中九州横断道路
地域高規格道路 (無料) | |
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中九州横断道路 | |
地図 | |
路線延長 | 約120 km |
開通年 | 2007年(平成19年) - |
起点 | 大分県大分市 |
主な 経由都市 | 大分県豊後大野市 大分県竹田市 熊本県阿蘇市 |
終点 | 熊本県熊本市 |
接続する 主な道路 (記法) | 国道57号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
中九州横断道路(なかきゅうしゅうおうだんどうろ)は、大分県大分市から熊本県熊本市に至る地域高規格道路 (全長 約120 km)である。大分県内の既開通区間での略称は中九州道。
概要
[編集]1994年(平成6年)12月16日 計画路線に指定された。大分地区・熊本地区を相互に結び、かつ東九州自動車道・九州自動車道との連絡路としての役割を担う道路であり、両地区の交流促進道路(農産物の販路の拡大など)と両高速道路の補完道路という性格を併せ持つ。九州を横断して東九州道と九州道を連絡する高規格幹線道路としては、大分自動車道(佐賀県鳥栖市 - 大分県速見郡日出町、全線開通)と九州中央自動車道(熊本県上益城郡嘉島町 - 宮崎県延岡市、整備中)、および宮崎自動車道(宮崎県えびの市 - 宮崎市、全線開通)[注釈 1]があるが、当道路は前者2路線の中間に位置している。
以下の道路が整備区間に指定されている。この全てが自動車専用道路として建設されている。
- 犬飼千歳道路(犬飼IC - 千歳IC)
- 千歳大野道路(千歳IC - 大野IC)
- 大野竹田道路(大野IC - 竹田IC)
- 竹田阿蘇道路(竹田IC - 波野IC)
- 滝室坂道路(波野IC - 一の宮町坂梨)
- 北側復旧道路(阿蘇西IC - 大津IC)
- 大津道路(大津IC - 大津西IC)
- 大津熊本道路(大津西IC - 熊本北JCT)
上記のほか、大分宮河内IC - 犬飼IC間および、熊本北JCT - 下硯川IC間(熊本環状連絡道路)で計画段階評価を実施中である[1][2]。
早期の整備を実現するため、熊本県内の大津西IC - 熊本北JCT - 下硯川IC間では有料道路方式で整備が進められる予定である[3][4]。
インターチェンジなど
[編集]- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
- 施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。
- 未開通区間の名称は仮称である。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 犬飼ICから (km) | 備考 | 所在地 | |
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大分宮河内IC | E10 東九州自動車道 | 大分県 | 大分市 | |||
大分 - 犬飼 (計画段階評価手続き中[1]) | ||||||
犬飼IC | 国道57号(犬飼バイパス) 県道57号竹田犬飼線 | 0.0 | 大分県 | 豊後大野市 | ||
千歳IC | 県道57号竹田犬飼線 県道519号三重新殿線 県道668号山内新殿線 | 4.3 | ||||
大野東IC | 8.0 | |||||
大野IC | 県道26号三重野津原線 県道210号緒方大野線 | 13.0 | ||||
朝地IC | 県道57号竹田犬飼線 | 19.3 | ||||
竹田IC | 国道57号 県道47号竹田直入線[5] | 25.3 | 竹田市 | |||
竹田久住IC | 国道442号 | 事業中[6] | ||||
竹田西IC | 国道57号 | |||||
荻IC | ||||||
波野IC | 国道57号 | 47.8 | 熊本県 | 阿蘇市 | ||
一の宮町坂梨 | 県道213号内牧坂梨線(バイパス) | 54.1 | 2026年度開通予定[7] | |||
計画路線 | ||||||
阿蘇西IC | 国道57号(現道) | 0.0 | 大津方面出入口 | |||
車帰IC | 県道23号菊池赤水線 | 2.7 | 国道57号「北側復旧道路」 として開通。[注釈 2][8] | |||
大津東IC | 県道339号北外輪山大津線 | 7.6 | 菊池郡 大津町 | |||
大津IC | 県道339号北外輪山大津線 | 12.0 | ||||
大津西IC | 国道325号 | (0.0) | 事業中[9] | |||
合志IC | 県道316号住吉熊本線 | (4.7) | 事業中[10] | 合志市 | ||
西合志IC | 国道387号 | |||||
熊本北JCT | E3 九州自動車道 | (13.8) | 熊本市 北区 | |||
熊本北 - 下硯川 (計画段階評価手続き中[2][11]) | ||||||
下硯川IC | 国道3号 植木バイパス | 熊本県 | 熊本市 北区 | |||
熊本西環状道路 |
- キロポストは、犬飼バイパスと連続している。
沿革
[編集]- 1994年(平成6年)12月16日 : 中九州横断道路 計画路線に指定。
- 1995年(平成7年)度 : 犬飼千歳道路 事業化。
- 1996年(平成8年)度 : 千歳大野道路 事業化。
- 1997年(平成9年)9月 : 阿蘇大津道路 整備区間に指定。
- 1999年(平成11年)
- 年度 : 犬飼千歳道路・千歳大野道路 用地買収着手。
- 年度 : 千歳大野道路 着工。
- 12月 : 大野竹田道路 整備区間に指定。
- 2000年(平成12年)
- 年度 : 犬飼千歳道路 着工。
- 12月 : 竹田 - 荻間 調査区間に指定。
- 2005年(平成17年)4月13日 : 一般国道57号 改築工事(中九州横断道路「犬飼千歳道路及び千歳大野道路」新設工事・犬飼インターチェンジから大野インターチェンジまで)並びにこれに伴う町道及び村道付替工事について国土交通相より土地収用法に基づく事業認定が公示される[12]。
- 2006年(平成18年)10月 : 大野竹田道路 着工。
- 2007年(平成19年)3月18日 : 犬飼千歳道路・犬飼IC - 千歳IC間 開通。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)12月3日 : 九州地方整備局の事業評価監視委員会において長期未着工となっていた阿蘇大津道路の事業を休止し、国道57号現道の4車線化(立野拡幅・瀬田拡幅)を優先させることが決定される[13][14]。
- 2012年(平成24年)6月26日 : 一般国道57号 改築工事(中九州横断道路「大野竹田道路」・大分県豊後大野市大野町から同市朝地町まで)及びこれに伴う市道付替工事について国土交通相より土地収用法に基づく事業認定が公示される[15]。
- 2013年(平成25年)度 : 滝室坂道路 事業化[16]。
- 2015年(平成27年)2月15日 : 大野竹田道路・大野IC - 朝地IC 開通[17]。
- 2018年(平成30年)6月24日 : 滝室坂道路 着工。
- 2019年(平成31年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)3月30日 : 中九州横断道路「大分 - 犬飼」間について、計画段階評価を進めるための調査着手[23][24][25]。
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)9月24日 : 大津熊本道路(合志〜熊本)着工[27]。
- 2024年(令和6年)
予定
[編集]- 2026年度(令和8年度) : 滝室坂道路(波野IC〜阿蘇市一の宮町坂梨)開通[7]。
交通量
[編集]24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
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犬飼IC - 千歳IC | 11,895 | 11,406 | 13,924 |
千歳IC - 大野東IC | 7,881 | 8,330 | 9,359 |
大野東IC - 大野IC | 7,196 | 7,973 | 8,697 |
大野IC - 朝地IC | 調査当時未開通 | 5,524 | 2,041 |
朝地IC - 竹田IC | 調査当時未開通 | 6,283 | |
阿蘇西IC - 車帰IC | 調査当時未開通 | 8,696 | |
車帰IC - 大津東IC | 9,975 | ||
大津東IC - 大津IC | 8,082 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
注釈
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “中九州横断道路(大分〜犬飼) 第2回 説明資料” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 (2022年12月15日). 2022年12月23日閲覧。
- ^ a b “中九州横断道路 熊本北〜下硯川(熊本環状連絡道路) 第2回 説明資料” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 (2023年6月19日). 2024年4月19日閲覧。
- ^ a b 『第2回 熊本県 中九州横断道路事業調整会議 議事概要』(PDF)(プレスリリース)国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所、2024年4月25日 。2024年5月20日閲覧。
- ^ “中九州横断道路、県内一部区間で有料化 国交省が早期整備へ検討”. 熊本日日新聞. (2024年4月25日) 2024年5月20日閲覧。
- ^ 平成24年度 第3回 九州地方整備局 事業評価監視委員会 国道57号(中九州横断道路) 大野竹田道路 国土交通省 九州地方整備局
- ^ a b “新規事業採択時評価結果(平成31年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省 道路局. 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b 『中九州横断道路 一般国道57号 滝室坂道路が令和8年度に開通します!』(PDF)(プレスリリース)国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所、2024年5月17日 。2024年5月20日閲覧。
- ^ a b “国道57号北側復旧ルート・国道57号現道部が10月3日に開通 〜 熊本・大分間の迂回が解消 〜” (PDF). 国土交通省道路局 (2020年9月11日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “新規事業採択時評価結果(令和4年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省道路局. 2022年3月26日閲覧。
- ^ a b “新規事業採択時評価結果(令和2年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省道路局. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “熊本環状道路について” (PDF). 地域高規格熊本環状道路建設促進期成会. 2021年10月20日閲覧。
- ^ 国土交通省告示第四百四十七号 (PDF) - 国土交通省 平成十七年四月十三日
- ^ “国道57号(中九州横断道路)阿蘇大津道路 再評価資料” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 (2009年12月3日). 2014年4月27日閲覧。
- ^ “阿蘇大津道路建設休止へ”. NETIBNEWS. (2009年12月8日) 2014年4月27日閲覧。
- ^ 国土交通省告示第七百四十三号 (PDF) - 国土交通省 平成二十四年六月二十六日
- ^ “新規事業採択時評価結果(平成25年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省 道路局. 2021年10月20日閲覧。
- ^ 豊肥の“大動脈”延伸 大野―朝地間が開通 大分合同新聞 2015年2月16日
- ^ “中九州横断道路 国道57号 大野竹田道路(朝地IC〜竹田IC間) 平成31年1月19日(土)に開通します” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 佐伯河川国道事務所 (2018年12月4日). 2018年12月4日閲覧。
- ^ “経済効果、交流促進に期待 中九州道 竹田市でセレモニー”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社). (2019年4月3日). 2019-4-3. オリジナルの2019年4月3日時点におけるアーカイブ。 2019年4月3日閲覧。
- ^ “令和2年度予算における国直轄事業の新規事業化について(知事コメント) / 熊本県”. 熊本県ホームページ. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “国道57号北側ルート、異例の格上げ 自動車専用を復旧 中九州道、進展期待も”. 熊本日日新聞 (2020年10月5日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ “蒲島郁夫・熊本県知事 創造的復興の先、5つの安全保障へ 2021年12月号 事業構想オンライン”. 学校法人先端教育機構 (2021年11月1日). 2023年10月6日閲覧。
- ^ 中九州横断道路「大分〜犬飼」間の計画段階評価を進めるための調査着手について - 大分県ホームページ
- ^ 中九州横断道路 大分〜犬飼間(計画段階評価を進めるための調査着手) (PDF) - 大分県ホームページ資料 2021年3月30日付
- ^ 中九州道犬飼ICー東九州道宮河内IC 国に接続ルート要望へ - 大分合同新聞 2021年3月6日付
- ^ “国道57号(中九州横断道路)竹田阿蘇道路の工事に着手します 〜地域の観光・医療・産業の活性化を支援します〜” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 佐伯河川国道事務所・熊本河川国道事務所 (2022年10月14日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “中九州横断道路 大津熊本道路(合志〜熊本)の工事に着手します 〜地域産業の活性化・災害時の輸送ネットワーク・観光振興を支援します〜” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 熊本河川国道事務所 (2023年7月28日). 2023年7月28日閲覧。
- ^ 『令和6年度 国土交通省関係予算概要 (九州地方整備局関連)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省九州地方整備局、2024年4月1日 。2024年4月1日閲覧。
参考
[編集]- 再評価結果(平成22年度事業継続箇所)事業名・地域高規格道路 中九州横断道路 一般国道57号 大野竹田道路 (PDF) - 国土交通省 道路局 国道・防災課
- 国道57号北側復旧ルートの決定 (PDF) - 国土交通省 道路局 国道・防災課