内山敏

内山 敏(うちやま つとむ、1909年6月9日[1] - 1982年?)は、日本の翻訳家。本名・山内俊雄。

国際政治について多くの翻訳をおこなった。

来歴

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福島県生まれ。 父の親友の息子が本多修郎[2]第二高等学校卒、1932年東京帝国大学哲学科卒業。

早川書房で『悲劇喜劇』編集長のほか[3]読売新聞外報部に勤務。

遺産全額を読売光と愛の事業団に寄付し、「山内基金」として盲学校などに寄付されている[4]

著書

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  • 『反戦作家群像』(同友社) 1948
  • 『双頭の鷲は地に墜つ ロシア革命史話』(蒼穹社) 1948
  • 『アナトオル・フランス』(日本評論社、新文化叢書) 1949
  • 『ロシヤ革命夜話』(万里閣) 1951
  • 『フランスの知識人と政治』(門脇書店、新書ミール) 1955
  • 『歴史のつくられる日 ロシア革命物語』(三一新書) 1955
  • 『フランス現代史』(岩波新書) 1958

共編

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  • 『現代世界人名辞典』(蝋山芳郎共編、合同出版社、合同新書) 1958

翻訳

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  • 『獄中からの手紙』(エルンスト・トルラア、芝書店) 1936
  • 『モスクワ芸術座の回想』(ニエミロヴイツチ・ダンチエンコ、テアトロ社) 1939
  • 『支那の三人姉妹』(コーネリヤ・スペンサー、改造社) 1939
  • 『愛國者』(パール・バツク、改造社) 1939.5
  • 『パデレフスキ自伝』(ジャン・パデレフスキ河出書房) 1940
  • 『さかさま人生』(フレデリック・カレンティー、高山書院、高山叢書) 1940
  • 『人間と仮面 シャリアピン自伝』(シャリアピン久保和彦共訳、報国社) 1940
  • 『蚤の歌 シャリアピンの生涯』(シャリアピン、久保和彦共訳、報国社) 1941
  • 『天使』(パール・バック、改造社) 1941
  • 『アメリカとロシアの心理分析 歴史心理学の一研究』(ジョン・グールド・フレッチア、万里閣) 1942
  • シバ神の四つの顔 アンコールの遺蹟を探る』(R・J・ケーシイ、南方出版社) 1942
  • アナトオル・フランス伝』(シャンクス、梁塵社) 1943
  • 『人間の成長のために 原子時代の世界観』(オーヴァストリート、新人社、生活指針叢書) 1950
  • 『深夜の日記』(ジャン・ゲーノ三一書房) 1951
  • 『ロシア 過去と現在』(バーナード・ペアズ、岩波新書) 1952
  • 『秘史朝鮮戦争』(I・F・ストーン英語版新評論社) 1952
  • 『人生の見方・考え方』(オーヴァストリート、創芸社) 1953
  • 『アメリカ逆コース』(I・F・ストーン、新評論社) 1953
  • 『米・ソは話しあえる』(カール・マルザーニ、東京大学出版会) 1953 - 1954
  • 『ラッセル短篇集』(ラッセル中央公論社) 1954
  • 『平和的共存』(A・ロスシユタイン、岩波書店、時代の窓) 1955
  • 「わが母マリー・キュリーの思い出」(イレーヌ・キュリー筑摩書房世界ノンフィクション全集08) 1956
  • 『長い歩み 中国の発見』(シモーヌ・ボーヴォワール大岡信共訳、紀伊国屋書店) 1959
  • 『古代アフリカの発見』(バズル・デヴィッドソン、紀伊国屋書店) 1960
  • 『ナチスの時代 ドイツ現代史』(H・マウ, H・クラウスニック、岩波新書) 1961
  • 『60年代のソ連 未来を約束する東方の国』(W.G.バーチェット、岩波新書) 1962
  • 『ブラックマザー アフリカ / 試練の時代』(バズル・デヴィドソン、理論社) 1963
  • 『誰がケネディを殺したか』(トーマス・ブキャナン、文芸春秋新社、ポケット文春) 1964
  • 『ドゴール裁判』(アルフレッド・ファブル=リュス、文芸春秋新社) 1964
  • 『アフリカ史案内』(バズル・デヴィドソン、岩波新書) 1964
  • 『政治家の終り』(ジャン・バレー、竹内書店) 1965
  • 『アンナ・ルイズ・ストロング自叙伝』(アンナ・ルイズ・ストロング東邦出版社) 1966
  • 『ダラスの紅いバラ』(ネリン・E・ガン、筑摩書房、現代世界ノンフィクション全集) 1967
  • 『世紀の大行進』(ジョン・ガンサー 、集英社) 1967 、のち改題『天皇・FDR・マッカーサー』(集英社文庫)
  • ドゴール』(アレクサンダー・ワース、 紀伊国屋書店、二十世紀の大政治家) 1967
  • 毛沢東の中国 』(K・S・カロル、読売新聞社) 1967
  • 『ふたたび朝鮮で』(W・G・バーチェット、紀伊国屋書店) 1968
  • 『現代史の目撃者』(デーヴィド・ブラウン, W・リチャード・ブルナー、読売新聞社) 1968
  • ホー・チミン語録 民族解放のために』(ベルナール・B・ファル編、河出書房新社、ワールド・ブックス) 1968
  • 『アンコールの廃墟』(R・J・ケーシー、大陸書房) 1968
  • 『解放戦線はなぜ強い』(W・G・バーチェット、読売新聞社) 1968
  • 『都市の内幕』(ジョン・ガンサー、タイムライフインターナショナル) 1969
  • プラハの春』(パーベル・ティグリット、読売新聞社) 1969
  • 『21世紀の社会主義』(ロジェ・ガローディ、読売新聞社) 1970
  • ラスプーチン』(コーリン・ウイルソン、読売新聞社) 1970
  • 『ロシア 希望と懸念』(アレクザンダー・ワース、紀伊国屋書店) 1970
  • 『犠牲者たち ベトナム192高地虐殺事件』(ダニエル・ラング、草思社) 1970、のち改題『戦争の犠牲者たち』
  • 『海運王オナシス』(イエステン、筑摩書房) 1978.4

参考

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  1. ^ 『文藝年鑑』1965年
  2. ^ 本多「わが青春の唯物論体験」『社会科学の方法』1980年9月
  3. ^ 宮田昇『図書館に通う』102p
  4. ^ 「読売「山内基金」 東京・葛飾盲学校へ」「読売新聞」1987年11月29日