千種堅
千種 堅(ちぐさ けん、1930年11月1日 - 2014年9月15日 )は、日本の作家、イタリア文学者、四柱推命研究家。
本名・川岸貞一郎。
来歴
[編集]東京生まれ。1953年、東京外国語大学ロシヤ語科卒。日本専売公社勤務。
独学でイタリア語を学び、イタリア文学の翻訳などを上梓。
1962年、立教大学講師。1978年、『ダンテの末裔たち』でマルコ・ポーロ賞受賞。
1989年から2001年まで愛知大学教授。
特にアルベルト・モラヴィアの翻訳が多く、また四柱推命学についての著書が多い。
晩年は自身のウェブサイトで小説を発表していた。
著書
[編集]- 『悶える』(波書房)1970
- 『ダンテの末裔たち』(三省堂選書)1977
- 『四柱推命学 あなたをあやつる宿命の星』(光文社、カッパ・ブックス)1977、のち文庫
- 『イタリア人の発想 その楽天主義の教訓』(徳間書店)1979
- 『四柱推命のすべて』(広済堂出版)1979
- 『旅行かば 運命との出会い』(長崎出版)1980
- 『中国紫微斗数運命学』(二見書房、サラ・ブックス)1980、のち改題『中国運命占星術』
- 『男と女の相性推命学 運命を拓く「Keyナンバー」の秘密』(PHP研究所)1982
- 『誰にでもわかる四柱推命の本』(広済堂出版)1985
- 『十干推命学 生まれ日が暗示する運命の秘密』(光文社、カッパ・ブックス)1985
- 『四柱推命人間学 著名人の運命を推理する』(河出書房新社)1989
- 『モラヴィア 二十世紀イタリアの愛と反逆』(中公新書)1989
翻訳
[編集]- 『メリンダ』(ガイア・セルヴァディオ、早川書房) 1969
- 『親と子の語らい』(ラッラ・ロマーノ、二見書房) 1970
- 『愛奴』(レナート・ギオット、早川書房) 1971
- 『冷たい星』(グイード・ピオヴェーネ、河出書房新社) 1971
- 『黄金の浜辺』(ラファエロ・ブリニェッティ、河出書房新社) 1972
- 『日曜日の女』(C・フルッテロ,F・ルチェンティーニ、河出書房新社) 1973
- 『立てる肖像』(ジャンナ・マンツィーニ、早川書房) 1973
- 『テスケレ』(ルーチョ・チェーヴァ、河出書房新社) 1974
- 『アマルコルド』(フェデリコ・フェリーニ,トニーノ・グエーラ、早川書房) 1974
- 『枢軸万歳』(L・チェーヴァ、河出書房新社) 1975
- 『恐れと悲しみ』(カルロ・カッソーラ(en:Carlo Cassola)、早川書房) 1975
- 『プロタゴニスタ奇想譚』(ルイージ・マレルバ(en:Luigi Malerba)、出帆社) 1976
- 『皇帝のバラ 幻想掌篇集』(ルイージ・マレルバ、出帆社) 1976
- 『権力の朝』(レオナルド・シャーシャ、新潮社) 1976
- 『マヨラナの失踪 消えた若き天才物理学者の謎』(レオナルド・シャーシャ、出帆社) 1976
- 『フェラーリ スピードに賭けた男』(ジノ・ランカーティ(Gino Rancati)、二見書房) 1977
- 『狂気もまた愛に渇く』(マリオ・トビーノ、早川書房) 1977
- 『モンテ・マリオの丘』(カルロ・カッソーラ、早川書房) 1977
- 『旅の神話』(アルベルト・ベヴィラックァ(en:Alberto Bevilacqua)、早川書房) 1978
- 『オルゴン・ボックス SFセックス・エネルギー計画』(パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ、集英社、Playboy books) 1978
- 『ラ・メカニカ』(カルロ・エミリオ・ガッダ、早川書房) 1978
- 「家主の妻」(ドストエフスキー、新潮社、『ドストエフスキー全集1』) 1978
- 『モロ事件 テロと国家』(レオナルド・シャーシャ、新潮社) 1979
- 『狂った星』(エルマンノ・リベンツィ、立風書房) 1979
- 『ジゼーラ』(カルロ・カッソーラ、早川書房) 1979
- 『永遠の夫』(ドストエフスキー、新潮文庫) 1979、のち改版
- 『きみ、知ってるかい?』(エンツォ・ビアージ(it:Enzo Biagi)、早川書房) 1980
- 『拝啓ミケーレ君』(ナターリア・ギンズブルグ、早川書房) 1982
- 『カトリーヌ・ド・メディシス』(オルソラ・ネーミ,ヘンリー・ファースト、中央公論社) 1982、のち中公文庫 改版 2003
- 『イーダの長い夜』(エルサ・モランテ、集英社) 1983
- 『私は愛に死ぬ ムッソリーニと恋人クラレッタ』(ロベルト・ジェルヴァーゾ、新潮社) 1984
- 『ドレスの下はからっぽ』(マルコ・パルマ、集英社文庫) 1985
- 『わが冒険』(ワルテル・ボナッティ(it:Walter Bonatti)、白水社) 1986
- 『ベアトリーチェ・チェンチ 16世紀ローマの悲劇』(ノルベルト・ヴァレンティーニ,ミレーナ・バッキアーニ、河出書房新社) 1986
- 『イザベッラ・デステ ルネサンスのプリマドンナ』(マッシモ・フェリサッティ(it:Massimo Felisatti)、河出書房新社) 1987
- 『ルドヴィコ・イル・モーロ 黒衣の貴族』(マリアーナ・フリジェーニ(Mariana Frigeni)、河出書房新社) 1987
- 『ターバンを巻いた娘』(マルタ・モラッツォーニ、文藝春秋) 1989
- 『その夜の嘘』(ジェズアルド・ブファリーノ(it:Gesualdo Bufalino)、早川書房) 1989
- 『ピノッキオ』(カルロ・コッローディ、第三文明社) 1989
- 『検察官』(マグダレン・ナブ,パオロ・ヴァゲッジ、早川書房、The Mysterious Press) 1990
- 『真夜中の訪問客』(マグダレン・ナブ、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 1990
- 『モスクワの美しいひと』(ヴィクトル・エロフェーエフ)、河出書房新社) 1992
- 『階段の悪夢』(ディーノ・ブッツァーティ、図書新聞) 1992
- 『ズボンがはきたかったのに』(ラーラ・カルデッラ(en:Lara Cardella)、早川書房) 1993
- 『沈黙の掟 マフィアに爆殺された判事の「遺書」』(ジョヴァンニ・ファルコーネ、文藝春秋) 1993
- 『地獄 - それでも私はイタリアを愛する』(ジョルジョ・ボッカ(it:Giorgio Bocca)、三田出版会) 1993
- 『最新イタリア事情』(エンツォ・ビアージ、文藝春秋) 1994
- 『わたしは誰、どこから来たの 進化にみるヒトの「違い」の物語』(ルーカ&フランチェスコ・カヴァーリ=スフォルツア、三田出版会) 1995
- 『春を忘れた島』(マイクル・ゴールディング、早川書房) 1995
- 『結婚したらわかること』(ラーラ・カルデッラ、早川書房) 1996
- 『もう一人のモナリザ』(リーナ・デ・フィレンツェ、青弓社) 1997
- 『モンタルバーノ警部 悲しきバイオリン』(アンドレア・カミッレーリ、ハルキ文庫) 1999
- 『おやつ泥棒 モンタルバーノ警部』(カミッレーリ、ハルキ文庫) 2000
- 『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』(カルロ・エミーリオ・ガッダ、水声社) 2011
アルベルト・モラヴィア作品
[編集]- 『深層生活』(アルベルト・モラヴィア、早川書房) 1979、のち文庫
- 『女性諸君!』(モラヴィア、早川書房) 1981、のち文庫
- 『1934年』(モラヴィア、早川書房) 1982、のち文庫
- 『無関心な人びと』(モラヴィア、ハヤカワ文庫) 1983
- 『孤独な青年』(モラヴィア、ハヤカワ文庫) 1984
- 『眠くて死にそうな勇敢な消防士 モラヴィア動物寓話集』(モラヴィア、早川書房) 1984
- 『潰えた野心』(モラヴィア、ハヤカワ文庫) 1984
- 『仮装舞踏会』(モラヴィア、ハヤカワ文庫) 1985
- 『黒マントの女』(モラヴィア、集英社) 1985 、のち文庫
- 『苦い蜜月 短篇集1』(モラヴィア、ハヤカワ文庫) 1985
- 『海へ帰る 短篇集2』(モラヴィア、ハヤカワ文庫) 1985
- 『視る男』(モラヴィア、早川書房) 1986
- 『アフリカ散歩』(モラヴィア、早川書房) 1988