和田茂樹
和田 茂樹(わだ しげき、1911年4月12日 - 2008年4月29日)は、愛媛県松山市出身の国文学者。愛媛大学名誉教授。
人物
[編集]- 京都帝国大学卒業後、京都府立京都第一中学校(現・京都府立洛北高等学校)教諭[1]となる。松山に戻ってから愛媛師範学校教授、愛媛大学助教授を経て、愛媛大学教授となる。1977年定年退官、名誉教授、松山商科大学教授。
- 1951年の「子規五十年祭」を機に本格的に正岡子規に関する研究を始め[1]、郷土文学研究に功績を残した。
- 1975年から3年間、講談社の全集「子規全集」を全25巻として編集委員を担当[1]、1981年から1996年3月まで松山市立子規記念博物館の初代館長を務めた[1]。
- 2002年7月12日に松山市民栄誉賞表彰で元プロ野球選手千葉茂と共に受賞した[2]。
- 没後に2018年に小椋浩介の監修により約35,000冊の蔵書を公開、奥道後の宿泊施設「奥道後壱湯の守」に「湯の山文庫」として整備された[1]。
受賞歴
[編集]著書
[編集]- 『愛媛の民俗芸能』愛媛文化双書刊行会 1971
- 『愛媛文学の史的研究』和田茂樹先生退官記念事業会編 青葉図書 1977
- 『俳人の書画美術 第7巻 子規 鳴雪・青々・霽月・月斗・為山・極堂』集英社 1979
- 『子規の素顔』愛媛県文化振興財団 1998 えひめブックス
- 『人間正岡子規』関奉仕財団 1998
共編著
[編集]- 『大山祇神社連歌』編 大山祇神社社務所 1958
- 小林一茶『寛政七年紀行』編著 愛媛出版協会 1967
- 桑折宗臣『大海集』編 青葉図書 1974-1982 愛媛大学古典叢刊
- 『子規と周辺の人々』編 愛媛文化双書刊行会 1983
- 『大山祇神社法楽連歌』編 大山祇神社社務所 1986
- 『漱石・子規往復書簡集』(編)岩波文庫 2002