富永明夫
富永 明夫(とみなが あきお、1932年2月23日 - )は、日本のフランス文学者、翻訳家。東京大学名誉教授。
経歴
[編集]東京日本橋生まれ。父は俳人でもある冨永千子。正しくは冨永。東京府立第一中学校に通い[要出典]、戦時下長野県飯田市に疎開していた。戦後、児童読物『赤毛のリス』を14歳で執筆、父が中西悟堂に送り、1948年刊行される。動物への関心が強く、シートン、バイコフなどをよく読んだという。
東京都立新宿高等学校卒[1]、1954年東大理学部卒、1956年同教養学部フランス分科卒、1958年同大学院仏文科修士課程修了、1962年から1965年までパリ大学に留学、1965年東大教養学部助教授、1985年教授、1992年定年退官、帝京平成大学教授。
著書
[編集]共編著
[編集]- 『スタンダードフランス語講座 7 解釈』(鈴木康司共著、大修館書店) 1972
- 『事典現代のフランス』(新倉俊一, 朝比奈誼, 石井晴一, 稲生永, 弥永康夫, 鈴木康司共編、新版、大修館書店) 1993.8
翻訳
[編集]- 『モーツァルト』(スタンダール、高橋英郎共編訳、中央公論社) 1957、のち東京創元社 1966、新装版 2006
- 『アルマンス』(スタンダール、小林正共訳、筑摩書房、世界文学大系) 1958
- 『赤と黒』(スタンダール、筑摩書房、世界名作全集) 1961、のち中央公論社「世界の文学」 1963、新版 1993.10
- 『ハイドン・モーツァルト・メタスターシオの生涯』(スタンダール、高橋英郎共訳、人文書院、スタンダール全集11) 1970
- 『タマンゴ・イールのヴィーナス』(メリメ、中央公論社、新編世界の文学) 1971
- 『カストロの尼』(スタンダール、集英社、世界文学全集) 1973
- 『エゴチスムの回想』(スタンダール、冨山房百科文庫) 1977.4
- 『トゥールの司祭』(バルザック、集英社、世界文学全集) 1979.5
- 『マテオ・ファルコーネ』(メリメ、集英社、集英社ギャラリー、世界の文学) 1990.4
脚注
[編集]- ^ 『駒場1991』