仮面の正体

『仮面の正体』
キッススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロック
レーベル カサブランカ
プロデュース ヴィニ・ポンシア
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 35位(アメリカ)
  • キッス アルバム 年表
    地獄からの脱出
    (1979年)
    仮面の正体
    (1980年)
    〜エルダー〜 魔界大決戦
    (1981年)
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    仮面の正体(かめんのしょうたい、英:Unmasked)は1980年キッスが発表した8枚目のスタジオ・アルバム。

    オリジナル・ドラマーのピーター・クリスが在籍中に発表された最後のアルバムである。

    解説

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    前作『地獄からの脱出』のヒットに気を良くしたメンバーは、前作を担当したプロデューサーのヴィニ・ポンシアを再度起用して、さらなるポップ化路線を進めた。前作では自作の1曲にしか参加していなかったクリスは、本作ではレコーディングにも曲作りにも一切関わっておらず、前作でも彼の代役を務めたアントン・フィグが全曲に参加した。

    ポール・スタンレーが発案したアメリカン・コミックス風のジャケットは「キッスの素顔に迫る」というストーリーで、メンバーの評価は今一つだった。

    収録曲の11曲のうちジェラルド・マクマホンの「イズ・ザット・ユー?」[1]を除く10曲がオリジナルで、ポンシアが8曲の共作者に名を連ねている。キャッチーなナンバーを揃え、徹底的に売れ線を狙った。しかし期待したほどの反応は得られず、前作に比べて売上は下降した。次作『〜エルダー〜 魔界大決戦』(1981年)と共に混乱期を象徴する1作となった。「シャンディ」[2]はシングル・ヒットしたが長続きしなかった。

    クリスは「シャンディ」のPVの撮影を最後に脱退した。本作発売に伴うツアーは新メンバーのエリック・カーを迎えて行なわれたが、比較的短めに終了した[注釈 1]

    収録曲

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    1. イズ・ザット・ユー? - IS THAT YOU? (3:59)作詞/作曲:ジェラルド・マクマホン
      リード・ヴォーカルはスタンレー。
    2. シャンディ - SHANDI (3:36)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはスタンレー。リードギターも彼が弾いている。
      PVにはクリスも出演している。オーストラリアで大ヒットした。現在でも稀に演奏され、オーストラリアでは定番曲。
    3. トーク・トゥ・ミー - TALK TO ME (4:02)作詞/作曲:エース・フレーリー
      リード・ヴォーカルはフレーリー。リズム・ギターとベース・ギターも彼が弾いている。
      シングル・カットされた[3]
    4. 裸の街 - NAKED CITY (3:52)作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ヴィニ・ポンシア、ボブ・キューリック、ペペ・カストロ
      リード・ヴォーカルはシモンズ。
      ポップな楽曲が多い中、唯一トーンが暗いが都会的な雰囲気の曲。
    5. 心のままに - WHAT MAKES THE WORLD GO 'ROUND (4:15)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはスタンレー。
    6. トゥモロー - TOMORROW (3:17)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはスタンレー。ベース・ギターも彼が弾いている。
      日本でシングル・カットされた[4]
    7. 魔性の誘惑 - TWO SIDES OF THE COIN (3:16)作詞/作曲:エース・フレーリー
      リード・ヴォーカルはフレーリー。リズム・ギターとベース・ギターも彼が弾いている。
    8. 奈落の天使 - SHE'S SO EUROPEAN (3:32)作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはシモンズ。
    9. 傷だらけの素顔 - EASY AS IT SEEMS (3:25)作詞/作曲:ポール・スタンレー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはスタンレー。
      前作アルバムのヒットシングル「ラヴィン・ユー・ベイビー」と同様に、ディスコ調のサウンドとなっている。
    10. トーピード・ガール - TORPEDO GIRL (3:45)作詞/作曲:エース・フレーリー、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはフレーリー。リズム・ギターとベース・ギターも彼が弾いている。
      当初タイトルは"Tokio Girl"だったが、欧米のファンを考慮して変更された。一部、日本語訳が困難な歌詞がある。
    11. お前のすべて - YOU'RE ALL THAT I WANT (3:04)作詞/作曲:ジーン・シモンズ、ヴィニ・ポンシア
      リード・ヴォーカルはシモンズ。
      本作発売に伴うツアーでは、ごく一部の公演でしか演奏されなかった。

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 2007年に発表された編集DVD"Kissology: The Ultimate Kiss Collection Vol. 2 1978-1991"に、"KISS Invades Australia – Sydney Showground: Sydney, Australia – November 22, 1980, Unmasked Tour"が収録された。

    出典

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    1. ^ Discogs”. 2025年1月4日閲覧。
    2. ^ Discogs”. 2025年1月4日閲覧。
    3. ^ Discogs”. 2025年1月4日閲覧。
    4. ^ Discogs”. 2025年1月4日閲覧。