仁木英之
仁木英之(にき ひでゆき、1973年4月17日 - )は、日本の小説家。大阪府出身。
経歴
[編集]大阪教育大学附属高等学校平野校舎を経て、信州大学人文学部中国文学専攻卒業。在学中には北京第二外国語大学に2年留学し、卒論ではチベットについて扱う。
1年間西友での会社員生活を経て、1999年より長野県長野市で学習塾を営む。30歳のときにパソコンの美少女ゲームにハマり、その二次創作として初めての小説を書く[1]。2006年に『碭山の梨』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞[2]。
人物
[編集]中国史を専攻した原点は「三国志」であるという。趣味は総合格闘技[3]。
作品
[編集]僕僕先生シリーズ
[編集]→詳細は「僕僕先生」を参照
- 僕僕先生(2006年11月 新潮社/2009年4月 新潮文庫)
- 薄妃の恋 僕僕先生(2008年9月 新潮社/2010年9月 新潮文庫)
- 胡蝶の失くし物 僕僕先生(2009年3月 新潮社/2011年6月 新潮文庫)
- さびしい女神 僕僕先生(2010年4月 新潮社/2013年1月 新潮文庫)
- 先生の隠しごと 僕僕先生(2011年4月 新潮社/2014年1月 新潮文庫)
- 鋼の魂 僕僕先生(2012年4月 新潮社/2015年1月 新潮文庫)
- 童子の輪舞曲 僕僕先生(2013年4月 新潮社/2016年4月 新潮文庫)
- 仙丹の契り 僕僕先生(2014年8月 新潮社/2017年3月 新潮文庫)
- 僕僕先生 零(2015年1月 新潮文庫nex)
- 恋せよ魂魄 僕僕先生(2015年8月 新潮社/2018年6月 新潮文庫)
- 王の厨房 僕僕先生 零(2016年7月 新潮文庫nex)
- 神仙の告白 旅路の果てに 僕僕先生(2016年11月 新潮社/2021年1月 新潮文庫)
- 師弟の祈り 旅路の果てに 僕僕先生(2018年6月 新潮社/2021年1月 新潮文庫)
五代史シリーズ
[編集]- 夕陽の梨 五代英雄伝(2008年5月 学研プラス/2009年10月 朝日文庫 上下巻)- 朝日文庫版では『朱温』に改題
- 李嗣源(2010年10月 朝日文庫 上下巻)
- 耶律徳光と述律(2011年10月 朝日文庫 上下巻)
千里伝シリーズ
[編集]- 千里伝 五嶽真形図(2009年10月 講談社/2011年11月 講談社文庫)
- 千里伝 時輪の轍(2010年10月 講談社/2012年7月 講談社文庫)
- 千里伝 武神の賽(2011年11月 講談社/2013年7月 講談社文庫)
- 千里伝 乾坤の児(2012年11月 講談社/2014年5月 講談社文庫)
くるすの残光シリーズ
[編集]- くるすの残光(2011年2月 祥伝社/2013年6月 祥伝社文庫)
- くるすの残光 月の聖槍(2012年2月 祥伝社/2014年9月 祥伝社文庫)
- くるすの残光 いえす再臨(2013年5月 祥伝社/2015年7月 祥伝社文庫)
- くるすの残光 天の庭(2015年2月 祥伝社/2016年7月 祥伝社文庫)
- くるすの残光 最後の審判(2016年6月 祥伝社/2017年10月 祥伝社文庫)
黄泉坂案内人シリーズ
[編集]- 黄泉坂案内人(2011年6月 角川書店/2014年7月 角川文庫)
- 黄泉坂の娘たち(2014年9月 KADOKAWA/2017年6月 角川文庫)- 角川文庫版では『黄泉坂案内人 少女たちの選挙戦』に改題
- 黄泉坂案内人 三条目(2017年7月 KADOKAWA/2019年9月 角川文庫)- 角川文庫版では『黄泉坂案内人 愛しき約束』に改題
- 黄泉坂案内人 思い出の向こう岸(2018年10月 KADOKAWA)
魔神航路シリーズ
[編集]- 魔神航路 肩乗りテューポーンと英雄船(2012年3月 PHP文芸文庫)
- 魔神航路 2 伝説の巨人(2013年10月 PHP文芸文庫)
- 魔神航路 3 英雄の結婚(2015年7月 PHP文芸文庫)
- 魔神航路 Z ゼウスとの決戦(2017年1月 PHP文芸文庫)
ちょうかい 未犯調査室
[編集]立川忍びよりシリーズ
[編集]- 立川忍びより(2017年2月 KADOKAWA/2019年2月 角川文庫)
- 立川忍びより 忍ビジネスはじめました!(2019年3月 KADOKAWA)
レギオニスシリーズ
[編集]- レギオニス 興隆編(2018年10月 中公文庫)
- レギオニス 信長の天運(2019年1月 中公文庫)
- レギオニス 秀吉の躍進(2019年4月 中公文庫)
- レギオニス 勝家の決断(2019年7月 中公文庫)
ノンシリーズ
[編集]- 飯綱颪 十六夜長屋日月抄(2006年12月 学研M文庫/2018年8月 徳間文庫)
- 高原王記(2010年2月 幻冬舎/2013年6月 幻冬舎文庫)
- 海遊記 義浄西往伝(2011年9月 文藝春秋/2014年3月 文春文庫)
- 我ニ救国ノ策アリ 佐久間象山向天記(2012年10月 幻冬舎/2015年6月 幻冬舎時代小説文庫)
- 大坂将星伝(2013年1月 - 3月 星海社FICTIONS 上中下巻/2016年6月 講談社文庫 上下巻)- 講談社文庫版は『真田を云て、毛利を云わず』に改題
- 撲撲少年(2013年6月 角川書店/2015年8月 角川文庫)
- 千年少女 不死鬼譚きゅうこん(2013年8月 GA文庫)
- まほろばの王たち(2014年3月 講談社/2017年10月 講談社文庫)
- 水平線のぼくら 天使のジャンパー(2014年6月 角川春樹事務所)
- つちくれさん(2014年11月 朝日新聞出版)
- 三舟、奔る!(2016年7月 実業之日本社/2019年12月 実業之日本社文庫)- 実業之日本社文庫版では『鉄舟の剣 幕末三舟青雲録』に改題
- 千夜と一夜の物語(2017年9月 文藝春秋)
- 奏弾室(2018年3月 徳間書店)
- ていん島の記(2019年4月 講談社)
- 魔界の子、鬼の娘(2020年1月 徳間文庫)
- マギオ・ムジーク(2020年7月 JULA NOVELS)
- 我、過てり(2020年12月 角川春樹事務所)
- モノノ怪 執 (2022年6月 角川文庫)- アニメ作品のスピンオフ小説。
脚注
[編集]- ^ “第163回:仁木英之さんその3「長野で塾を経営する&小説を書く」 - 作家の読書道|WEB本の雑誌”. WEB本の雑誌. 2020年11月23日閲覧。
- ^ “7月16日(水) 仁木英之氏講演会(全学教育機構授業公開)|信州大学”. www.shinshu-u.ac.jp. 2020年11月23日閲覧。
- ^ “小説家・仁木英之さん、仕事を捨てて母親を選んだ「三国志」の徐庶に惹かれる|好書好日”. 好書好日. 2020年11月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部サイト
[編集]- ひで山雑記(本人によるブログ)
- ぼくぼくステーション(新潮社の公式サイト)
- twitter (本人のツイッター)