中京五流舞踊公演

中京五流舞踊公演(ちゅうきょうごりゅうぶようこうえん)は、東海地方を中心に舞踊活動し「在名五流派」と呼ばれる赤堀流工藤流名古屋西川流花柳流藤間流家元や主力舞踊家が参加して、毎年12月の第1週目の日曜日中日劇場で開催される舞踊公演。各流派のお家芸から古典舞踊、素踊り、創作舞踊と多岐に渡って発表されており、2010年で57回目を数える。「五流大会」や「五流会」とも言われている。

戦後すぐ、現在の名古屋市中区伏見にある御園座で開かれ、1966年に中日劇場が開場して以来は中日劇場で開催されている。1998年までは天皇誕生日(現在の昭和の日)が開催日であったが、1999年から12月の第1週目の日曜日になっている。

演目は、各流派が昼夜1番ずつ、長唄1番、清元もしくは常磐津1番を踊る。清元と常磐津は隔年になっている。昼5番、夜5番の合計10番になるが、近年は特別記念番組などの企画があり必ずそうではない。

中日新聞夕刊の芸能面でも各流派の稽古風景や出演者や演目の解説が載っている記事が見られる。

2010年は2009年の内田流の初参加に続き,「特別企画番組」ということで、名古屋市を中心に舞踊活動している、立花流五條流が初参加した。

2010年 第57回中京五流舞踊公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考 
長唄 松の緑 名古屋西川流  
清元 お祭り 工藤流
清元 権八 花柳流 4世花柳壽輔
長唄 四季 藤間流 藤間勘章 山田抄太郎作曲
清元 六歌仙容彩 文屋喜撰  立花流 特別企画番組
長唄 [要曖昧さ回避]獅子 赤堀流 二代赤堀鶴吉
清元 賑民寿萬歳 藤間流 藤間勘章  
清元 お七 赤堀流 赤堀加鶴絵 木村冨子作詞 清元寿兵衛作曲
長唄 靱猿 花柳流 4世花柳壽輔
清元 おさん茂兵衛 名古屋西川流 二世西川鯉三郎 近松門左衛門作『大経師昔暦』より。川口松太郎作 清元榮寿郎作曲
長唄 大原女 五條流 特別企画番組
長唄 都鳥早替り瓢箪 工藤流    

2009年 第56回中京五流舞踊公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考 
常磐津 三ツ面子守 工藤流  
長唄 の色種 花柳流 4世花柳壽輔
長唄 風流船揃 藤間流 藤間勘章
常磐津 松廼羽衣 赤堀流 赤堀加鶴繪
常磐津 常磐廼獅子 稲垣流 特別企画番組
長唄 助六 名古屋西川流
長唄 島の千歳 赤堀流 二代赤堀鶴吉  
常磐津 花翫暦色所八景  年増   西川流
常磐津 洛中洛外 藤間流 藤間勘章
長唄 まかしょ 工藤流
長唄 四季の山姥 内田流 内田るり子 特別企画番組
常磐津 もやい 花柳流    

2008年 第55回記念中京五流舞踊記念公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考   
清元 江戸の賑い 花柳流  
長唄 獅子 藤間流 藤間勘章
長唄 赤堀流
清元 保名 名古屋西川流
長唄 大原女 工藤流
清元 魂まつり 名古屋西川流 藤間流 九条武子作詞、清元榮壽郎作曲 特別番組
長唄 時雨西行 名古屋西川流  
清元 流星 工藤流
清元 四君子 赤堀流
長唄 都風流 花柳流 久保田万太郎作詞、稀音家浄観作曲
清元 藤間流 藤間勘章 田中青滋 作詞、清元榮壽郎作曲
長唄 風流船揃 赤堀流 工藤流 花柳流 特別番組

2007年 第54回中京五流舞踊公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考
長唄 晒三番叟 藤間流   藤間勘章
常磐津 隅田川雪の八景 赤堀流  赤堀加鶴繪    
長唄 島の千歳 名古屋西川流
常磐津 忍夜恋曲者 将門 工藤流
常磐津 夕月 花柳流     
常磐津 屋敷娘 赤堀流、名古屋西川流、藤間流  特別番組
長唄 供奴 工藤流
長唄 船頭 花柳流  五世花柳芳次郎4世花柳壽輔
常磐津 むらぎも杖 名古屋西川流  西川鯉三郎  常磐津文字八作曲
常磐津 日高三ツ面 藤間流  藤間勘章
長唄  春秋  赤堀流  二世赤堀鶴吉
長唄 獅子 工藤流 花柳流、 特別番組

2006年 開場40周年記念 第53回中京五流舞踊公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考   
清元 北州 赤堀流  
長唄 茂登木 名古屋西川流 二世西川鯉三郎 田中青磁作詞 十四世杵屋六左衛門作曲 
長唄 吉野天人 工藤流
清元 土佐絵 花柳流
清元 女保名 藤間流 藤間勘章
清元 吉原雀 藤間流 赤堀流 中日劇場開場40周年記念特別番組
長唄 雛鶴三番叟 花柳流  
長唄 都風流 藤間流 藤間勘章 久保田万太郎作詞 稀音家浄観作曲
清元 隅田川 工藤流
長唄 鷺娘 赤堀流
清元 道行故郷の春雨 梅川  名古屋西川流
清元 車引 花柳流 名古屋西川流 工藤流 中日劇場開場40周年記念特別番組

2005年 第52回中京五流舞踊公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考   
長唄   鷺娘        名古屋西川流  
長唄   座敷舞道成寺  工藤流 吉村雄輝指導
常磐津   東都獅子 花柳流
常磐津   閏茲姿八景 景清   藤間流 藤間勘章
長唄   英執着獅子 赤堀流 赤堀加鶴繪
長唄   水仙丹前 藤間流 藤間勘章  
常磐津   子宝三番叟 赤堀流
長唄    賤機帯 花柳流
常磐津     名古屋西川流
義太夫 常磐津    五条橋 工藤流

2004年 第51回中京五流舞踊公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考   
清元   文屋        工藤流  
長唄   寿  花柳流
清元   お祭り 藤間流 藤間勘章
長唄     赤堀流 赤堀加鶴繪 十四世杵屋六左衛門作曲
長唄   宿の月 名古屋西川流 二世西川鯉三郎 田中青滋作詞 杵屋喜多六作曲
清元   の若葉 赤堀流  
清元   雪月花 名古屋西川流 二世西川鯉三郎 吉井勇作詞 清元榮寿郎作曲
長唄   風流船揃 藤間流 藤間勘章
長唄   正札附根元草摺引 工藤流
清元   喜撰 花柳流 5世花柳芳次郎4世花柳壽輔監修

2003年 第50回記念 中京五流舞踊記念公演

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邦楽 題名 出演流派 振付 備考   
常磐津   松島        赤堀流  
常磐津   松廼羽衣  藤間流 藤間勘章
長唄   阿国 花柳流 3世花柳壽輔 3世花柳壽輔指導
常磐津   積恋雪関扉(下) 名古屋西川流
長唄   連獅子 工藤流
長唄   俄拍子五彩花賑 俄獅子 赤堀流 工藤流、名古屋西川流、花柳流藤間流 第50回記念 中京五流舞踊記念公演 特別番組 
長唄   紀州道成寺 名古屋西川流 二世西川鯉三郎
常磐津   釣女 工藤流
常磐津   千代の友鶴 赤堀流
長唄   雪月花 花柳流 3世花柳壽輔
長唄   多摩川 藤間流 藤間勘章
長唄   俄拍子五彩花賑  俄獅子  赤堀流 工藤流、名古屋西川流、花柳流、藤間流 第50回記念 中京五流舞踊記念公演 特別番組

参考資料

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関連項目

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