コムシ目
コムシ目 Diplura | |||||||||||||||
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Campodea redii | |||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Diplura Börner, 1904 | |||||||||||||||
科[1] | |||||||||||||||
本文参照 |
コムシ目(倍尾目、双尾目とも。Diplura)は節足動物門六脚亜門内顎綱 (Entognatha) のうち1目である。内顎綱は昆虫に近縁でより原始的なグループで、ほかにトビムシ目とカマアシムシ目が含まれ、昆虫とあわせて六脚類をなす。
腹端に1対の尾角がある。ナガコムシ類では鞭状に後ろに伸びるが、ハサミコムシ類では、短く頑丈なハサミになり、しかも褐色に色づいて硬化しており、これを捕食器として使う。ハサミムシ類に似た姿である。
形態
[編集]単眼・複眼を欠く(化石種には複眼をもつものがいる)。口器は内顎口、咀嚼型である。腹節には腹胞という付属肢が存在する。腹端にある1対の尾角(尾毛とも)が多節のものがナガコムシ亜目、単節のものがハサミコムシ亜目である。しかし尾角は折れやすいので、観察の際は注意が必要である。
分類
[編集]- ナガコムシ亜目 Rhabdura
- ナガコムシ上科 Campodeoidea
- ナガコムシ科 Campodeidae
- Procampodeidae
- ミナミコムシ上科 Projapugoidea
- Projapygidae
- Anajapugidae
- Octostigmatidae
- ナガコムシ上科 Campodeoidea
- ハサミコムシ亜目 Dicellurata
- ハサミコムシ上科 Japygoidea
- ハサミコムシ科 Japygidae
- Heterojapygidae
- Dinjapygidae
- Evallijapygidae
- ナミハサミコムシ科 Parajapygidae
- ハサミコムシ上科 Japygoidea
脚注
[編集]- ^ David R. Maddison (2005年1月1日). “Diplura”. 生命の樹ウェブプロジェクト. 2008年5月31日閲覧。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 石川良輔 『昆虫の誕生 - 一千万種への進化と分化』 中央公論社〈中公新書〉、1996年、ISBN 4-12-101327-1。
- 浅間茂・石井規雄・松本嘉幸 『改訂 校庭のクモ・ダニ・アブラムシ』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2002年、ISBN 4-88137-084-7。
外部リンク
[編集]- 日本産生物種数調査(日本分類学会連合)
- 電子博物館 - 3. Diplura コムシ目 (双尾目)(北海道大学理学研究科)