偽涅槃(にせねはん、英:pseudo-nirvana)は、仏教の瞑想の段階の1つ。坐禅や止観など仏教の瞑想修行を重ねている途中で、幸福感、恍惚感、解放感、万能感、天地との一体感などを体感する状態のこと。
その状態から涅槃(悟りの境地)と間違えられるケースが多く、そこから偽涅槃と呼ばれる。
一度経験すると執着するようになり、また、悟りの境地と錯覚して得意満面となってしまう。その結果、そこから先の段階に進まずに止まってしまうことが多い。
- 『瞑想の精神医学 - トランスパーソナル精神医学序説』(安藤治著、春秋社、1993年)p126,140-141
- 見性 - 坐禅を始めてから数年で万能感・幸福感を得られた場合はこれに該当する
- クンダリーニの覚醒 - 瞑想中に感じられる身体的・感情的なエネルギーの高まり