESC、サイドエアバッグは提供されない。
カリーナにはスポーティー版のカリーナGSスポーツも製造されている。
2007年にはフランクフルトモーターショーにスーパー1600仕様のコンセプトカーである「カリーナスーパー1600」を出展している。
ラーダ・カリーナはロシア版トップ・ギアによって「お手頃価格の車」として使用されている。
- ラーダ・カリーナハッチバック(リア)
- ラーダ・カリーナハッチバック(フロント)
- ラーダ・カリーナセダン(リア)
- ラーダ・カリーナセダン(フロント)
- ラーダ・カリーナスーパー1600(フロント)
- ラーダ・カリーナスーパー1600(リア)
車名の由来
[編集]脚注
[編集]- ^ “С конвейера АВТОВАЗа сошел первый автомобиль нового семейства LADA KALINA” (ロシア語). TLT.ru - トリヤッチニュース (2004年11月18日). 2024年12月6日閲覧。
- ^ “Lada 110, Lada Kalina. Первая производная” (ロシア語). zr.ru. 2024年12月6日閲覧。
- ^ ポラジネッツ, オレグ (2016年4月2日). “Сочная новинка: история создания Lada Kalina - КОЛЕСА.ру – автомобильный журнал” (ロシア語). 自動車雑誌 «KOLESA.RU». 2024年12月6日閲覧。
関連項目
[編集]- ダットサン・mi-DO - OEM車種
- トヨタ・カリーナ - トヨタがかつて製造していた小型乗用車。同じ「カリーナ」であるが、トヨタの方はCARINA、一方でラーダ・カリーナはKalinaである。