二葉憲香
二葉 憲香(ふたば けんこう、1916年3月8日 - 1995年11月15日)は、日本の仏教学者。京都女子学園長。龍谷大学名誉教授・元学長。
広島県高田郡八千代町土師出身。生家は浄土真宗明願寺。1943年龍谷大学研究科卒。1946年満洲から引揚げ、龍谷大学教員。1974年「古代仏教思想史研究」で龍谷大学文学博士。龍谷大学教授。69年学長代行。学園紛争を切り抜け、学長となる。同名誉教授、京都女子学園長。生家の住職は従妹でもある妻テルエが務めた[1]。
著書
[編集]- 『親鸞の人間像』(眞宗典籍刊行會、1954年)
- 『親鸞の社会的実践』百華苑 1956
- 『無宗教時代と仏教』百華苑 1961
- 『古代仏教思想史研究 日本古代における律令仏教及び反律令仏教の研究』永田文昌堂 1962
- 『親鸞の研究 親鸞における信と歴史』百華苑 1962
- 『親鸞のひらいた地平』永田文昌堂 1975
- 『日本古代仏教史の研究』永田文昌堂 1984
- 『日本仏教の課題 もう一つの文化の構築に向けて』毎日新聞社 1986
- 『天皇制と真宗』三隅組教学研究会編 永田文昌堂 1991
- 『親鸞 仏教無我伝承の実現』永田文昌堂 1996
- 『二葉憲香著作集』第4、5、9、10巻 永田文昌堂 2000-04
共編著
[編集]- 『史料日本仏教史』編 永田文昌堂 1971
- 『島地黙雷全集』全5巻 福嶋寛隆共編 本願寺出版部 1973-78
- 『日本仏教史研究 国家と仏教』編 永田文昌堂 1979-81
- 『念仏が開く歴史と社会』児玉暁洋共著 東本願寺出版部 同朋選書 1982
- 『赤松連城資料』監修 「赤松連城」研究会編 本願寺出版部 1982-84
- 『親鸞のすべて』編 新人物往来社 1984
- 『民衆と仏教 古代・中世編』編 永田文昌堂 日本仏教史研究 1984
- 『親鸞をめぐるもうひとつの文化論』ロバート・N・ベラー, アルフレッド・ブルーム共著 永田文昌堂 1997
- 『歴史のなかの親鸞』松尾博仁,福嶋寛隆共著 永田文昌堂 1998
- 『我がいのち我がいのちにあらず』小川仲造・尾畑文正・滝本誠海共著 自照社出版 2000
- 『浄土真宗の祖親鸞』編 新人物文庫 2011
記念論集
[編集]- 『仏教史学論集』二葉博士還暦記念会編 永田文昌堂 1977
- 『日本仏教史論叢 二葉憲香博士古稀記念』永田文昌堂 1986
論文
[編集]関連図書
[編集]- 二葉博士還暦記念会編『仏教史学論集』(永田文昌堂、1977年)
- 二葉憲香博士古稀記念論集刊行会編『日本仏教史論叢:二葉憲香博士古稀記念』(永田文昌堂、1986年)
- 学園記念事業推進プロジェクト編『自然法爾:京都女子学園の教育理念』(京都女子学園、2000年)
脚注
[編集]- ^ 『現代日本人名録』1987