佐々波楊子

佐々波 楊子
人物情報
生誕 1932年12月2日
日本の旗 日本 東京府
死没 (2023-05-17) 2023年5月17日(90歳没)
日本の旗 日本 東京都
出身校 慶應義塾大学 学士 (1955年)
ハーバード大学 修士 (1957年)
慶應義塾大学 博士 (1968年)
学問
研究分野 国際経済学
研究機関 慶應義塾大学
明海大学
称号 慶應義塾大学名誉教授
影響を受けた人物 山本登
大山道広
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佐々波 楊子(さざなみ ようこ、1932年12月2日 - 2023年5月17日[1][要文献特定詳細情報][2][3][4]は、日本経済学者慶應義塾大学名誉教授。専門は国際経済学[5]。旧姓川島[6]

経歴

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川島楊子[6]1932年東京府生まれ[2]。1955年慶應義塾大学経済学部卒業。1957年ハーバード大学修士課程修了[2]。1959年から国連本部経済調査官として勤務[7][8]。1962年慶應義塾大学産業研究所助手[2][9]1963年に同学の専任講師[10]1967年助教授[2]1968年に慶應義塾大学から経済学博士<ref>「経済成長と国際競争力」を授与。1972年同学教授職に就任[2]。1997年定年退官、同学名誉教授、明海大学教授に就任[2]

佐々波楊子は2023年老衰で死去[3]。共同研究者[11][12]木村福成は、佐々波の追悼文で「当時まだ数も少なかった女性研究者としての誇りと使命感をもってお仕事をされていた」「筋金入りの国際派、海外に出ると一段と元気になれる」と述べた[2]

夫の佐々波秀彦は建設省に勤めた都市工学研究者[13]筑波大学教授[14]。祖父に芳澤謙吉[4]、従姉に緒方貞子がある[4]

主な研究

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科研費研究より。初出の人名に添えた「※」印は慶応義塾大学所属を示す。

  • 経済事情・政策学
    • 一般研究(C)浜口登(早稲田大学)「アジア地域における工業製品貿易-中国工業製品貿易拡大の可能性とその影響-」慶応義塾大学、1986 - 1987年[15]
  • 海外学術研究
    • 「中国工業製品貿易拡大の可能性とその影響ー供給隘路についての現地調査ー」慶応義塾大学、1987年[16] - 1987年[17]。金 伯生(KIN Hakusei 中国対外貿易部)、浜口登、樋口美雄、吉岡完治、黒田昌裕
    • 「中国工業製品貿易拡大の可能性とその影響ー供給隘路についての現地調査総括ー」慶応義塾大学、1988年 - 1988年[18]。吉岡完治、黒田昌裕
  • 経済事情・政策学
    • 一般研究(C)「海外直接投資の工業製品貿易に及ぼす影響ー日本の対中国直接投資を中心にー」慶応義塾大学、1988年 - 1988年[19]
    • 一般研究(C)「サービス貿易自由化の波及効果についての実証分析」慶応義塾大学、1991年 - 1993年[20]。吉岡完治、黒田昌裕。
    • 国際学術研究、浜口登「中国沿海地区経済開発の波及効果」慶応義塾大学、1992年 - 1994年[21]
  • 経済政策(含経済事情)
    • 基盤研究(C)、木村福成、河井啓希「為替変動の内外価格差に及ぼす影響に関する計量経済学的分析」慶應義塾大学、1996年 - 1998年[注釈 1]
    • 基盤研究(B)、木村福成、佐々波楊子「東アジアサブリージョナルマーケットの形成と日系企業の役割」慶應義塾大学、1997年 - 1999年[注釈 2]

著書

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単著

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主な著書。

  • 『経済成長と国際競争力』(東洋経済新報社、1968年)[22]
  • 『国際分業と日本経済』(東洋経済新報社〈実証経済学選書〉、1980年)[23]

欧文の論文

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  • Sazanami, Yoko. "Déterminants of Japanese Foreign Direct Investment. Locational Attractiveness of European Countries to Japanese Multinationals." Revue économique.(フランス語), PERSEE, 1992, pp.661-670. OCLC 754516903.
  • Sazanami, Yoko. "Regionalism in East Asia and the World Trade Organization."『国際研究論集 : 秀明大学紀要』〈Japanese-European Relations in Global Perspective ; Section 3: Japan, Europe and the Wider World〉第12巻、秀明大学、1999-7-10、135-143頁。ISSN 0914-9422OCLC 5180152894

書評

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共編著

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  • 千田亮吉浜口登『貿易調整のメカニズム:輸出入のミクロ的基礎』(文真堂書店、1988年)[24]
  • 浦田秀次郎『サービス貿易:理論・現状・課題』(東洋経済新報社、1990年)
  • ジャン=ルイ・ムキエリ『日欧:競争と協調の新時代』(文真堂書店、1993年)[25]パリ第一大学パンテオン・ソルボンヌ校国際の会議報告書。「日本とヨーロッパは競争者かパートナーか」(国際経済・金融戦略研究センター主催)
  • 中西輝政、篠原三代平、深海博明、渡辺昭夫、大来佐武郎『The global trend toward regional integration』Foreign Press Center〈Reference reading series 25〉1993年、NCID BA20669576
  • 浦田秀次郎、河井啓希『内外価格差の経済学』(東洋経済新報社、1996年)
  • 中北徹『WTOで何が変わったか:新国際通商ルールとは』(日本評論社、1997年)[26]
  • 木村福成『アジア地域経済の再編成』(慶應義塾大学出版会〈慶應義塾大学産業研究所叢書〉、2000年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 1996年-1998年に佐々波は明海大学に在籍[11]
  2. ^ 1997年-1999年に佐々波は明海大学に在籍[12]

出典

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  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ a b c d e f g h 慶應義塾大学経済学会「佐々波楊子教授略歴・著作目録」『三田学会雑誌』第90巻第4号、1998年、951–958頁。  (257)-(264)頁、Copyright©Keio Media Center 2006-
  3. ^ a b 佐々波楊子さん死去」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2023年5月25日。2023年5月30日閲覧。
  4. ^ a b c 木村福成「追想 生まれついての国際派研究者―佐々波先生を悼む」『三田評論』第1280号、2023年、126頁。 
  5. ^ 佐々波 楊子”. KAKEN. 2024年1月11日閲覧。
  6. ^ a b 佐々波, 楊子, 1932-”. 典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities). 国立国会図書館. 2024年1月11日閲覧。
  7. ^ 川島 楊子「戦前綿紡績業における市場構造と投資」『経済研究』第10巻第3号、一橋大学経済研究所、1959年7月15日、263-265頁。 
  8. ^ 川島 楊子「国際連合経済社会局 編『世界経済白書(一九六一年度)』」『三田学会雑誌』第55巻第11号、慶應義塾経済学会、1962年11月、1037(77)-1040(80)、CRID 1390013087507096320doi:10.14991/001.19621101-0077ISSN 0026-6760 
  9. ^ 川島 楊子「東南アジア第一次商品輸出の問題点」『三田学会雑誌』第56巻第2号、慶應義塾経済学会、1963年2月、136(46)-162(72)、CRID 1390013087507110656doi:10.14991/001.19630201-0046ISSN 0026-6760 川島 楊子「国際貿易理論における実証的分析 : 生産要素比率、生産函数と比較生産費」『三田商学研究』第6巻第2号、慶応義塾大学商学会、1963年9月、246-270頁、CRID 1050001337390813568ISSN 0544-571X 
  10. ^ 川島 楊子「東南アジア諸国における資本形成の動向」『三田学会雑誌』第56巻第12号、慶應義塾経済学会、1963年12月、1230(76)-1241(87)、CRID 1390294562483827584doi:10.14991/001.19631201-0076ISSN 0026-6760 川島 楊子「国内物価と輸出価格の変動」『三田学会雑誌』第57巻第10号、慶應義塾経済学会、1964年10月、803(43)-825(65)、CRID 1390291767537099008doi:10.14991/001.19641001-0043ISSN 0026-6760 
  11. ^ a b CRID 1040282256652509440
  12. ^ a b CRID 1040000781684565632
  13. ^ 佐々波秀彦「特別報告会 : トルコ・コジャエリ・ブル大震災調査報告」〈2000年度日本建築学会大会(東北)〉『建築雑誌』第1457号、日本建築学会、2000-07-20、100頁、ISSN 0003-8555Template:Crid
  14. ^ 佐々波秀彦「〈国際会議報告1〉東南アジアの都市環境計画について : 第6回EAROPH大会・インド都市計画学会25周年記念国際会議に出席して」『環境科学研究科年報 : 環境科学セミナー』筑波大学大学院環境科学研究科、1979-07、第2巻、141-147頁、Template:Crid。佐々波秀彦「都市・住宅-研究・教育部門における国際協力(国際研究協力)」『建築雑誌. 建築年報. 活動編』日本建築学会、1981-07-20、第1981号、45-46頁。Template:Crid
  15. ^ CRID 1040000782352086272
  16. ^ 佐々波 楊子 SAZANAMI Yoko”. KAKEN. 国立情報学研究所. 2024年1月11日閲覧。Template:NRID
  17. ^ CRID 1040282257333936128
  18. ^ CRID 1040000782365976960
  19. ^ CRID 1040000782368695040
  20. ^ CRID 1040282256562759168
  21. ^ CRID 1040000781593229952
  22. ^ 尾高煌之助「【書評】佐々波楊子『経済成長と国際競争力』」『経済研究』第20巻第4号、1969年11月25日、376–379頁、CRID 1390290699845183616doi:10.15057/24031 
  23. ^ 島野卓爾「佐々波楊子著『国際分業と日本経済』」『三田学会雑誌』第74巻第6号、1981年12月、660頁、CRID 1390572404750106496doi:10.14991/001.19811201-0100 (100)-(103)頁
  24. ^ 浦田秀次郎「佐々波楊子・浜口登・千田亮吉共著『貿易調整のメカニズム:輸出入のミクロ的基礎』」『三田学会雑誌』第82巻第1号、1989年4月、180–185頁、CRID 1390572244905189120doi:10.14991/001.19890401-0180 
  25. ^ 嘉治佐保子「J.-L. ムキエリ=佐々波楊子 編著『日欧 : 競争と協調の新時代』」『三田学会雑誌』第87巻第4号、1995年1月、621(113)-624(116)、CRID 1390853651763464704doi:10.14991/001.19950101-0113 (113)-(116)頁
  26. ^ 高瀬保「佐々波楊子・中北徹 編著『WTOで何が変わったか : 新国際通商ルールとは』」『三田学会雑誌』第91巻第2号、1998年7月、368(200)-372(204)、CRID 1390572176707459584doi:10.14991/001.19980701-0200 (200)-(204)頁

関連項目

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外部リンク

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