交響曲第3番 (ドレーゼケ)
交響曲第3番 ハ長調 作品40は、フェリクス・ドレーゼケが3番目に作曲した交響曲。『悲劇的交響曲』という通称を持ち、彼の交響曲の中で最も重要なものとされている。1886年12月に完成し、1888年2月13日にエルンスト・フォン・シューフの指揮によりドレスデンで初演された。
循環形式に基づいて作曲されている。第1楽章は調性不明瞭な序奏において4楽章の主題が暗示されたのちにハ長調へ至る。第2、第3楽章を経て悲劇的なフィナーレへ至る。このフィナーレは826小節にものぼり、交響詩的な自由な形式で書かれている。最後に第1楽章が回帰し、ハ長調で静かに終結する。
楽器編成
[編集]構成
[編集]- 第1楽章 Andante - Allegro risoluto ハ長調
- 第2楽章 Grave: Adagio ma non troppo イ短調
- 第3楽章 Scherzo: Allegro molto vivace ハ長調
- 第4楽章 Finale: Allegro con brio ハ短調-ハ長調
演奏時間:約50分
参考文献
[編集]- Krueck, Alan H.: The Symphonies of Felix Draeseke. A Study in Consideration of Developments in Symphonic Form in the Second Half of the Nineteenth Century. Zürich, 1967
- Loos, Helmut u. a. (Hrsg.): Schriftenreihe der Internationalen Draeseke-Gesellschaft. Gudrun Schröder Verlag, Bonn, 1987–1998 - Band V: Zum Schaffen von Felix Draeseke: Instrumentalwerke und geistliche Musik.