ヴィサージ (音楽グループ)
ヴィサージ Visage | |
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出身地 | イングランド・ロンドン |
ジャンル | シンセポップ ニューロマンティック ニュー・ウェイヴ |
活動期間 | 1978年 - 1985年 2004年 - 2010年 2012年 - 2015年 |
レーベル | ポリドール、Radar、Blitz Club/Control Room |
共同作業者 | マガジン、リッチ・キッズ、ウルトラヴォックス |
メンバー | スティーヴ・ストレンジ スティーヴ・バーナクル ローレン・デュヴァル ロビン・サイモン |
旧メンバー | ラスティ・イーガン ミッジ・ユーロ ビリー・カリー デイヴ・フォーミュラ ジョン・マッギオーク バリー・アダムソン ゲイリー・バーナクル アンディ・バーネット |
ヴィサージ(Visage)は、イギリスのシンセポップ・グループ。ニューロマンティックの発祥のバンドとして名が高い。ロンドンでナイトクラブを経営していたスティーヴ・ストレンジが中心。ニューロマンティックは彼が主宰していたクラブ・ビリーズで開催されていたデヴィッド・ボウイ・ナイトを発祥とする。グループ名はヴィジュアル(Visual)、ビザ(Visa)、AGEの三つの言葉をかけあわせたもの。
来歴
[編集]ナイトクラブを経営する他にバンド活動をしていたスティーヴ・ストレンジと、リッチ・キッズとして活動していたラスティ・イーガンとミッジ・ユーロの3人を母体として結成された。そこにウルトラヴォックスのキーボーディストであるビリー・カーリー、マガジンのジョン・マッギオーク、デイヴ・フォーミュラ、バリー・アダムソン(デビューシングルリリース後に脱退し、セッションメンバーとして参加)が加入。1980年11月に1stアルバム『ヴィサージ』をポリドール・レコードよりリリース。同時期にリリースされたシングル「Fade to Grey」は各国でトップ10入りし、ドイツとスイスでは1位を獲得するなど、バンドは一躍注目を集めた。
1981年に入りストレンジは次のアルバムを制作しようとしたが、マッギオークがスージー・アンド・ザ・バンシーズに加入するためバンドを脱退し、またそれぞれのメンバーのバンド活動が活発になり、制作のスケジュールが付け辛い状態になる。秋頃にようやくスタジオ入りし、2ndアルバム『舞-ダンス-』をレコーディングし、翌1982年3月にリリース。全英6位を記録した。この時点でユーロがウルトラヴォックスでの活動に専念するためバンドを脱退し、この頃レコード会社との契約上の問題が発生し2年間活動を休止する。1983年11月にベスト・アルバム『Fade to Grey – The Singles Collection』をリリース。全英38位。
1984年、契約上の問題が解消し新作の製作を開始するも、レコーディング開始間もなくカーリーとフォーミュラが脱退し、新メンバーを募って制作を継続。10月に3rdアルバム『ビート・ボーイ』をリリースするが商業的・批評的に失敗に終わる。翌1985年に解散する。
活動再開
[編集]2002年、長年に亘るヘロイン中毒と私生活上の問題を乗り越え[1]、ストレンジは'80年代に活躍したアーティストによるコンサートツアー「Here and Now Tour」に参加し、ヴィサージ時代の曲を歌った。ストレンジはエレクトロニックアーティストとヴィサージを再始動させようと計画する。SeizeやGotekiというバンドのメンバーと共に新作の制作を計画したり「Fade to grey」の新録ヴァージョンを制作した。その後も様々なアーティストとコラボレートしながらヴィサージとしての活動を模索する。2010年に「Fade to Grey」の新ミックスを制作し3月発表のベスト・アルバム『The Face – The Very Best of Visage』に収録。
2013年1月にストレンジはニュース番組に出演し、春に新作を出すことを発表した。4月に自身のFacebookから新曲「Shameless Fashion」を無料ダウンロード配信し、翌月にCDでリリース。同時期に4枚目となるニューアルバム『Hearts and Knives』をリリースし、2013年の下半期の大半をイギリス・ヨーロッパツアーに費やした。2014年3月に初来日を果たした。12月に過去のヴィサージの楽曲をオーケストラ仕様で蘇らせた、その名も『Orchestral』をリリース。
2015年2月12日、ストレンジが心臓発作によりエジプト・シャルム・エル・シェイクの病院で亡くなったことが報じられる。享年55歳。
メンバー
[編集]現在のメンバー
[編集]- スティーヴ・ストレンジ - ボーカル
- スティーヴ・バーナクル - ベース
- ローレン・デュヴァル - ボーカル
- ロビン・サイモン - ギター
過去のメンバー
[編集]- ラスティ・イーガン - ドラムス、パーカッション
- ミッジ・ユーロ - ギター、キーボード
- ビリー・カリー - ヴァイオリン、キーボード
- デイヴ・フォーミュラ - キーボード ※再結成後もサポートとして参加
- ジョン・マッギオーク - ギター、サックス
- バリー・アダムソン - ベース
- ゲイリー・バーナクル - サックス
- アンディ・バーネット - ギター
ディスコグラフィー
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- ヴィサージ - Visage (1980年)
- 舞-ダンス- - The Anvil (1982年)
- ビート・ボーイ - Beat Boy (1984年)
- Hearts and Knives (2013年)
- Orchestral (2014年)
- Demons to Diamonds (2015年、ストレンジの死後九ヶ月経ってからのリリース)
コンピレーション・アルバム
[編集]- Fade to Grey – The Singles Collection (1983年)
- Fade to Grey – The Singles Collection (1993年)
- Master Series (1998年)
- The Damned Don't Cry (2000年)
- The Face – The Very Best of Visage (2010年)
他のアーティストへの影響
[編集]スティーヴ・ストレンジはドレスを着て、真っ白な化粧(いわば女装)をしていたが、後のカルチャー・クラブのボーイ・ジョージやデッド・オア・アライヴのピート・パーンズなどが影響を受けた。
日本でもシンセポップバンド・SOFT BALLETの森岡賢がヴィサージから影響を受けたと公言し、女性DJのZono Pansyはスティーヴ・ストレンジから影響を受けたメイクアップでニューロマンティックDJとして活動している。元MALICE MIZERのKöziも現在のバンドZIZでたびたびカバーを披露した。
脚注
[編集]- ^ “BBC Wales – Music – Steve Strange – Biography”. BBC Wales (17 November 2008). 7 February 2015閲覧。
関連項目
[編集]- アダム&ジ・アンツ - ヴィサージと並ぶニューロマンティック発祥のバンド。
- ニューロマンティック
- ウルトラヴォックス