予告編

予告編(或いは、予告)(よこくへん)は、映画の近日公開作品や連続するテレビ番組(主にドラマアニメドキュメンタリー)の次回放送分などを予告紹介するために制作された短時間の宣伝素材である。本編をダイジェスト的に編集し、BGMナレーションキャッチコピーなどが効果的に加えられたものが主流。英語ではトレーラー英語: Trailer)という。

映画予告編

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1931年の映画「フランケンシュタイン」の 映画予告編(WebM形式、音声つき、Help:音声・動画の再生

映画館インターネットで上映・公開されるものとテレビ放送スポットコマーシャル)用とがあり、テレビスポットの場合は15秒か30秒のバージョンが主流。映画館やインターネットの場合は要点をまとめた2、3分程度のものが上映・公開されており、またインターネット上でしか観られないバージョンが作成されることもある。

映画のヒットを左右する重要パートであり、場合によっては「本編よりも予告編のほうが面白い」という評価を得たりすることがある。また、本編が未完成の段階で作られるものは、本編未使用のカットが含まれていたり、音楽が本編とは違う既製の他の映画音楽からの流用や予告編での使用に特化して作曲されたエピックというジャンルの音楽、クラシック音楽などが使われることもある。また、撮影開始間もなくか、撮影開始前に作られる、本編の撮影素材がまだ存在していない段階で作られるものは「特報」と称し、通常の予告編と区別される。視聴者の興味関心を惹くために、映画本編とは直接関係の無い、製作発表の記者会見や(完成試写会やいわゆる0号試写(初号試写)における)観客へのインタビューなどが盛り込まれる事もある。アニメ映画においては、本編とはまったく違う予告編オリジナルのアニメーションが作られることがある。

VHSソフトやDVDソフト、ブルーレイソフトでは「予告編」及び「特報」が、テレビやラジオ(一部作品のみ)のスポットCMと共に「特典」として収録されていることがある。

なお、映倫においては、予告編は本編とは独立した一つの映画として審査が行われる。承認番号も独立したものが付けられるが、本編と区別するために、最後に「-T」が付けられる。また、「どういう映画の上映の前に使われるか分からない」という理由により、本編がR18+等であっても、予告編には全て「一般作」の基準が適用される[1]

予告編では本編に登場しないシーンや出演者が含まれていることがある。これを巡って、「予告編に出演している人物目当てで映画本編をレンタルしたのに本編では該当人物が一切登場していなかった」として、裁判に発展した事例がある[2]

制作

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かつては助監督が作ることが多く、監督昇格のための修行の一つだった。現在は大部分が、配給会社からの依頼により「予告編専門の制作プロダクション」によって作られている。

テレビ番組

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テレビ番組の場合は、番組の末尾(終了部分)に放送されていることが多い。

関連項目

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  • ティーザー予告 - 予告編よりも短く、本編映像を使用していない場合も多い。

脚注

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  1. ^ ただ本編がR18+の映画の予告編が「一般作」基準の映画の前に上映されることはあまり多くない。
  2. ^ 中谷直登 (2022年12月23日). “「映画の予告編にあったシーンが本編になかった」は虚偽広告の可能性、米裁判所が見解”. THE RIVER. 2022年12月24日閲覧。

外部リンク

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