和田玉

和田玉

和田玉(和闐玉、ほーたんぎょく、中国語和田玉)とは、中国新疆ウィグル自治区ホータン地区(和田地区)で、採取されるヒスイ前漢武帝の使者である張騫が発見し献上したとされている。

概要

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軟玉(ネフライト)であるが、軟玉の中では比較的硬い。「中国四大玉石」の中でも最高の玉とされ、中国の「国石」とされている。中国四大宝石とは和田玉のほかに、独山玉(河南省)・岫岩玉(遼寧省)・緑松石(湖北省)である。

2008年の北京オリンピックにおいて、オリンピックメダルにと和田玉が採用されたといわれていたが、実際には埋蔵量の豊富な崑崙玉が採用された。

和田玉の硬度は6.25、屈折率は1.610、比重は2.95である。

和田玉の代表的なものは、乳白色の羊脂玉があるが、ほかに白玉・黄玉・碧玉・墨玉など様々な種類がある。

ホータン地区は、玉の産地として古くから有名で、玄奘三蔵は『大唐西域記』の中で、帰途、ここへ立ち寄ったとされる。「毛織を算出し、糸を紡ぐ。白玉や墨玉を産出する。音楽を尊び、歌劇を愛す。礼節あり、規律ある。文字はインドに似て非なる。王は、毘沙門天の後裔という」と記されている。

現在和田玉は枯渇状態にあり、取引価格が急上昇している。

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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