ルイス・カルハーン
ルイス・カルハーン Louis Calhern | |
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1946年宣伝写真 | |
本名 | Carl Henry Vogt |
生年月日 | 1895年2月19日 |
没年月日 | 1956年5月12日(61歳没) |
出生地 | アメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区 |
死没地 | 日本・奈良県 |
身長 | 191 cm[1] |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 舞台・映画 |
活動期間 | 1921年 - 1956年 |
配偶者 | イルカ・チェイス(1926年) ジュリア・ホイット(1927年 - 1932年) ナタリー・シェイファー(1934年 - 1942年) マリアンヌ・スチュワート(1946年 - 1955年) |
主な作品 | |
『アニーよ銃をとれ』(1950年) 『アスファルト・ジャングル』(1950年) 『ジュリアス・シーザー』(1953年) |
ルイス・カルハーン(Louis Calhern、1895年2月19日[2] - 1956年5月12日)はアメリカ合衆国の俳優。
略歴
[編集]1895年にニューヨーク市で生まれ、家族で移り住んだセントルイスで子供時代を過ごす。高校時代はアメフト部に所属していたが、その姿が劇場の支配人の目に留まり、地元の舞台に端役で出演する。これをきっかけに俳優を目指し、ニューヨークに渡ると、第一次世界大戦が勃発する中、ドイツ風(en:Teutonic)の本名Carl Henry Vogtを変えた方が都合が良いと考え、CarlとHenryの文字を並べ替えてCalhernの芸名を付ける。
第一次世界大戦に従軍し、キャリアは一旦中断するものの、舞台で経験を積み、1921年に映画デビューする。その後はブロードウェイの舞台にも立つようになり、高身長と美声でアイドル的人気を獲得、活動の中心は舞台となる。映画がトーキーに移行すると、再び映画にも出演するようになり、知的な悪役で成功する。一時はアルコール依存症によって仕事にも影響が出るようになるが、1940年代の後半にはきっぱりとアルコールを断ち、完全復帰する。
数々の映画に助演を中心に印象的な役で出演しており、中でも『アスファルト・ジャングル』(1950年)で演じた、娘ほどに若い愛人(スターになる前のマリリン・モンロー)を囲っている悪徳弁護士や、『アニーよ銃をとれ』(1950年)のバッファロー・ビル、シェイクスピア戯曲の映画化作品『ジュリアス・シーザー』(1953年)のシーザーなどで知られる。また、『The Magnificent Yankee』(1950年)では実在の法律家オリバー・ウェンデル・ホームズを演じ、第23回アカデミー賞主演男優賞や第8回ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演男優賞にノミネートされた(いずれも受賞はならず)。なお、同原作の舞台化作品(1946年初演)でも同じ役を演じている[3]。
様々な映画に出演する一方、1920年代から1950年代に至るまで、ブロードウェイの舞台にも立ち続けた。
1956年、映画『八月十五夜の茶屋』の撮影で訪れていた奈良県で心筋梗塞により急死する。同作の代役はポール・フォードが務めた。因みにフォードは同原作の舞台化作品(1953年初演)で同じ役を演じている[4]。
私生活
[編集]生涯で4回結婚し、いずれも離婚している[5]。また相手は全て女優である。
- イルカ・チェイス(1926年)
- ジュリア・ホイット(1927年 - 1932年)
- ナタリー・シェイファー(1934年 - 1942年)
- マリアンヌ・スチュワート(1946年 - 1955年)
主な出演作品
[編集]公開年 | 邦題 原題 | 役名 | 備考 |
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1921 | 汚点 The Blot | フィル・ウエスト | |
1931 | 盗まれた天国 Stolen Heaven | スティーヴ・ペリー | |
シンガポール航路 The Road to Singapore | ジョージ・マーチ | ||
腕の男 Blonde Crazy | ダッパー・ダン・ベイカー | ||
1932 | O・Kアメリカ Okay, America! | マイルアウェイ・ロッソ | |
夜毎来る女 Night After Night | ディック・ボルトン | ||
戦慄街 Afraid to Talk | ジョン・ウェイド検事補 | ||
春なき二万年 20,000 Years in Sing Sing | ジョー・フィン | ||
フリスコ・ジェニー Frisco Jenny | スティーヴ・ダットン | ||
1933 | 追いつめられた女 The Woman Accused | レオ・ヤング | |
絶対の秘密 Strictly Personal | マグルーダー | ||
頓珍漢外交ゼネバ行 Diplomaniacs | ウィンクルレイド | ||
我輩はカモである Duck Soup | トレンティーノ大使 | ||
1934 | 巌窟王 The Count of Monte Cristo | ヴィルフォール | |
いとしのアデリン Sweet Adeline | デイ | ||
1935 | アリゾニアン The Arizonian | ジェイク・マネン | 別題『建設の嵐』 |
ポンペイ最後の日 The Last Days of Pompeii | Prefect | ||
1936 | 豪華一代娘 The Gorgeous Hussy | サンダーランド | |
1937 | 命を賭ける男 Her Husband Lies | ジョー・ソレル | |
ゾラの生涯 The Life of Emile Zola | Major Dort | ||
1943 | 天国は待ってくれる Heaven Can Wait | ランドルフ・ヴァン・クレーヴ | |
1944 | 情怨の谷 The Bridge of San Luis Rey | ドン・アンドレ | |
ダニー・ケイの新兵さん Up in Arms | アシュリー大佐 | ||
1946 | 汚名 Notorious | ポール・プレスコット | |
1948 | 凱旋門 Arch of Triumph | ボリス・モロソウ | |
1949 | 赤い子馬 The Red Pony | 祖父 | |
赤きダニューブ The Red Danube | Colonel Piniev | ||
1950 | アニーよ銃をとれ Annie Get Your Gun | バッファロー・ビル | |
アスファルト・ジャングル The Asphalt Jungle | アロンゾ・D・エメリッヒ | ||
流血の谷 Devil's Doorway | ヴァーン・クーラン | ||
トゥ・ウィークス・ウイズ・ラブ Two Weeks with Love | ホレイショ・ロビンソン | ||
The Magnificent Yankee | オリヴァー・ウェンデル・ホームズ | ||
1952 | 結婚協奏曲 We're Not Married! | フレディ・メルローズ | |
ゼンダ城の虜 The Prisoner of Zenda | Col. Zapt | ||
1953 | ジュリアス・シーザー Julius Caesar | ジュリアス・シーザー | |
1954 | ラプソディー Rhapsody | ニコラス・デュラン | |
重役室 Executive Suite | ジョージ・ナイル・カズウェル | ||
第八ジェット戦闘機隊 Men of the Fighting Lady | ジェームズ・A・ミッチェナー | ||
皇太子の初恋 The Student Prince | フェルディナンド国王 | ||
叛逆者 Betrayed | テン・エイク | ||
1955 | プロディガル The Prodigal | ナリーヴ | |
暴力教室 Blackboard Jungle | ジム・マードック | ||
1956 | 上流社会 High Society | ウィリーおじさん |
参考文献
[編集]- ^ “Louis Calhern - Biography” (英語). IMDb. 2013年10月19日閲覧。
- ^ AllMovieでは2月16日としている。
- ^ The Magnificent Yankee - インターネット・ブロードウェイ・データベース
- ^ The Teahouse of the August Moon - インターネット・ブロードウェイ・データベース
- ^ Louis Calhern - インターネット・ブロードウェイ・データベース