交響曲第1番 (シマノフスキ)
交響曲第1番 | |
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作品15 | |
カロル・シマノフスキの交響曲 | |
時代 | 後期ロマン派 |
様式 | 交響曲 |
形式 | 管弦楽曲 |
作曲期間 | 1906年 - 1907年 |
演奏時間 | 約20分 |
楽章数 | 2 (当初は3) |
楽器 | オーケストラ |
初演 | |
日付 | 1909年3月26日 |
会場 | ポーランド ワルシャワ |
演者 | グジェゴシュ・フィテルベルク指揮 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 |
交響曲第1番 ヘ短調 作品15(ポーランド語: I Symfonia f-moll op. 15[1])は、カロル・シマノフスキが1907年に作曲した交響曲。
概要
[編集]1906年から1907年にかけて書かれた[2]。当初は3楽章構成のつもりで作曲していたが、第2楽章は完成しなかったので、第1、3楽章のみしか演奏されない[3]。この曲は評価されることなく消えていき、シマノフスキ自身も成功しなかったとみなしている[1][2]。
第1楽章は、悲劇的アレグロ(Allegro pathétique)[4]。1906年7月11日付のアンナ・マリア・クレフニオフスカへの手紙で次のように書いている[1][2]。
すでに交響曲の第1楽章のスケッチを完了しまして、明日からオーケストレーションにとりかかります。何かしら「対位法的―和声法的―オーケストラの怪物」といったものができそうです。批評家たちが罵詈雑言で口を青黒くして、演奏会場から出ていくだろうと、今から楽しみにしています。
— シマノフスキ、日本シマノフスキ協会 編『シマノフスキ 人と作品』春秋社、1991年5月20日、65頁。ISBN 9784393931097。
第2楽章はスケッチを書いたもののオーケストレーションされず、現在では詳細は全く不明である[3]。第3楽章はアレグレット・コン・モート・グラツィオーソ(Allegretto con moto grazioso)[4]。交響曲の作曲は第3楽章から始められたと推測されている[2]。シマノフスキは「非常に軽快な着想」として第3楽章を好んでいた[3]。
1909年3月26日にワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団で、シマノフスキの死後の1938年10月6日にポーランド放送で、いずれもグジェゴシュ・フィテルベルクの指揮で演奏された[1][4][3]。
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]書籍
[編集]- 日本シマノフスキ協会 編『シマノフスキ 人と作品』春秋社、1991年5月20日。ISBN 9784393931097。
オンラインの情報源
[編集]- “I Symfonia f-moll op. 15” (ポーランド語). ワルシャワ大学. 2019年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月9日閲覧。
- “Symphony No. 1 in F minor Op. 15 - Karol Szymanowski” (英語). Culture.pl. 2022年5月9日閲覧。